映画の紹介です
ストレイ 犬が見た世界
カナダ国際ドキュメンタリー映画祭最優秀国際ドキュメンタリー賞受賞
犬と人間が共存する街 イスタンブールから
『トルコがいつも動物に優しい国だったわけではありません。
20世紀に入って「現代化」の動きが加速し、行政は欧米と同じように
野良犬・野良猫の駆除に乗り出します。
この野良犬駆除は1909年から始まり、1910年には当時のイスタンブール知事が
市内にいた野良犬を刈り集めて、マルマラ海にある不毛の孤島に置き去りにしました。
その数8万匹ともいわれます。
悲しいことに、この不毛の孤島でほとんどの犬が飢えと渇きで死に絶えました。
泳いで逃げようとして溺れ死んだ犬たちも多数いたといわれています。
その数年後の1912年にマルマラ海沿いで大きな地震があり、
犬を見捨てたことへの神からの罰だとささやかれたそうです。
それでも野良犬・野良猫の駆除の流れは1990年代になっても続きます。
ところが2004年にトルコで「動物保護法」が可決されたことで、
路上で生活する犬や猫たちの保護が地方自治体に対して義務付けられました。
この法律によると、自治体は路上の犬猫に必要な治療を施したり、
避妊・去勢手術を行なったりします。
ワクチン接種が行われた犬の耳にはタグが付けられ、
避妊・去勢手術が行われた猫の耳にはV字型にカットした小さな印が付けられます。
その後に動物たちは元いた場所に返されることになっています。
2021年7月にはさらに一歩進んだ「動物の権利法」が可決され、
動物たちはもはや「モノ」や「商品」ではなく
「生きている存在」で「権利」を有するものとして扱われることになりました。
これにより路上で生活している犬猫たちへの虐待は犯罪として扱われます。』
「ストレイ 犬が見た世界」映画パンフレット
「犬と人間が共存する街 イスタンブールから」
木村菜穂子(トルコ在住ツアーコンサルタント/コーディネーター)より転載
この映画、何も先入観の無い状態で冒頭映像を見て下さい。
<冒頭映像>
ほぼ全編が犬目線で撮影された 驚きの ドキュメンタリー 『ストレイ 犬が見た世界』
本編冒頭映像【2022年3月18日公開】
殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/
映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像
すべて、「犬語」です。
解説が入りますがほとんどはイスタンブール町中の会話や音です。
犬たちの仕草や表情に注目してみて下さい。
八ケ岳ゴールデンレトリバーと暮している私たちは、
この映画の中に出てくる犬たちの暮らしの中に
共通点をいくつか見つける事が出来ると思います。
犬の牧場オーナーだった川股昭彦さんが感じていた、
「犬の群れの中に上下関係は無い・・・全て人間が教えている」
「犬の群れの中にはボスがいない」
などです。
YouTubeで解説している動画があります
<前田有一氏の映画解説>
これは犬の映画?それとも人間の映画?~映画『ストレイ 犬が見た世界』[桜R4/3/14]
https://youtu.be/xUrN7TSoMd8?t=6199
<予告編>
犬目線のドキュメンタリー映画『ストレイ 犬が見た世界』予告編
二階堂ふみ、犬目線で撮影されたドキュメンタリーに優しい声でナレーション/
映画『ストレイ 犬が見た世界』二階堂ふみナレーション予告編
とても素晴らしい映画でした😃
〜〜〜上映はもうすぐ終わっちゃうかもしれません〜〜〜