見出し画像

札幌・円山生活日記

日本橋七福神めぐり~人形町界隈散策~

東京・日本橋小網町に鎮座する強運厄除の神さま・東京銭洗い弁天の社「小網神社」。日本橋蛎殻町の安産・子授け・七五三・初宮・芸能祈願・水難除けなどのご神徳で知られる「水天宮」。そして界隈では「小網神社」の「福禄寿」、「水天宮」の「弁財天」はじめ、「大黒天」、「毘沙門天」、「恵比寿天」、「寿老人」、「布袋尊」の七つの神様を参拝する「日本橋七福神めぐり」が人気です。

本日は人形町界隈で「日本橋七福神」巡りです。このエリアに来るようになった契機は都内有数のパワースポット・強運厄除で有名な「小網神社」参拝です。夏越大祓の「茅の輪くぐり」で罪穢れのお祓いとともに強いパワーをいただきにお詣りしたのが最初です。併せて「水天宮」や「甘酒横丁」界隈を散策するようになり年に何度か定期的に訪問するようになりました。今回は「小網神社」と「水天宮」の参拝に加え折角の機会ですので家族の七福を祈願すべく周辺の「日本橋七福神」を廻ることとしました。

「日本橋七福神巡拝地図」。七福神信仰はおよそ500年前の室町時代から始まったとされ七福神を参拝することで七つの災難が除かれ七つの幸福を授かるとか。「日本橋七福神」めぐりは距離も短く日本で一番巡拝が短時間で参拝できるのが特長だそうです。


スタートは地下鉄日比谷線「人形町駅」。まずは「人形町通り」を歩いて「水天宮」に向かいます。

【水天宮/宝生弁財天(弁財天)】
「参道入口」。中央の階段を上がり鳥居をくぐって二階の境内に入ります。 
「本殿」。ご祭神は天御中主神・安徳天皇・高倉平中宮(建礼門院、平徳子)・二位の尼(平時子)で江戸時代より安産・子授けの神「おすいてんぐさま」として人々から厚い信仰を集めているそうです。今日も参拝者が絶えません。
境内の「子宝いぬ」。親子犬の周囲を取り巻く十二支のうち自分の干支を撫でると安産、子授け、無事成長など様々なご利益があるそうです。
多くの参拝者が親子犬の頭をなでるからでしょうピカピカに光っていました。

「安産子育河童」。足下と胸、肩に赤ちゃん河童がしがみついています。

境内社の「宝生弁財天」。七福神のうち芸事や学業・金運のご利益で名高い「弁財天」です。久留米藩藩主・有馬頼徳公が、宝生流能楽の技を加賀藩藩主・前田斉広公と競った際、弁財天に願をかけ見事勝利を収めて以来、この地では「宝生弁財天」として敬われているそうです。

【松島神社(大国神)】

続いて「水天宮」周辺の七福神のうちの二社を廻ります。まずは「松島神社(大国神)」。鎌倉時代の元亨(1321年〜)以前の創建と推定される歴史ある神社で昔この一体は入り江にあった島にあたり松が生い茂っていたことから「松島稲荷大明神」と呼ばれ信仰を集めていたそうです。

今はマンションに取り込まれるように社殿があり狛犬も拝殿内側にいました。

【茶ノ木神社(布袋尊)】

防災・生産の神様として信仰を集める「茶ノ木神社(布袋尊)」。徳川幕府の時代には大老堀田家の上屋敷があり神社の周囲にはお茶の木がぐるりと植込まれて見事な風景だったことが社名の由来だそうです。
 

次は「小網神社」です。その途中の「魚久本店」に寄りました。その狙いは・・。
店頭に表示がある「本日切り落としあります」です。「切り落とし」ですので内容はその時々ですが1切れ500円~1,000円位する魚久の京粕漬が小さいとはいえ5~6カットも入ってこの値段ですので超お得です。即座に入店し購入しました。この後「小網神社」を参拝し「甘酒横丁」へ向かう途中で店の店頭を見ると「本日の切り落としは終了しました」と出ていたので良いタイミングでした。

【小網神社(福禄寿)】
「小網神社」ヘ。神社前には参拝者整理の警備員が3人も配置されていました。それでも「今日は列が短い」と言って並んでいた人がいたので長い行列の時はかなりの人が並ぶのでしょう。
「小網神社」はビルの谷間にある小さな神社です。それでもこの人気の秘密は、第二次世界大戦の際に神社の御守を受けて戦地に赴いた兵士が全員生還されたとか、東京を焦土とした大空襲の際にも奇跡的に戦災を免れたなどのご利益です。都内有数のパワースポットと称される所以です。
また「小網神社」の見どころの一つは奇跡的に空襲被害を免れ現存する唯一の戦前の木造神社建築だそうです。総欅(けやき)造りの社殿や神楽殿などの神社建築は昭和4年(1929年)に造営されたもので、大正時代に明治神宮造営で工匠長を務めた、宮大工・内藤駒三郎一門による作ということです。
境内の「福禄寿」。「小網神社」の「福禄寿」は、健康長寿の御利益とともに、「福徳」「人徳」「財徳」等さまざまな「徳」を授ける神様として、「日本橋七福神」の一柱にもなっているそうです。


