土曜日に旗日というのは、何やら損した気分?
でも、お天気もよかったので上野へ。
東京国立博物館(トーハク)は平成館から。
特別展『中国 王朝の至宝』展 サイト
予想はしていたけれど、平成館前は行列もなく。
今年はじめに『北京故宮博物院』展の長~い行列がウソのよう。
まぁ、最近の状況も思えばやむなしというところ。
それにしても、入口で手荷物検査されたことはビックリ
しかも、中国なまりの日本語。かの国の方々が如何に神経質になっているのかがわかる。
よく展覧会が中止にならなかったものだと思いながら会場へ。
もちろん、茶道とは直接の関係はない。
でも、茶道史、いや日本史を考える上で中国史を知ることはとても大切。
だから、トーハクでも中国展がたびたびかかる。
わざわざ自腹切って行くことはないけれど、招待券もらったり年間パスがある機会には鑑賞している。
ただ、前もって予習することはないけれど
今回は中国王朝の始めの方がテーマ。
見ていてまず思ったのは、近年の発掘調査で明らかになった事柄が多いということ。
私が歴史を習ったのは1980年代だったので、教科書の内容もかなり変わっているのではないだろうか。
自体的には最初の王朝?にあたる蜀、そして夏・殷…(中略)…宋までなんだけど
そもそも「蜀」って
たしか、、、学校で習った時は殷からだったような?
オトナになってから、殷の前に夏という王朝があったらしい~と情報を仕入れたようなは気はする、ケド
蜀は知らんかったなぁ
「?」と思いつつ見た。いきなりの黄金マスク。質の高そうな純金、素晴らしすぎて違和感?
殷王朝の甲骨文字があるという骨で安心?
あぁ、これこれ。教科書に載っていた。でも、肉眼では文字があるのか読めませーん。
祭器?のような青銅器を見ていたら、4月に出光美術館で見た陶磁器と青銅器展を思い出した
続いて、春秋・戦国時代。
独特の文化を持っていたことが近年わかった楚と斉・魯。
そして初の統一国家の秦。
NHKのBSプレミアムで放映中のアニメ『キングダム』を毎週欠かさず見ていることもあって、興味深い時代。
兵馬俑が2体だけだったけど、リアルさはさすがだなぁ。
秦がわずか30年くらいで滅びて漢の時代。
展示としてはスルーなんだけど、司馬遷の史記の時代。
高校時代、漢文を理解しやすくするために司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読んだなぁ。
そして、後漢が滅んで三国志の時代。
人形劇も毎週欠かさず見ていたし、最近では映画『レッドクリフ』も前編後編ともに観た。
西晋、東晋十六国と南北朝時代は習ったことを覚えてないので、さらーりと見て、
隋、そして唐。
遣唐使が海を渡った時代。そして鑑真和上がいた時代。
そして、陸羽の「茶経」の時代。
五代もさらーりと見て、宋の時代。
北宋よりも更に北にある遼。
二つの王朝が同じ時代に存在していたと年表で見て、「そういえばそうだったなぁ」と思い出した。
そして、遼が南下して、宋も南下して南宋に。
北宋にしろ南宋にしろ、青磁だからねぇ。
展示されている青磁は今ひとつだったけど、この春に瀬戸で青磁展を見たからね。
あの青磁を作った宋という国家はこういう王朝だったのかぁと、ピースが繋がれたような手ごたえを感じた。
展示物もよかったけど、それ以上に面白かったのは王朝ごとに現在の首都の映像。
それぞれ50~60秒くらいに特徴的な場所とともに紹介されていた。
モザイク模様にたとえていたけれど、王朝そのものが位置(当時の勢力地域)が違う。
当然のことながら首都も違う。
成都、洛陽、武漢、荊州、西安、南京、曲阜、杭州。
それぞれに古都の趣きがあって、街並みの中に堀の後が溶け込んでいるところもあっていい感じ。
訪れてみたいけど、、、、ますます旅行しづらい状況。
ウーーム。
考えてみればね、
日本は中国の文化を見習って発展してきた。
そういう流れがあるこそ、長い中国四千年の歴史のそれぞれの時代のドラマに子どもの頃から親しみ、
なんとなーくだけど、とにかく知っている。
私に限らず、日本人ならフツーに持つ感覚なのではなかろうか。
もっとも、元寇もあるし、日清日露戦争、昭和初期の旧陸軍侵攻と戦争、台湾併合など負の歴史も忘れてはならない。
長いからこそ、いろいろあるのだろうけど、やはり今の状況はよいことではない。
早期の解決を願いたいなぁと思いながら会場を後にし、本館へ向かった。
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※参考
2012.1月 『北京故宮博物院200選』展 →こちら
2012.3月 『日本人の愛した中国陶磁-龍泉窯青磁展』 こちら
2012.4月 『悠久の美 -唐物茶陶から青銅器まで』 →こちら
でも、お天気もよかったので上野へ。
東京国立博物館(トーハク)は平成館から。
特別展『中国 王朝の至宝』展 サイト
予想はしていたけれど、平成館前は行列もなく。
今年はじめに『北京故宮博物院』展の長~い行列がウソのよう。
まぁ、最近の状況も思えばやむなしというところ。
それにしても、入口で手荷物検査されたことはビックリ
しかも、中国なまりの日本語。かの国の方々が如何に神経質になっているのかがわかる。
よく展覧会が中止にならなかったものだと思いながら会場へ。
もちろん、茶道とは直接の関係はない。
でも、茶道史、いや日本史を考える上で中国史を知ることはとても大切。
だから、トーハクでも中国展がたびたびかかる。
わざわざ自腹切って行くことはないけれど、招待券もらったり年間パスがある機会には鑑賞している。
ただ、前もって予習することはないけれど
今回は中国王朝の始めの方がテーマ。
見ていてまず思ったのは、近年の発掘調査で明らかになった事柄が多いということ。
私が歴史を習ったのは1980年代だったので、教科書の内容もかなり変わっているのではないだろうか。
自体的には最初の王朝?にあたる蜀、そして夏・殷…(中略)…宋までなんだけど
そもそも「蜀」って
たしか、、、学校で習った時は殷からだったような?
