まったりブログ

日記であったり、趣味の小説書いたりしようかなと。。
でも更新頻度は不明だからまったりと♪

それから

2021-12-17 14:35:37 | 日記
県NO.1チームという実績を手に入れ、市内リーグではこれまで以上に個人個人へのあたりが厳しくなっていた。
このチームを倒せれば自分達のチームも県の上位にいける。
そう思われていたかは分からないが、とにかく対戦するチーム全てが闘志剥き出しで勝ちにきていることが伝わってきていた。
それでも市内リーグでは無敗を誇っているうちのチームは簡単にはやられない。
それどころかみんなレベルの高い大会を経験し更に成長しているようにすら思えた。
自分自身もあの大会からいつもの市内リーグに戻った時には相手チームの力の差をかなり感じた上、相手のあたりが厳しくても余裕をもってプレーすることが出来ていた。
その結果、市内リーグは2年連続全勝優勝。
そして自分自身はFWの選手を差し置いて気付いたら市内リーグ得点王となっていた。
10番を背負っての2年目のシーズン。
県大会優勝。
市内リーグ優勝。
市内リーグ得点王。
まだ高校2年生だった僕はこの年を生涯忘れることが出来ないほど最高のシーズンとなった。
ずっとこのチームでサッカーをやっていけたら。
この頃はそんな風にも思っていた。

市内リーグも無事終わり、次のシーズンが始まるまでの数ヶ月は試合も全くなくチームメイトと顔を合わせることもなかった。
ひたすら自主練をし、スタミナや個人技を磨いていく。
そしてひたすらイメージトレーニングを繰り返していた。
この頃の僕は一人でいつでも出来ることとして空いている時間はイメージトレーニングをすることが多かった。
こういう展開を作るために味方に指示をだしこう動かす。
そして自分はこう動いていく。
相手がこうきたら自分の動きを変えていく。
いくつものイメージを繰り返すことが必ず実践でも役に立つ時がくる。
実際、このイメージトレーニングをした通りの実践も何度も経験していた。
だからイメージトレーニングというものは今でも自分自身からしたら大切なトレーニングの一つだと断言出来る。

3月も半ばを過ぎたある日。
久しぶりにチームのキャプテンから連絡がきた。
市内リーグの新シーズンが始まるまでにはまだ1ヶ月以上ある。
こんなに早く連絡がくるのは珍しいとは思っていたが、思っていたような用件とは違っていた。
チームメイトみんなで集まるから週末に来れないかという誘いだった。
普段はまだ高校生ということもありそんな誘いは一度もなかったが。せっかく集まるということで参加をすることにした。

週末。
場所は駅前にある居酒屋。
親や知り合いなどとは一緒に来たことはあったが、自分一人で入っていく居酒屋はこの日が初めてだった。
時間ちょうどに店に入ったが、もうみんなすでに集まっていて
「一番若いのが大トリできた」
誰かにこんなことを言われ冷やかされたが、愛想笑いだけ浮かべ空いている席へとついた。
基本的にいじられることは苦手で、どちらかといえば同年代に対してはいじる側。
そのため周りがみんな自分よりも年上という場所にいることはなかったためこんな時にどう対応していいのかも戸惑った。
ついてすぐに宴会が始まりこの日の集まりの理由がすぐに分かった。
大きな理由が2つあった。
1つはこの3月末で転勤する人が多くいて、スタメンだったメンバーの半分くらいは次の赴任先が近場ではないためチームに参加出来なくなるためチームを去るということ。
そしてもう1つは、その抜けていくメンバーの補充が出来なければチームが存続出来ないという話だった。
確かに人数ギリギリでやる試合も多い。
実際チームに登録している人は20人くらいはいるのだが、2年チームにいてほとんど見たことがない人もいた。
試合には来たいらしいが、どうしても部活や先生としての仕事も多くありなかなか来れない人もいるらしい。
だから今回の集まりはまずは転勤になる人とチームを去っていく人のための飲み会。
そして抜けていくメンバーを補充するため各学校で声をかけてほしいという、チームのメンバーを増やしましょうという飲み会でもあった。