また境内には「弁財天(市杵島比賣神)」が安置されています。舟に乗る弁天の姿から「萬福舟乗弁財天」と呼ばれているそうです。さらにその下には「銭洗いの井」があります。ここで金銭を清め財布などに収めておくと財運を授かるとされており、近年は「東京銭洗い弁天」として崇敬を広げているそうです。


続いて「甘酒横丁」から残りの七福神を巡ります。

「甘酒横丁」には見て楽しい、買って・食べて美味しそうな古くからのお店が並んでいます。こちらは明治40年創業の双葉商店「とうふの双葉」。
大正3年創業の「森乃園」。コーヒーの味わいという極上ほうじ茶が大人気で二階は甘味処。以前1階店頭で販売していた甘酒を購入した覚えがあります。

「新参者」のモデルになったおせんべい屋さん「にんぎょう町 草加屋」。店頭から拝見できる備長炭で焼く手焼煎餅が有名です。

この店以外にも何軒かの店で見かけたポスター。


「甘酒横丁」から「明治座」へ向かう「浜町緑道」にある勧進帳の弁慶像。

 【笠間稲荷神社(寿老神)】

続いて笠間藩主牧野家の旧江戸下屋敷跡に鎮座する「笠間稲荷神社」。「寿老神」は長寿の神にしてお導きの神・幸 運の神として人々の運命を開拓して下さる福徳長寿の守護神だそうです。

「寿老神」像が境内にあるかと思って狭い境内を探したのですがありませんでした。代わって境内に多くのお稲荷さんがいらっしゃいました。

【末廣神社(毘沙門天)】
「末廣神社(毘沙門天)」。戦の神で勝運向上のご利益がある「毘沙門天」。「末廣神社」には勝運向上のほか、疫病鎮め、厄除け、財運向上、福徳繁栄など、様々な御神徳を求めて祈願する参拝客が多く訪れているそうです。
境内の「満願成就 末廣徳の石」(手前)と「は組の石碑(木遣石とも)」(奥)。境内にある大きな椎の木の根元にある「満願成就 末廣徳の石」は様々な徳があると言われ、石の上に財(お金)を置き願いを込めた財(お金)を持っていると徳運が貯まり、使っても徳運が広がるそうです。もちろん石の上にお金を置いて祈願しました。

【椙森神社(恵比寿神)】
七福神巡り最後の「椙森神社(恵比寿神)」はほんの少し離れていました。住所は日本橋堀留町です。 
「椙森神社(恵比寿神)」の拝殿。遠く一千年の昔創建にして太田道灌の時代には関東一帯の連年の旱魃を収め信仰を深めたとか。

境内には江戸時代 の富興行を記念した「富塚」があり宝くじ祈願の参拝者も多いそうです。これだけ歴史のある七福神だとご神徳も多岐にわたるものだと感心しました。


以上で七福神巡りは終了です。「人形町通り」を歩いて地下鉄「人形町駅」からホテルへ戻りました。お疲れ様でした。

穏やかな天候の下で「日本橋七福神」を巡り家族も含め七つの災難が除かれ七つの幸福を授かることを祈願して参りました。ご利益が賜ることを期待します。それにしても道に雪が無いと歩き易く楽ですね。大変充実の散策で満足しました。ありがとうございました。

「宝生弁財天 水天宮境内(弁財天)」
住所:中央区日本橋蠣殻町2-4-1
03-3666-7195 

「松島神社(大国神)」
住所:中央区日本橋人形町2-15-2
 03-3669-0479 

「茶ノ木神社(布袋尊)」
住所:中央区日本橋人形町1-12-11

「小網神社(福禄寿)」
住所」中央区日本橋小網町16-23
 03-3668-1080

「笠間稲荷神社(寿老神)」
住所:中央区日本橋浜町2-11-6
 03-3666-7498 

「末廣神社(毘沙門天)」
住所:中央区日本橋人形町2-25-20
03-3667-4250 

「椙森神社(恵比寿神)」
住所:中央区日本橋堀留町1-10-2
03-3661-5462

「日本橋七福神めぐり 公式サイト」
(2022.1.22訪問)

最新の画像もっと見る

最近の「散策」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事