まったりブログ

日記であったり、趣味の小説書いたりしようかなと。。
でも更新頻度は不明だからまったりと♪

2年目のシーズン 3

2021-12-12 16:57:35 | 日記
前半終了後のハーフタイムでベンチに戻る時は焦りの気持ちしかなかったが、ベンチに戻り水分をとり一呼吸おいてピッチを見た時にふと考えた。
(何やってんだろ俺。カッコ悪い)
成長をした姿を見せつけたいと思っていたのは単に自分がうまくなっていて周りに誉めてもらいたい。
そうだと分かった時にこんなカッコ悪いことはないなと感じていた。
(誰のためにサッカーやってんだ?)
高校サッカーを経験出来なくてめちゃくちゃ悔しくて、それでもなんとか見つけた居場所でチームに迷惑をかける。
これほどカッコ悪く惨めなことはない。
同級生連中もきっと前半だけ見れば全く成長していないと感じたことだろう。
それならそれでいい。
とりあえず後半はサッカーをすることだけに集中していこう。

後半が開始されるとうちのチームの猛攻が始まった。
それを何とか凌ぐ相手チーム。
僕も吹っ切れたおかげでいつも通りのプレーが出来てきていることが分かった。
頭の中も、ここをどうする?ここにパスを出させて味方のスペースを作るか?
試合に集中し、どう崩すか、どう切り込むか、そしてどう点を取るか?
そこにだけ集中し頭をフル回転させながらプレーしていた。
そんな後半10~15分。
自分自身に大きなチャンスが訪れた。
以前にも起きた現象だが、この試合でも光のライン?のようなものが突然現れた。
周りがやけに静かでそのラインを辿っていく。
もちろんディフェンスも寄せてはくるが、そのライン通りにドリブルをしていけば問題なくかわせていく。
1人。2人。
そしてゴールネットまで続いていくそのライン上をパスするかのようにゴールにシュート。
キーパーは反応することが出来ずゴール右下スミに吸い込まれていった。
1-0
ようやく試合の均衡が破られた瞬間だった。
そしてそこからうちのチームの怒濤の攻撃が始まった。
チーム全体が調子が悪いなんてことはないだろうが、この日は動きが固い人も何人かいたが、1点入ったことで楽になったのか動きが全然変わり始め怒濤のゴールラッシュとなっていった。
終わってみれば4-0
後半だけを考えればチームは相手に何もさせず完勝だった。
自分自身も1ゴール1アシストとチームの力になることが出来た。
どこが相手でも試合にだけ集中し自分のサッカーをする。
この試合で得た教訓だった。

その後は順当に勝ち上がることが出来、無事地区大会でのベスト4進出が決まり決勝大会へと駒を進めることが出来た。
本来ならば地区大会を優勝して弾みをつけて決勝大会に参加したいという気持ちもあったが、うちのチームはこの大会の準決勝を棄権した。
この大会に合わせてメンバーか無理なスケジュールを組んでいたため勝ち上がったら準決勝は棄権しよう。
最初から決めていたことだった。
とりあえず決勝大会への出場枠は掴んだこととここから先も厳しい戦いにはなるだろうが強い相手とまた戦えることがとても嬉しかった。

そして迎えた決勝大会。
出場チームは全16チーム。
高校1チーム。大学2チーム。残りは社会人チーム。
そして社会人チームは全て県リーグの上位チームばかりだった。
唯一の市内リーグからのチーム。
その情報だけを見れば1回戦すら勝ち上がることは出来ない。
そう思われても仕方なかったが、自分自身は正直どこと当たっても負けるつもりはなかった。
それでもここまで勝ち上がったチームばかりが集まっているだけあって、これまでのように簡単な試合ばかりではなかった。
人数がしっかり揃っていてここまで難しい試合になるとは正直思っていなかった。
やはり今さらながらにチーム練習を出来ていないチーム状況の難しさを感じたが、それでもうちのチームはやっぱり強かった。