Akatsuki庵

日々と向き合って

『茶人と釜』

2007年12月14日 09時37分31秒 | 美術館・博物館etc.
大西清右衛門美術館(京都) ※12/20まで

千家十職の中で美術館があるのは楽さんと大西さんだけ。
楽美術館は楽焼しかないが、こちらは千家十職の取り合わせた道具組が展示してある。
場所は三条釜座。
昔は京釜作りの中心で釜師も多くいたそうだが、現在は2軒だけ、って、10年前のVTRでナレーション入ってたっけ。

歴代の大西家の釜以外に利休の下で活躍した辻与次郎の釜も展示してある。
大阿弥陀堂釜は迫力があった。
また、十代浄雪作の二口釜も面白かった。
半分がお湯入れて、半分はお燗がつけられるようになっている。
ユニーク。どんな時に使うのかな。
奥のセンターにあった御当代(第十六代)の釜は霰の芸が細かく、形が力強い。
(昨夏に観た大阪城の遺物から造った釜には驚いたけど、今回は伝統の業で安心)

釜以外にも五徳、火箸、カン(制作工程つき)、灰匙など見所も多い。
七階の茶室の展観席は夜ばなしの趣向だったが、ろうそくの代わりに油を浸す容器(←名称忘れた)が弘入さんで「こーゆーのも作ってたんかぁ」と感心した。

この美術館は今回が4度め。ついついリピーターになってしまった。
ただ、ここの面白さを知るには「お釜に触れる会」がオススメ。
年に何度かあって、私は一昨年の秋に予約して行った。
目からウロコが落ちるというか、濡れ釜にペタペタ触って、楽しかった。
自宅にある釜の扱いについて、日頃から不安を感じていたので、アドバイスしていただいた。
いつか、年二回あるお茶会を訪れてみたいなと思う。
(ちなみに、楽美術館も同様に茶碗に触れる観賞会とお茶会がある)
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