★湯木美術館 サイト
秋季展『国焼茶碗はおもしろい-茶人たちが採り上げた各地の茶湯-』 ※12月13日(土)まで
前期:10月18日(日)まで 後期:10月20日(火)~12月13日(土)
以前、この美術館を2度目に訪れた時のテーマが国焼茶碗ですごく勉強になったなぁ。。。
と懐かしい思いを抱きながら鑑賞。
まずは黄瀬戸平茶碗「みをつくし」。向付から転用したもの。
最近は年間パス利用だけど、以前はチケットを買うたびにこの子が印刷されていたので、懐かしい感じ。
(この秋公開される映画に因んでの出品か?)
重文指定の志野茶碗「広沢」。京都の広沢池をなぞらえての銘品かなぁ。
でも、志野茶碗には国宝に指定されたものが他にあるから、重文どまりで気の毒。
黒織部沓形茶碗も形が大胆で面白い。
今回は九州地方の国焼が多かった。
特に唐津。
奥高麗茶碗に、唐津っぽくない唐津焼茶碗(小ぶり)、形が大胆な絵唐津茶碗。
古唐津茶碗。
瀬戸唐津茶碗。瀬戸唐津は白い!長石釉がかけられているために白い肌になっている。貫入もいい感じ。
弘化4年(1847年)に茶道筌蹄に初出とのこと。古くから分類されているわけでないらしい「瀬戸唐津」。
水指も出ていた。
唐津焼耳付水指。朝鮮唐津。存在感がすごい。
高取焼の飯櫃形水指も形がかなり歪(いびつ)。塗蓋みて余計にそう思う。
中国地方の窯元は萩焼(古萩は李勺光と作者の名前もあって、びっくり)、虫明焼(吸物碗)、出雲焼。、備前焼(花入)。
近畿周辺は伊賀に信楽に膳所。
掛物で印象的だったのは不昧公の消息「銭たらずの文」。
過去にみたことあるけど、何度みても人柄がわかるだけに、好き・
(その年の茶道具購入予算)700両だけど、350両はすでに使途が決まっているから、手元に350両しかない。
だから、銭が足らない(買えない)。
そして、その道具は弟子筋の姫路藩主の酒井宗夢が購入したという後日談もほほえましい。
ちなみに、その買えなかったという道具は広沢茶入。
現在、広沢茶入を所蔵しているのは北村美術館。幾度か拝見したことがあるけど、私も大好きな味わいのある茶入。
「広沢池の月の眺めもお金がなく、ただ闇雲の買い物をする」
後期も行きたいけどなぁ。ちょっと無理かなー
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