緑の丘の上で読まないで家に置いてきた手紙を思っていた。
あれはずっと会えないでいる古い友人からだった。
風が緑の草きれをそらに舞あげる。
シルフが体を活性化する。
末端まで血流がいきわたる。
全身が痺れるようだ。
今の俺だったら一万騎の大軍の指揮を頼まれても断りはしないだろう。
今の俺だったら一万騎全てを鮮やかに操ってどんな難攻不落の城も陥落させられるだろう。
そうだ。旅を続けよう。
帰ってきたらどんな事を書いて来たか手紙を読んでやろう。
まったくもって楽しみだ。
あれはずっと会えないでいる古い友人からだった。
風が緑の草きれをそらに舞あげる。
シルフが体を活性化する。
末端まで血流がいきわたる。
全身が痺れるようだ。
今の俺だったら一万騎の大軍の指揮を頼まれても断りはしないだろう。
今の俺だったら一万騎全てを鮮やかに操ってどんな難攻不落の城も陥落させられるだろう。
そうだ。旅を続けよう。
帰ってきたらどんな事を書いて来たか手紙を読んでやろう。
まったくもって楽しみだ。
彼のことだから、ひょっとしたら住所不定で手紙は僕の手元に戻ってくるかな。なんにしても、手紙が出せる相手がいるというのは良いことだ。
次に手紙を書くのはいつになるだろう。荒ら馬に股がり、重たい鎧を脱ぎ捨て、旅から帰ってきた時かな。
草笛をプッと草むらに吐き出し、雲一つ無い青空を仰ぎながら、僕は元来た道を足取り軽く歩きだした。
今回は良い旅になりそうだ。
これで辻褄が合うよ。
素晴らしい文章を有り難うよ。(^^)/