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ギラギラ 1部

2006-04-19 12:50:05 | いやん
終業ベルが鳴って、
誰もいなくなった教室って、落ち着きます。







今ここで素っ裸になって、踊りながら机の上を走り回ってみようか……





なんて衝動に駆られます。



そしてそれを隣の塔の写真部員か顧問が目撃・撮影。



「ネガを返して欲しければ、来週の月曜深夜三時、300万持って部室に来い。一人でだぞ!」



と脅され、300万なんて金はない私は、
深夜、田舎のATMを破壊することにした。


しかし苦労してこじ開けたATMにも、
現金は100万ちょっとしか入っていなかった。


証拠を消して帰宅して、
ベッドの上に100万ちょいを放り投げた。



「アイツ値下げしてくんネェかな……」



100万を前にしながらそんなことを考えていた。

あと5日で200万?
腎臓でも売れってのかよ!



しばらく頭を抱えたていたが、
普段お目にかかる機会のない大金を目の前にしていたら、
不思議なもので、だんだんどうでもよくなってきてしまった。


アイツが撮った写真なんて、
せいぜい望遠カメラで顔と裸が写ってる位の、
くだらないもんだろう。
それに、教室を全裸で踊りながら走り回る女の写真なんて、
逆にシュールで良いじゃないか。
もし大学の掲示板に貼り出されたって、
すぐに誰か、上の人が持って帰るさ。
インターネットでいくらでも変な画像が集められる今、
そんな写真がでたところで何だって言うんだ。




気づけば朝日ものぼり、
すっかり気持ちが明るくなった私は、
ほしかったワンピースや靴を思い浮かべていた。



まず留学費用に70万、
それから実家にあげる20万、
残った10万でアナスイのワンピースを買おう、



などと使い道を決めて、100万円にキッスをした。

その時、
携帯電話が鳴った。




非通知だったけれど、
写真部の奴かもしれないし、
出てやることにした。




「もしもし? あの件だったらさぁ、もう……」



「あー お姉さんお姉さん。アンタ昨日の夜、あすこのATMぶっ壊したでしょ?」







つづく



2006-03-15 02:37:24 | いやん

5につづく
次号から伝説の鬼コーチによる特訓開始。
執拗なライバルの嫌がらせに二人は耐えられるのか!?