虎屋文庫資料展 第81回『虎屋文庫50周年記念!『和菓子の〈はじめて〉物語展』 虎屋文庫
※11月23日(木)まで
虎屋文庫の資料展は訪れるのがなかなか難しい。
赤坂店の建て替えに伴う長期休館があって、やっと新しくなったと思ったらコロナ禍でしばらく中止になっていたからね。
文化の日を含む3連休、「サントリー美術館に行かなくちゃ」と考えていて1か所だけだと勿体ない~
でも電車移動などでハシゴして時間と体力を消耗するのもイヤ~
と地図を眺めて「あっ。秋だし、虎屋文庫は?」とサイトチェックしたら、ビンゴ!
へぇ~。文庫が開設して半世紀かぁ。おもしろそう。
という好奇心で訪れてみた。
中国伝来の羊羹や饅頭の起原は茶道文化検定の勉強で知っていた。
たぶん、以前の展示でも観ていたけど、あらためて再現サンプルを見直し、解説文を読むと面白いと思う。
羊肉の汁にとろみをつけたものが四つ足で羊NGで小豆に代替し、小豆つながり甘くなって、菓子になた。
いかにも日本人らしいアレンジ。蒸羊羹と練羊羹のこともね。
饅頭もお肉があんこになり、菓子に~という点で同じ感じ?
(でも、肉まんやカレーまんもあるよね)
カステラの原型、ポルトガルの丸い焼き菓子。あれが長崎カステラになるなんて!
(江戸時代に日本のカステラが出来上がってから、変化していないってすごい。
これを書いていて、無性に美味しいカステラが食べたくなった)
最中(もなか)は最初は麩の焼きを丸く平たくしたもの(←いまでも干菓子にある)で丸い=満月だから「最中」と名がついた。
「金つば」は最初は「銀つば」だった~ということは、過去の展示で知っていたようだ。(見た時は「へぇ~」と初めてしったつもりだったけど、実は過去blogに感想が書いてあった)
でも、それが江戸が金本位制、上方が銀本位制という経済面が与える印象に起因しているとは、今回気が付いた。
水無月も昔は三角形ではなく、ツイストした生地にあずきをぽつぽつと載せたものだったとはねー。
改めて和菓子の歴史を振り返ることで興味深くなって、味わっていただきたいと感じた。
そして、いつももらう解説の冊子。
恥ずかしながら、今回初めてちゃんと読み返した。
展示解説がパネル記載に補足してあるのではないかと思うくらいに丁寧に書いてあって感動。
バックナンバーもたぶん保管していると思うので、ちゃんと読み返したくなった。
※虎屋文庫のバックナンバーはこちら
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