美術・演劇・音楽など札幌の街が1カ月にわたってアートに彩られる「SAPPORO ART STAGE 2023」。毎年11月を文化芸術月間と位置付けている札幌市で2005年より始まった秋の芸術祭です。今年も11月1日(水)~30日(火)の予定で開催、子どもからプロフェッショナルまで多くの市民が参加でき幅広いアートを身近に感じることができます。
本日は11月1日(水)より市内各所で開催されている札幌の秋の芸術祭「SAPPORO ART STAGE 2023」の会場の一つ「札幌市民交流プラザ会場SCARTSモール」ほかです。「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」会場での高校生による「School Art Live 2023」や「出張Think School」などの鑑賞の後に参りました。「University Student ART Competition(UsAC)」や「ボーダレスアート作品展」などを楽しみ前者(UsAC)のサテライト会場である「sitatte sapporoのステップガーデン」に戻り本日のアート散策を終了しました。
「SAPPORO ART STAGE 2023」のパンフレット(表紙)。
札幌市民交流プラザ会場/SCARTSモール(1F) 。
【University Student ART Competition(ユニバーシティ スチューデント アート コンペティション)】
「University Student ART Competition」会場。
・展示期間11/12(日)~11/23(木・祝)※11/22(水)は休館日
・展示時間10:00~19:00 ※最終日は17:00迄
・展示場所SCARTSモール(1F)
University Student ART Competitionでは、道内の美術系大学6校から選抜された学生の作品を紹介し、優秀作品を決定します。
東海大学「ゾウのウソ」星野聖、加藤櫻、萩原誓哉のユニット作品。
作品タイトル《そうぞう、想像、創造》
作品タイトル《そうぞう、想像、創造》
周りから見られている表側の自分と中身となる内側の自分は異なっているように感じる。その二面性に葛藤し、脳を使い思考する。思考はものをつくる上で必要不可欠で基盤となる過程だ。なにかを想像し、創造する。これは私たちが感じる二面性を脳の形でアウトプットした作品である。
デザインは人に合わせることであり、アートは自分を表現することだと仮定するならば、デザインをする私は自分を押し殺していて、アートな表現が本 当の自分であるのか、はたまたどちらの自分も本当なのだろうか。それは、よくわからない。デザインを学ぶ私たちがものづくりをする上で感じる今の 葛藤をビジュアライズした。
デザインは人に合わせることであり、アートは自分を表現することだと仮定するならば、デザインをする私は自分を押し殺していて、アートな表現が本 当の自分であるのか、はたまたどちらの自分も本当なのだろうか。それは、よくわからない。デザインを学ぶ私たちがものづくりをする上で感じる今の 葛藤をビジュアライズした。
札幌大谷大学 平井柊哉の作品。
作品タイトル《grid: SAPPORO》
作品タイトル《grid: SAPPORO》
札幌の碁盤の目は、透視図法を始めとした作品制作の根拠となってくれた。風景は天候や時の変化といった外的な要因だけではなく、見た人によってその姿を変える。それは個人の感情や知識、経験などの内的な要因からなる、感覚の差によるものだ。写真作品が撮影者の視点や視野をあらわすように、風景画は私の感じた感覚を色や線を通して自由にあらわす。また風景はその土地の地理的特性、歴史、政治、そして経済的事情などの影響を受けながら、権力者や市民の趣向や想いを反映する。風景を見直すことで自分と街との距離感や、普段認識することができない自分自身とその母体のルーツを客観的にみることができるかもしれない。
北海道教育大学 鈴木隆司の作品。
作品タイトル《ourney telescope》。
作品タイトル《ourney telescope》。
遠くにいる君に会いたいと思い、旅に出ました。
君はずっと待ち続けてくれる。あとすこし。
たとえ会えなかったとしても、この望遠鏡で君を見守りつづけたい。
君はずっと待ち続けてくれる。あとすこし。
たとえ会えなかったとしても、この望遠鏡で君を見守りつづけたい。
北翔大学/塚本洵子の作品《ほしいもの》(右)と星槎道都大学/金川太一の⦅Down Hill》。