オトナになってから、殷の前に夏という王朝があったらしい~と情報を仕入れたようなは気はする、ケド
蜀は知らんかったなぁ
「?」と思いつつ見た。いきなりの黄金マスク。質の高そうな純金、素晴らしすぎて違和感?
殷王朝の甲骨文字があるという骨で安心?
あぁ、これこれ。教科書に載っていた。でも、肉眼では文字があるのか読めませーん。
祭器?のような青銅器を見ていたら、4月に出光美術館で見た陶磁器と青銅器展を思い出した
続いて、春秋・戦国時代。
独特の文化を持っていたことが近年わかった楚と斉・魯。
そして初の統一国家の秦。
NHKのBSプレミアムで放映中のアニメ『キングダム』を毎週欠かさず見ていることもあって、興味深い時代。
兵馬俑が2体だけだったけど、リアルさはさすがだなぁ。
秦がわずか30年くらいで滅びて漢の時代。
展示としてはスルーなんだけど、司馬遷の史記の時代。
高校時代、漢文を理解しやすくするために司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読んだなぁ。
そして、後漢が滅んで三国志の時代。
人形劇も毎週欠かさず見ていたし、最近では映画『レッドクリフ』も前編後編ともに観た。
西晋、東晋十六国と南北朝時代は習ったことを覚えてないので、さらーりと見て、
隋、そして唐。
遣唐使が海を渡った時代。そして鑑真和上がいた時代。
そして、陸羽の「茶経」の時代。
五代もさらーりと見て、宋の時代。
北宋よりも更に北にある遼。
二つの王朝が同じ時代に存在していたと年表で見て、「そういえばそうだったなぁ」と思い出した。
そして、遼が南下して、宋も南下して南宋に。
北宋にしろ南宋にしろ、青磁だからねぇ。
展示されている青磁は今ひとつだったけど、この春に瀬戸で青磁展を見たからね。
あの青磁を作った宋という国家はこういう王朝だったのかぁと、ピースが繋がれたような手ごたえを感じた。
展示物もよかったけど、それ以上に面白かったのは王朝ごとに現在の首都の映像。
それぞれ50~60秒くらいに特徴的な場所とともに紹介されていた。
モザイク模様にたとえていたけれど、王朝そのものが位置(当時の勢力地域)が違う。
当然のことながら首都も違う。
成都、洛陽、武漢、荊州、西安、南京、曲阜、杭州。
それぞれに古都の趣きがあって、街並みの中に堀の後が溶け込んでいるところもあっていい感じ。
訪れてみたいけど、、、、ますます旅行しづらい状況。
ウーーム。
考えてみればね、
日本は中国の文化を見習って発展してきた。
そういう流れがあるこそ、長い中国四千年の歴史のそれぞれの時代のドラマに子どもの頃から親しみ、
なんとなーくだけど、とにかく知っている。
私に限らず、日本人ならフツーに持つ感覚なのではなかろうか。
もっとも、元寇もあるし、日清日露戦争、昭和初期の旧陸軍侵攻と戦争、台湾併合など負の歴史も忘れてはならない。
長いからこそ、いろいろあるのだろうけど、やはり今の状況はよいことではない。
早期の解決を願いたいなぁと思いながら会場を後にし、本館へ向かった。
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※参考
2012.1月 『北京故宮博物院200選』展 →こちら
2012.3月 『日本人の愛した中国陶磁-龍泉窯青磁展』 こちら
2012.4月 『悠久の美 -唐物茶陶から青銅器まで』 →こちら
トーハクは外交をしてくれているのでしょうか(^_-)。
大陸側から見る日本の茶道文化を懐かしく感じてほしいとお祈りしています<(_ _)>。
秋の一日はもう日暮れです(^_^)。