
6月の旅で最大の目的は「一澤信三郎帆布でショルダーバッグ」を買うことだったんだけど、
2番目の目的は「ゲストハウス楽座さんに宿泊すること」だった。
京都の五大花街の一つ、宮川町にあり、元は置屋だった建物を利用したという、
これぞ、京町家!というステキな、ステキなゲストハウス。
なんと、この9月10日をもって閉館されるとのこと。
びっくりして、見納めにもう一度泊まって、じっくり建物を見なくっちゃ!と思った次第。
置屋というのは芸妓さんや舞妓さんが生活するおうちのことで、いわば下宿つきのプロダクション事務所。
中には、お客さんを挙げてお座敷も兼ねていた置屋もあった。
楽座さんの場合はお客さんも来られる置屋だったようだ。
こんな坪庭を眺めていると、そうかなぁって思う。
ちなみに、宮川通りに面している現在の玄関は舞妓さんや芸妓さんが普段出入りする用だったと思われる。
お座敷にいらっしゃるお客さん用の玄関は川端通り沿いの方だと思われるが、玄関は「物置」となっているみたい。
(洗濯機もあったヨ。写真は撮らなかったけど)
それぞれの玄関の近くに階段がある。(つまり、一棟に階段が2箇所ある)
これも典型的な置屋の間取り。
2階もいい感じの眺めあるしねぇ。
ゲストハウス楽座さんといえば、共用ルームのテーブルが印象的。
この空間でまったりすることがもう出来ないなんて、悲しい。
ちなみに、閉店の理由は大家さんの都合。
売りに出されるとのこと。
このゲストハウスがある地域の地価がめっちゃ上がったそうだ。
この建物の行く末は買い手次第らしいけど、おそらく取り壊してホテルとかの商業ビルになるのではないか、と。
景観の問題もあるしね、何よりも貴重な京町家が無くなるのはとても残念。
おそらく、これを惜しむ人は多いようで、今は満室の多いのではないかと思われる。
でも、3人定員のドミトリー、1床空いてたなぁ。