方丈の庭園を見るために庫裏に向かいました.
方丈の庫裡が庭園の入口になっています。
見取り図
以前は方丈庭園と呼んでおりましたが、
2014年に国指定の名勝に登録されたのを契機に、本坊庭園と改められたそうです。
「国指定名勝 東福寺本坊庭園」
“方丈”とは、元々は禅宗寺院における僧侶の住居です。
「作庭家重森三玲が手がけたこの庭は「八相の庭」と呼ばれ、
従来までの日本庭園からは考えられないモダンで斬新な庭園。
「八相の庭」は東西南北の四つの庭に分かれており、模様や石組みがあります。
作庭家・重森三玲
左右に石庭があって、まるで砂の海を渡っているようです。
左手にあるのが南庭。
古典的である枯山水をモダンにデザインした南庭
★立て石の中に大きな伏せ石が置かれ、豪快さを加えています。 | ★広縁から見る南庭と方丈。白砂は海、石組は島! 丸く描かれた砂紋の八海。 |
★築山は京都五山を表しているそうですが、苔がすっかり赤茶色 ! | ★広縁に沿って右へ曲がると西庭が見えてきます。 |
入ってすぐ右手にあるのは東庭
この石たちはトイレを建てる時に余ったもので再利用されている。
★円柱状の石が7つあり、 これは北斗七星を表し、生垣は天の川を表しているそうです。 | ★東庭は別名「北斗の庭」とも呼ばれています。 |
南庭を通り抜け、進んでいくと
伝統的な市松模様が立体的にデザインされた西庭
★手前の苔と向こうのサツキのコントラストが美しい庭園です。 右手、壁の向こう側に見えるのが通天橋。 | ★さつきの刈込と砂地とが市松模様になっている。 市松模様は「井田市松(せいでんいちまつ)」と呼ばれているそうです。 |
西庭から北庭へ続く通路の途中には展望所がある。
「通天橋」とその下に広がる渓谷「洗玉潤」を一望することができます。
こちらが最も有名だと思われる北庭 は色彩溢れる市松の庭。
方丈南の御下賜門内にあった敷石を利用して市松模様としたもの。
★市松模様に配した石と苔の調和が 美しい日本でも代表的な庭園である。 | ★スギゴケと敷石が碁盤の目状に組まれています。 美しい模様です。。 |
★小さなサツキボールが咲くと、とても華やかな庭になる | ★苔の色が違うのは、日の当たっているときは茶色になりますが、 お水をまくときれいな緑色がよみがえるそうですよ。 |
来年のサツキの時期に訪れて、
ピンクとオレンジのサツキが織りなす、
見事なハート形のサツキをUPできるといいですね。
最後に回ったのは
奈良の東大寺と興福寺から「東」と「福」の二字をとって東福寺とした。
東福寺(とうふくじ)、臨済宗東福寺派、京都五山のひとつ。
★日下門を入ると正面が本堂(仏堂)の側面。 | ★東福寺の本堂は明治14年に焼失したが、 三門、東司、浴室、禅堂などは焼け残った。1934年(昭和9年)に再建されたものです。 |
三門と仏殿との間にそそりたつ、東福寺の名木「イブキ(ビャクシン)」です。
推定700年と良く堪えてきた樹木だそうです
★国宝三門。 東福寺の三門は、南禅寺や知恩院と並び、京都の三大門と称されています。 | ★本堂の奥にどっしりと構える門は 現存する禅寺の三門としては日本最古のもの。 |
3日間の京都めぐり
緑が柔らかく、癒されました。
夏の至福の時間でした。