特別企画展「日本人の愛した中国陶磁-龍泉窯青磁展」 サイト
愛知県陶磁資料館(瀬戸市) ☆3月31日(土)まで
以前からすごく気になっていた(→こちら)展覧会。
青磁鳳凰耳瓶『万声』(和泉市久保惣記念美術館所蔵、国宝)は見ることが叶わなかったけれど、
重文クラスの有名どころ(?)がゾロゾロ。
よくこれだけ揃えたなぁと感心した。
『万声』と同じような青磁鯱耳瓶は利休所持と伝わる逸品(静嘉堂文庫所蔵)。
茶褐色で貫入の入ったお腹(?)のあたりが、「侘び」なのかなぁ。。。と思いつつ眺めた。
大内筒(根津美術館所蔵)は後ろの穴(釘にかけるために後から空けた?)が印象的。
筍形瓶は根津美術館の重文のものと五島美術館所蔵のもの。
少し離れたところに展示していたのだけど、行ったり来たりして見比べる。
重文指定がつく違いって、ナニ?とか思う。
静嘉堂の牡丹唐草文深鉢、久しぶりに見た。
この写しが先生のところにある。(蓋は省略形だけど)
あれ、また使わせてもらえるだろうか。
青磁鎬文壺(酒会壺)が幾つか出ていた。
「去年、金沢文庫でこういうの見たっけ。たしか、発掘で出土したって書いてあったなぁ」
改めて、遠く龍泉から出て、日本まで運ばれた道のりを感覚的に想像してみる。
まだ訪れたことがないマスプロ美術館(愛知県日進市)から青磁輪花碗「鎹」も出品されてた
トーハクの馬蝗絆(ばこうはん)と双璧を為す青磁碗。
ここで拝見できるとは思わなかった。ラッキー
面白かったのは明代の青磁。
翠がかった水注と染付の水注が並んで展示されている。
とても似た形~というかデザイン。
同じ図面(設計図?)から作られたのだろうとのこと。
青磁から景徳鎮窯(染付や赤絵など白い地)の時代へと磁器の流行がとって代わる姿を象徴しているようだと思った。
青磁の変遷も北宋(11世紀)から南宋(13世紀)を経て、元(13~14世紀)、明(14~15世紀)と
国家が変わるとともに、形や釉薬の色も変わる?
面白い。
(先日、大河ドラマ『平清盛』で青磁耳付瓶が出てきてたけど、あの時代にあれはないとわかちゃった)
最後の方は中国の龍泉大窯から発掘されたもの。
国家が変わることで、窯場も急に立ち退かされたのだろうか?
幾つも積み重なったまま出土した大きな香炉が痛々しかった。
展示品を鑑賞した後は映像コーナー。
『世界ふれあい街歩き』のようなノリで龍泉市を紹介する30分の番組。
発掘を通して大きな発見があったのがここ数年のことだったり、
龍泉市にそれらを紹介する博物館がオープンしたのが去年だったりと、「けっこー最近なんだ」
街中に青磁が埋め込められたり、「青磁のふるさと」を観光のウリにしようとしているところが妙に面白い。
(まるで町おこししているな)
でも、なんか訪れてみたくなった。
映像を通して流れてきた青磁に貫入が入るチン、チン、チン…という音がとても印象に残った。
図録に龍泉市のことや近年の発掘調査のことも書かれているので、購入した。
忙しくて、なかなか目を通せないけれど、今日は少し時間があるので読んでみよう。
一昨年9月に大阪市立東洋陶磁美術館で発掘の成果を展示したものを見た時はショックだったなぁ→こちら
“現在進行形”の発掘調査みたい?
