Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

恒例・ゴトビの茶道具展

2015年02月08日 09時01分48秒 | 美術館・博物館etc.
☆五島美術館 サイト
 『茶道具取り合わせ展』
 ※2015年2月15日(日)まで

休館中を除き、この8年間はよく足を運んでいる。

まだ年間会員の更新をしていないんだけど、
知人からチケットをいただいたので、
有り難く茶道(具)のお勉強をさせていただいた。

ポスターがステキ。

『破袋』が淡くキラキラ輝いて

見とれて、ポスターの写真を撮り忘れてしまった。

久しぶりに拝見した実物もキラキラしていて、ステキだった。

重要文化財の古伊賀水指『破袋』。

直前に見た光悦茶碗『雪峯』の「焼成中から割れていた」というエピソードを思い出し、
『破袋』をその観点でじっくり見た。

確かに、胴部分の膨れて避けたようなところは『雪峯』と共通するところがあるような。

でもヒビの先は土が埋まっている。

以前は「これ、水入れても絶対に漏れちゃうよ」と思ったけど、
水漏れしない程度のヒビだったのか、
或いは内側から補修して、水が漏れないようにしたのか。

どっちでもいいから、茶席で使われている姿をみてみたい。


有馬茶会紀の掛け物に秀吉のお茶々宛の消息。
利休の消息「横雲の文」、千道安の消息(五徳添文)。

いずれも、なんどか拝見したことがある。

古田織部の津田宗凡宛の消息、芝山監物の消息あたりは
今まで見たことがあったかもしれないけど、
印象が薄かったので、今回ちゃんと覚えておこう。

黄瀬戸の立鼓花生『ひろい子』さん。(なんか「さん」と呼びたくなる)

伊賀沓形小鉢とこれをそっくりに写した楽慶入作の伊賀沓形小鉢。
なんか、毎年見かける。

鼠志野鉢、黒織部沓形茶碗「わらや」、瀬戸黒茶碗「武蔵坊」。
鼠志野茶碗『峯紅葉』。

いずれもおなじみ。

利休所持の籐組釜敷、長次郎作の灰器、与次郎作の五徳も
毎度出ているけど、それを見ることで落ち着く。

今年は特に名物裂手鑑と茶室の起こし図がたくさん出ていた。

そして、今回の見どころは第2展示室。

茶箱・茶籠の特集展示。


ほとんどが個人蔵。
実用的なもの、近代から現代テイスト入ったもの、
どれ一つとして、オーソドックスな茶箱だったり御所籠ではない。

道具も一つ一つ、合う物を探してきて取り合わせたのだろうなぁ、と思われる。


中には、「これでホントにお茶を点てたの?~以上 鑑賞用?」てなものも。

どれを見ても楽しくて。

途中で、ふっと気が遠くなりそうだった。


籠編みした茶筅筒、さすがだなぁ。


そして、以前から「買おう買おう」と思っていたグッズを購入。


茶道具模様の眼鏡ケース。

布製だから汚れるかしら?

旅行の時だけ使おう。



↓↓↓1クリックに御協力ください↓↓↓
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へにほんブログ村
blogram投票ボタン
応援ヨロシク致しマス


★五島美術館バックナンバーリスト
2014年11月 『存星 漆芸の彩り』
2014年8月  『秋の優品展 絵画・書籍と陶芸』
2014年7月  『祈りの造形展』
2014年4月  『歌・物語の世界』
2014年3月  『中国の陶磁展』
2014年1月 『茶道具取り合わせ展』
2013年10月『禅宗の美』

2013年7月 『日本の名蹟 和洋の書の変遷』
2013年5月 『春の優品展 和歌の世界』
2013年2月 『時代の美』 第4部 中国・朝鮮編
2013年1月 『時代の美』第3部 桃山・江戸編

2012年12月 『時代の美』第2部 鎌倉・室町編
2012年11月 『時代の美』 第1部 奈良・平安編

2010年9月 『茶道具の精華』
2010年7月 『陶芸の美 日本・中国・朝鮮』
2010年1月 「館蔵 茶道具取合せ展」

2009年6月  特別展 茶の湯を彩る食の器『向付(むこうづけ)』
2009年6月  特別展「松浦家とオランダ残照」
2009年5月 『水墨画・古筆と陶芸』
2009年2月  『館蔵 茶道具取合せ展』&茶室見学

2008年11月  特別展「古渡り更紗 江戸を染めたインドの華」
2008年10月 『絵画・墨跡と李朝の陶芸』
2008年6月  美術講座『古渡り更紗を楽しむ 第3回「茶の湯と更紗」』

2008年2月  『中国の陶芸展』
2007年12月 『館蔵 茶道具取合せ展』
2007年11月 特別展『芦屋釜の名品』

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The琳派! | トップ | 立春 次候 黄鶯睍 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
茶箱 (ひつじ48)
2015-02-09 13:44:35
こんにちは

茶箱の展示はいずれも持ち主のこだわりの感じられるお道具類でしたね(とても見ていて興味深かったです)
小さきものは「カワイイ」ですね


最近、「平心庵日記」「益田鈍翁」を読み終え、近代実業界数寄者の時代と人物、交遊録などの足取りをたどっているので、原三渓のお道具が気になりました。「蓮の釜敷?」は三渓園の蓮池のものでしょうか・・・

時代ごとに様々な茶の湯のスタイルが流行りましたが、
未来の茶の湯、そして茶道はいかに?

昨日のNHK日美の「半泥子」良かったです。志野に火襷?、ちなみに藤原恭介の備前志野は備前土に志野釉?、???色々ですね
返信する
Re:茶箱 (akatsukian)
2015-02-09 17:56:13
ひつじ48さん

読書家ですねぇ!

私はやっとこさ、「松風の家」を読み終えました。

最近、茶道で興味をそそられる本がありません。

今まで読んだものを再読、
買ったまま放置している図録の解説をちゃんと読む

というのが、今年の方針です。

今度の金曜夜8時から
BS日テレ『ぶらぶら美術館』で
サントリー美術館の仁阿弥道八展をとりあげます。
返信する

コメントを投稿

美術館・博物館etc.」カテゴリの最新記事