ダニにこよなく好かれた男の渾身のリポート第(はて?○弾だっけ)
2013/8/19 ミカン畑の防風林の手入れをしました。防風林には杉、珊瑚樹、ヒサカキなどを使います。ヒサカキは植えたのではなく自然に生えたものです。小鳥がヒサカキの実を食べ、ミカンを食べに来たときに糞をして、その時ヒサカキの種がまかれたものでしょう。防風林にはヒサカキの木が向いています。枝と葉が密で利用しやすいのです。
どの木でも、ほっておくとすくすくと成長します。すぐにミカンよりもずっと高くなり、生い茂ると日光を遮りミカンが枯れてしまいます。ですので、年2~3回は草刈り機で適当に切りそろえなければいけません。
この作業は重労働。そして、危険が伴います。
段々畑なので上段の防風林を切りそろえるためには、草刈り機を差し上げ背伸びをしながら刈り取ります。
今年はすでに草刈り中に2回も段々畑を転落しました。考えるとこれはかなり危ない出来事です。草刈り機はぶんぶんうなりながら、2㍍ほどもこけてしまうのですから思い出すだけでぞっとします。骨折してもおかしくない十分な高さです。もうおじいですので、体も硬く、転けるたびによくまあ無事であった。よかったよかったと、体のあちこちを確かめながら座り込んでしばらく休みます。
汗だくになっての帰り道、軽トラを運転していて異変に気づきました。右太ももがちくちくと痛いのです。ぴんと来ました。ダニだな。
ミカン畑には、イノシシがミミズをほったり、防風林に巻き付いて成長している山芋などを掘りに来ます。シカが葉っぱを食べにきます。
彼らの体にはダニが沢山取り付いて血を吸っています。ダニは満腹になるとぽろりと彼らの体から外れて落ち、そこらで産卵します。そういう生活サイクルを送っているらしいのですが、子ダニだけでなく親ダニも沢山います。
それらが取り付いてくるのです。
ジーパンの上から噛みついたタカサゴキララマダニ
このタカサゴキララマダニは実に動きが素早いのです。
昼時、青いビニールシートなど敷いて弁当を食べ、ごろりと横になって休んでいると、ささささっさっとこいつが這い寄ってくることがよくあります。
軽トラを止めて、ダニを引きはがして鉈で切り刻んで死刑。
8月19日 噛みついた直後の咬み痕
ダニは噛み付くとそこに頭を突っ込んで血を吸うのですが、ジーパンの上から食い付いたので、足を動かす度に牙が抜けてしまい、何度も食い付いています。
8月20 ダニの咬み痕
8月21日 ダニの咬み痕
8月22日 ダニの咬み痕
2013年9月3日 ダニの咬み痕
ダニの咬み痕はじつにかゆくてしつこく長引きます。しかし、今回は噛まれた部位によるのか、ジーパンの上から食いついたので十分かゆみ成分を注入できなかったためなのか、9月3日現在、かゆみはほとんど治まっています。
それにしても、私ほどダニに噛まれる男はそういないのではないかと思う、きょうこのごろです。