図録の表紙に東洋陶磁の飛び青磁の瓶の写真がバーンと載っているから、ビックリ
「え? これって、今は東京(サントリー美術館)にいるじゃん」
この展覧会、山口県立萩美術館・浦上記念館にも巡回するそうで、そちらに出品されるようだ。
ちなみに会期は6月23日(土)~8月26日(月)
青磁たちも東奔西走だねぇ
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愛知県陶磁資料館(瀬戸市) ☆3月31日(土)まで
以前からすごく気になっていた(→こちら)展覧会。
青磁鳳凰耳瓶『万声』(和泉市久保惣記念美術館所蔵、国宝)は見ることが叶わなかったけれど、
重文クラスの有名どころ(?)がゾロゾロ。
よくこれだけ揃えたなぁと感心した。
『万声』と同じような青磁鯱耳瓶は利休所持と伝わる逸品(静嘉堂文庫所蔵)。
茶褐色で貫入の入ったお腹(?)のあたりが、「侘び」なのかなぁ。。。と思いつつ眺めた。
大内筒(根津美術館所蔵)は後ろの穴(釘にかけるために後から空けた?)が印象的。
筍形瓶は根津美術館の重文のものと五島美術館所蔵のもの。
少し離れたところに展示していたのだけど、行ったり来たりして見比べる。
重文指定がつく違いって、ナニ?とか思う。
静嘉堂の牡丹唐草文深鉢、久しぶりに見た。
この写しが先生のところにある。(蓋は省略形だけど)
あれ、また使わせてもらえるだろうか。
青磁鎬文壺(酒会壺)が幾つか出ていた。
「去年、金沢文庫でこういうの見たっけ。たしか、発掘で出土したって書いてあったなぁ」
改めて、遠く龍泉から出て、日本まで運ばれた道のりを感覚的に想像してみる。
まだ訪れたことがないマスプロ美術館(愛知県日進市)から青磁輪花碗「鎹」も出品されてた
トーハクの馬蝗絆(ばこうはん)と双璧を為す青磁碗。
ここで拝見できるとは思わなかった。ラッキー
面白かったのは明代の青磁。
翠がかった水注と染付の水注が並んで展示されている。
とても似た形~というかデザイン。
同じ図面(設計図?)から作られたのだろうとのこと。
青磁から景徳鎮窯(染付や赤絵など白い地)の時代へと磁器の流行がとって代わる姿を象徴しているようだと思った。
青磁の変遷も北宋(11世紀)から南宋(13世紀)を経て、元(13~14世紀)、明(14~15世紀)と
国家が変わるとともに、形や釉薬の色も変わる?
面白い。
(先日、大河ドラマ『平清盛』で青磁耳付瓶が出てきてたけど、あの時代にあれはないとわかちゃった)
最後の方は中国の龍泉大窯から発掘されたもの。
国家が変わることで、窯場も急に立ち退かされたのだろうか?
幾つも積み重なったまま出土した大きな香炉が痛々しかった。
展示品を鑑賞した後は映像コーナー。
『世界ふれあい街歩き』のようなノリで龍泉市を紹介する30分の番組。
発掘を通して大きな発見があったのがここ数年のことだったり、
龍泉市にそれらを紹介する博物館がオープンしたのが去年だったりと、「けっこー最近なんだ」
街中に青磁が埋め込められたり、「青磁のふるさと」を観光のウリにしようとしているところが妙に面白い。
(まるで町おこししているな)
でも、なんか訪れてみたくなった。
映像を通して流れてきた青磁に貫入が入るチン、チン、チン…という音がとても印象に残った。
図録に龍泉市のことや近年の発掘調査のことも書かれているので、購入した。
忙しくて、なかなか目を通せないけれど、今日は少し時間があるので読んでみよう。
一昨年9月に大阪市立東洋陶磁美術館で発掘の成果を展示したものを見た時はショックだったなぁ→こちら
“現在進行形”の発掘調査みたい?
図録の表紙に東洋陶磁の飛び青磁の瓶の写真がバーンと載っているから、ビックリ
「え? これって、今は東京(サントリー美術館)にいるじゃん」
この展覧会、山口県立萩美術館・浦上記念館にも巡回するそうで、そちらに出品されるようだ。
ちなみに会期は6月23日(土)~8月26日(月)
青磁たちも東奔西走だねぇ
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