札幌市立大学「アトリエイト」宮澤なな、杉村梨々花、佐藤芹菜、古城花奈、田作利菜、小池花音、曽我采加、辻山姫子8名のユニットの作品。
作品タイトル《覗声》
作品タイトル《覗声》
“応援とはなんなのか”
世間にありふれた『応援』という言葉を追求し、改めてその存在を考え直すことを目的とした作品。
応援される側やする側に正解はない。『応援』の光と影、すなわち応援によるポジティブな面とネガティブな面を表現し、見た人に『応援』とは何かを考えさせ応援してきたものもされたことも異なる私たち8人の想いを表現する。
世間にありふれた『応援』という言葉を追求し、改めてその存在を考え直すことを目的とした作品。
応援される側やする側に正解はない。『応援』の光と影、すなわち応援によるポジティブな面とネガティブな面を表現し、見た人に『応援』とは何かを考えさせ応援してきたものもされたことも異なる私たち8人の想いを表現する。
【ボーダレスアート作品展】
「ボーダレスアート作品展」~北海道内の福祉事業所に通う障がいを持つ方々による個性豊かな表現を紹介します~。
・展示期間11/12(日)~11/23(木・祝)※11/22(水)は休館日
・展示時間10:00~19:00 ※最終日は17:00迄
・展示場所SCARTSモール(1F)
・企画・ボーダレスアートサポート北海道(BASH)
企画団体のボーダレスアートサポート北海道(BASH)。
障がいのある人たちの作品に接していると、そもそもアートってなんだろう?とか、人って?幸せって?私が持っているこの常識って本当に大事なの?というような、そもそも論に想いを馳せることが多くなります。「ボーダレスアートサポート北海道」(略してBASH)はそんな疑問を追いかけているうちに集まった北海道内の福祉事業所の集まりです。事業所同士の垣根を越え、障がいのあるなしの境界を越え、表現者として同じ場に立てる場所をつくりたいと思っています。
「studioブレーメン(北見)」のミニチュアクリエーター遠藤雛さんの作品。
名寄のSUDOさんの作品。
「studioブレーメン(北見)」の蛯子陽太さんの作品。
「一般社団法人らぷらす(夕張)」のいとう肇さん制作の「夕張かるた」。
札幌市民交流プラザ/SCARTSコート(1F)では映像表現を通じて子どもたちの創造性を育むワークショップと造形美術の展示「キッズアートフェス」も開催中(展示期間11月11日(土)~11月23日(水・祝) )。
【展示1】君の写真にアートで動きを吹き込もう!/アーティスト:宮永 亮(ビデオ・アーティスト)。
【展示2】小さな「冬囲い」をつくろう!/アーティスト:樫見 菜々子(美術家)。
【展示3】アニメーションの原点を体験しよう!/アーティスト:熊谷 文秀(造形作家)。
以上が札幌市民交流プラザ/SCARTSコート(1F)会場でした。続いて「University Student ART Competition」のサテライト会場である「sitatte sapporo会場」へ。
【sitatte sapporo会場】
sitatte sapporoのステップガーデンサテライト会場。
札幌大谷大学/平井柊哉《grid: SAPPORO》。
星槎道都大学/金川太一《金色ノ獣》。
北海道教育大学/鈴木隆司《Luminous eart sphere》。
東海大学「ゾウのウソ」星野聖、加藤櫻、萩原誓哉のユニット⦅表裏一体》。
札幌市立大学「アトリエイト」宮澤なな、杉村梨々花、佐藤芹菜、古城花奈、田作利菜、小池花音、曽我采加、辻山姫子8名のユニット《覗鏡》。
北翔大学/塚本洵子《換える》。
以上で「さっぽろアートステージ」の鑑賞は終了。楽しませていただきました。ありがとうございます。
「さっぽろアートステージ」
開催期間:2020年11月1日~11月30日
開催場所:札幌駅前通地下歩行空間ほか
電話: 011-281-7117(さっぽろアートステージ実行委員会事務局)
開催期間:2020年11月1日~11月30日
開催場所:札幌駅前通地下歩行空間ほか
電話: 011-281-7117(さっぽろアートステージ実行委員会事務局)
「さっぽろアートステージ実行委員会事務局」
札幌市中央区南2条東3丁目 (株)ノヴェロ内
TEL.011-281-7117(平日 10:00~17:00) FAX.011-281-7119
E-mail info@s-artstage.com
(2023.11.15)