スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

のどかな役場

2009-10-15 | smile monology
我が町のU市民センターは、
比較的利用者が多く駐車場はいつもパンク状態。

住民票や出生届など、
市役所の支所としての役割があるので、
会議室を利用する人以外にも
たくさんの市民がやってきます。

私たちが利用する時には
極力、車を使わないで来るようにしていますが、
たまたま駐車場がいっぱいになったりすると、
「車で来ないで下さい」と忠告されることもしばしば。。。

職員は若い人が多く、
相談に来た市民に対してもフレンドリーで
活気があるようにも見られます。

そんなU市民センターを拠点に活動していたE-clubですが
工事でお部屋が使えなくなり、別な場所を借りることになりました。

そして、9月から使い始めたのが
F市民センター。

この隣町の市民センターは、
いつ行っても、どことなく静か。。。

古い洋館風のたたずまいは
なかなかお洒落にも見えるんですがねぇ、

働いている方々が、
なんとものどかで。。。

簡単に言うと、暇そう。

いつも利用者が少なそうな気配、
どことなく懐かしく、
「あ!ココって、田舎の役場みたい。」
が私の第一印象でした。


先日、園が運動会の代休のため
私も比較的ゆっくりといろんな準備を進めていました。

そして、その締めくくりに
11月のE-clubの会場を押えるべく、
F市民センターへ!

入り口をくぐったのは4時40分ごろ。
いつものように空き空き状態。
私が入ってきても存在に気づかずに
ご自分の仕事に没頭のよう。
強盗とか来たらどうするのかしら?

「あのう。。。」
と、こちらは遠慮がちに声をかけたものの、
一向に反応はなし。

「すみませーん!」
少し大きめの声で言うと、
背後から誰かがでて来る気配。

多分、所長さんかな?
「おい、誰か、会議室したって。」

ありがたいことに、
指示を出してくださいました。

「はい、はい」
と出てきてくれた職員さんは60歳前後の男性。
多分9月に来たときに対応した方と同じ人。

「いつですかねぇ?」と聞いてきたので、
希望日を告げて空いているかを確認してもらい、
申込用紙に必要事項を記入していきました。

「以前借りられたことありますかねぇ?」
「はい、9月からお世話になっているんですけど」
そう答えながら、
(う~ん、やっぱり覚えていないよね。
 おじさんが対応してくれたんだけど。)
と心の中で独り言。

書類を書いたらすぐにお金を払って
その場を退散しようと思っていました。

会場費の合計は大した計算でないので、
すぐ終わると見込んでいました。

しかし、この方やけに慎重で、
計算を何度も何度も暗算でするんです。
(計算機使っていいのに。。。というか、
 こういう場所では使うモンではなくて?)

そして、よく利用している団体名のハンコから
E-clubを探しましたが、あるわけないんですよ。
9月から利用開始ですから。

それで不審に思ったのでしょうか、
E-clubの過去の利用を確認しようと
10月分の申請書をパラパラとめくって探し、
「あ、あったあった。使うてはるは。」と。

私のさっきの発言は
やはり信用されていなかったのでしょうね。

次に、担当の方はこうおっしゃいました。
「これから領収書と許可書を発行しますが、
 10分ほど掛かりますので、おまちくださいね。」

10分か。。。

そのとき時計は5時50分少し前。
(じゃ、5時には帰れるよね。
 お急ぎお願いしますよ~)

にーちゃんのスイミングに出かけるのに、
5時半にはウチを出発するつもりで、
「まあ、大丈夫ろ」と気楽に構えていました。

そうして、待ち時間を利用して、
手帳のスケジュールを確認。
頭の中には入っているけれど手帳には書いていない、
そんな予定がないように、見ていました。

そこへ、女の人が慌てて入ってきて、
「申請書出してないみたいなんだけど、
 夜の分の借りれる?」

(うゎ、可哀相に、無理だよね。。。)
そう思いながら、私は
側で黙って座って話しを聞いておりました。

「□□さんが、『もう閉めますよ』いうから、
 慌てて来てんけど、申し込みしてるかちょっとみてくれる?」
その方は、地域のボランティアの市の関係者らしく、
首からIDを提げており、困ったように頼んでいます。

結局、申請書は出ていなかったようで、
「○○さん、間にあうように来てると思ったんやけど。」
と、より困ったように言い始めました。

「ああ、○○さんさっき何か持って来とったナァ。
 あれに入ってるんか?」
職員の一人がそういってやってきました。

そして、何枚も重なった申請書のウチの一つに、
今日の日付で夕方からの分を見つけたようでした。
「あったわ。でも、コレどないしようね。。。」

(当日申請なんて私たちなら、
 ゼッタイにアウトのところだよね。
  市の関係者ならOKなのか?)

