Akatsuki庵

日々と向き合って

青春18で北陸旅~その2 福井市愛宕坂茶道美術館

2018年09月21日 06時05分58秒 | 美術館・博物館etc.
旅アーカイブに戻る

前回からの続き~

福井駅に予定より早く着いたので、「機会があったら行きたい」と思っていたところに行くことした。

と、その前に福井中央郵便局へ行った。


フォルムカードは2013年9月に北陸を旅した折りに敦賀で第1弾から第5弾までを購入し、
2017-2018年版は春に長岡でブロック一括購入していたので、3枚だけ。
費用も555円(ゾロ目ですね、と言われた)
でも、この3枚を購入するには福井県を訪れなければならないからね。
(知人に頼むということはしたくないので)

5年がかりで再訪したなぁと少し感慨深く思った。

それにしても、福井駅で降りたのはかれこれ四半世紀ぶり。
大阪から特急「雷鳥」で来て、ここから京福電鉄(今は「えちぜん鉄道」)に乗り換えて永平寺へ行った。

この前の冬に福井市が大雪に見舞われた際に駅前がテレビや新聞に出ていたり、
最近でもドラマ「チア☆ダン」にもロケ地で登場していたので、わかってはいたけど、
あの頃とはだいぶ変わったなぁ。
5年前に普通で金沢駅から敦賀へ向かっていた時も通ったけど、
その時も高架にはなっていなかったような。

あの時は駅の西口には出なかったけれど、きっと東口も西口も駅前を再開発したんだろうなぁと思いつつ、
福井中央郵便局前から目的地への道のりをグーグルマップで検索したところ、徒歩15分だったので
アプリを立ち上げたままにしながら、歩き出した。

路面電車も走っているけど、乗った方がかえって遠回りになりそう。


足羽川とそこにかかる大きな橋も「チア☆ダン」に出てきたなぁ。
福井市愛宕坂茶道美術館へ。

渡った先の袂には坂本龍馬の歌碑の案内板があった。

(歌碑よりも案内板の方が目立っていた)

そういえば、年末年始にドラマ『龍馬 最後の30日』というドラマを2回観たっけ。
福井藩を訪ねるシーンもあったなぁ。

そっか、ここまで来てたのねぇ~

そういえば、今年は京都の近江屋に近く(河原町三条)にも泊まったし、
高知へも行ったし、鹿児島へも、長崎へも行った。
去年は下関へも行ったし、一昨年は伏見の寺田屋を訪れた。

品川や神戸なんて、日頃から馴染み深いし。

龍馬ファンでもないのに、足跡を辿っているみたいだね。

そんなことを考えながら、グーグルマップに導かれて愛宕坂の下までやってきた。


石段を上がると、なんかいい風情。


このままずっと石段を昇って行きたくなったが右を向く。


福井市愛宕坂茶道美術館は以前から気になっていた。
茶道関係の展覧会情報の一覧表をまとめるのに情報収集していると必ずヒットしてくるから。

「福井市を訪れる機会があれば寄ってみたいなぁ」と思っていた。

市営なの、入場料が100円とお安い。お呈茶も200円なので、一緒にお願いした。

リュックサックを背負って福井駅から歩いてきたので、既に汗ダラダラ~
とても茶道を嗜むヒトには見えなかっただろうが



ロビーに立礼棚があるし、他に人がいないから、ちょっとのんびり。


軽くお茶を一服できればよかったので、和三盆2粒くらいがちょうどよかった。
薄茶も大服で美味しかった~。お茶碗は越前焼とのこと。
越前焼といえば壺か花入といった大きなものしか思い浮かばないので、茶碗に出会えてよかった。

そして、企画展『大田垣蓮月さんのはんなり茶道具』を鑑賞。

名前も初めて知った。
寛政3年(1791年)に丹波亀山の生まれ、藩士に嫁いだ“武家の妻”。たいへんな美人さんだったらしい。
2度結婚したけれど2回とも夫に先立たれ、京都に出て尼僧になった。
歌人でもあり、陶芸家でもあるという。
(福井とは関係ない方だったのね)

幕末を京都で過ごし、明治8年(1975年)に亡くなったそうである。

84歳と当時にしては長生きだ。

それを表すように80歳になってからの句が毎年のように軸荘されたものや和歌が彫り込まれた茶碗が並んでいた。

フツー、茶碗は素焼きした上で釉薬で文字を書いて窯焼きしない? 彫り込んでるって?

それは蓮月さんが生活費を捻出するため、土をこねて整形した茶碗に文字を刻んだ蓮月焼というもので、
当時、とても流行ったんだって。

大八車でやたら引っ越しをしたり、還暦を過ぎた頃から同居した少年が後の富岡鉄斎だったり、エピソードが多いらしい。

まったく予備知識がないまま鑑賞したので、よくわからず展示物から伝わってくるパワーに圧倒された、かな。

さらに階段を下りて、常設展示室へ。
一条氏朝倉氏遺跡から、茶筅の原型が出土したんだよね。
って、モノは展示されていなかったけれど、パネルで紹介してあった。
あとは幕末の頃とか、福井における茶道の歴史と茶道全般の歴史が並列で紹介してあった。

3階に上がって、外へ出た。
お隣に茶室があって、そちらも外から見学してよいと言われたので、寄ってみた。


貸し茶室みたい。


城下町だしね、福井も茶道がさかんなんだろうなぁと察せられた。

時計を見ると15:20。

お宿のチェックインは16:00だから、ぶらぶら歩いていけばちょうどいい感じ。

ただし、途中でもう一つ寄ってみようと思う観光スポットがあった。

事前にはまったく考えてなくて、グーグルマップ見て気が付いたから、
とりあえずマップのガイドで中心部に戻り始めた。

次回へ続く~

旅アーカイブに戻る

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青春18で北陸旅~その1 福井へ | トップ | 青春18で北陸旅~その3 ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
福井県立愛宕坂美術館 (ふくろう)
2018-09-21 12:00:38
先日近くに行ったので行きたかった美術館で、宿泊したのが美術館に行く川の手前(リバージュ・アケボノ)でググったら6分だった(>_<)残念!団体旅行の縛りが悲しかった(T_T)次回、福井に新幹線が開通したら行きます(^_^)/
返信する
Re:福井県立愛宕坂美術館 (Akatsuki)
2018-09-23 13:21:48
ふくろうさん
確かに、近いですねぇ。
(美術館からの移動中、お宿の前を通りました~)
次は一周きっぷで帰りは直通ですね
返信する

コメントを投稿

美術館・博物館etc.」カテゴリの最新記事