私の心の独り言も、
暇なおかげで賑やかです。

「とにかく□□さんを引き止めておかないと」
□□さんというのは、
どうやら会議室の管理をしてくれる方のよう。
夜間の貸出しがないので5時で帰られるのでしょう。

「ほな、ちょっと向こう行って見よか。」
別の仕事を仕掛けていたはずの職員さん、
それをほったらかしで数名出て行かれました。

急に静かになった
F市民センター。

私以外、客は居らず。。。


外からは、子ども達に帰宅をうながす放送が
小学校から聞こえてきました。

(ああ、もう5時か。。。)



5時を知らせる音楽が、
街に響き渡るのが聞こえました。


「しまった!5時になってしもた!」


別室で領収書を作成中のはずの
会議室担当の男性が、
慌てて出て来て言いました。


「5時になって、
 パソコン動かなくなってもた!」

(なんだ?どういうこと?)
私にもが起きたのか
良くわかりませんでした。

「どないしたらいいやろ。
 すんません、5時過ぎてしまって、
領収書発行できないんですよ。」

(え?でも、10分以上かかって、
 できてなかった。。。んですね。。。)


「はあ。。。」

私はどう返していいかもわからず、
ただそう答えました。


「手書きでしたらエエがな」

そこに登場したは
先ほどの所長さん。

「ちょっとすまんが、△△さん、
手伝ってやってくれんか。」

そうほかの職員に指示してから、
「すんませんねぇ、要領悪くて。」
と、私に声を掛けてくれました。

「大丈夫ですよ。待ちますから。」

まあ、この先30分も掛からないだろうと見込んで、
そう返事しました。


別の職員も2名加わって、
「会計」と書いたガラス張りの区切りの中では
その後も何か、スムーズに行かない様子。

仕舞いには、所長さんも加わり、
こちらで黙って待ってみている私は
妙にその姿が滑稽に見えてしまいました。

(大人4人が、領収書1枚に格闘。。。)

笑ってはいけない!と思うと
よけいに口角がくくっと引きつります。

(慣れないパソコン作業を
 無理しながらガンバッテるんだよ。)

そう思うと、可哀相な気もするのですが、
5時までに会計処理が終わらなかったことが
今の今までなかったのだろうかと思うと
やっぱり、不思議に口元が緩んできました。

そうして、私の元に担当さんが戻ってきたのは
5時10分を回ったところ。

手書きの領収書と許可書を受け取って、
「大変お待たせしまして、済みませんねぇ」
と言われながらも、私はお礼を言って、
にこやかにその場を去りました。


のどかな田舎の町役場。。。

F市民センターには
それ以外に当てはまる言葉がないくらい
ぴったりな言葉のような気がしました。

担当したおじさん、
本当にお疲れさんでした。

12月はもう借りないと思いますが、
お仕事、頑張ってくださいね!!

私は、申し込みが遅れた会議室利用の
その後を気に掛けながら、
5時半出発のために急いで自転車をこぎました。

(当日でも申請可能なんて、
 何だか特権じゃない???)

私の中に新たな不公平感が
少しうまれてきました。

(お金も払わなくていいし、
使いたい時に使わせてもらえるなんて。。。
ずるいじゃん!!)


それにしても、
のどかなF市民センター。。。

それなりに面白い気がしています。



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2 コメント

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ヘビーユーザーです (しんた)
2009-10-15 22:00:37
ええ、ええ。急がないときはのどかでほのぼのとしたいい場所なんですよ。
急がないときはね。
でもね。いつもヒマしてるわけじゃないのよねぇ。
もうちょっとで、カウンター乗り越えて変りに仕事してやろうかと、そう思ってしまうことも数知れず。。。
微笑んでその場を離れられたsmileさんは、大人ですね。
返信する
やっぱり! (smile)
2009-10-16 17:36:49
そうなんですね~!暇じゃない時もあるんだ!
でも、そういう時は職員の方はかなり大変でしょうね。
あ、もちろん待たされる市民の方が倍以上でしょうけど。

smileは大人じゃなく、人間ウォッチングが好きなだけよ★
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