平安朝の優雅な古典行列「葵祭」を指定観覧席より鑑賞
「源氏物語」にも登場する祭りで、王朝風の優雅な行列が
京都御所から下鴨神社を経て、上賀茂神社まで練り歩く伝統的なお祭りです。
「葵祭」は京都三大祭りの一つです。
祭りの名は、行列のすべてに葵の葉が飾られているからです!!
葵祭の中でも人気がある場所で、座って見られる全席指定観覧席!
京都御苑の参道で
京都御所出発の10:30まで林の中で待っています。
葵祭の前儀
メインの路頭の儀式までには色々な前儀がおこなわれます。
このたくさんの前儀を経て、
5月15日には優雅な王朝行列が、京都の都大路を彩ります。
祭当日の15日の「路頭の儀」が良く知られていて、
総勢511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基の行列が
平安朝貴族の姿で初めから、終わりまで約1時間練歩く。
路頭の儀(行列)5月15日
行列は、本列と斎王代列に分かれています。
葵祭の様子は「枕草子」にも描かれていますね。
勅使の代役・近衛使代を中心とする男性の列
★。「乗尻(のりじり)」行列を先導する騎馬隊。 | ★「検非違使志(けびいしのさかん)」警察司法の担当者と 「看督長(かどのおさ)」行列の警備をする。 |
★「検非違使尉(けびいしのじょう)」行列の警備の最高責任者。 | ★「山城使(やましろつかい)」山城介で国司庁の次官。 |
★「御幣櫃(ごへいびつ)」賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃。 | ★「御馬(おうま)」走馬(そうめ)ともいわれる。 |
★「牛車(ぎっしゃ)」御所車といわれ勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り牛に引かせる。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が従います。 | ★葵祭ではかかせない替え牛。この祭礼の為に飼育され、歩く トレーニングがされているのだそう。 |
★「舞人(まいびと)」は近衛府の五位の武官。 | ★「陪従(べいじゅう)」雅楽を奏する武官。 |
★「牽馬(ひきうま)」 近衛代使の替え馬。 | ★行列中最高位の人、近衛代使(勅使) |
★「風流傘(ふりゅうがさ)」 4人の取物舎人が2人で交代でもつのだそう。 | ★風流傘は造花が少し異なり本列の最後で、この後、斎王代列が続きます。 |
本列に続いて、
一番の見所の斎王代と華やかな女人列の艶やか行列には目を奪われます。
現代に蘇る平安絵巻とも言われています。
「斎王代列」は女人列ともいわれ、斎王代を中心にした列です。
命婦(みょうぶ)
斎王代列の先頭に立ち
★行列では小桂(こうちき)を着用する高級女官です。 | ★横から花傘をさしかけられる。 |
女嬬(にょじゅ)
食事をつかさどる女官です。
服装では区別がつきませんが、傘のないのが女嬬のようです。
斎王代(さいおうだい)
斎王というのは平安時代に内親王が選ばれて
祭に奉仕したもので、現代は在京の未婚女性から選ばれ
斎王代と呼ばれる。
いよいよ斎王代が腰輿(およよ)に乗ってやって来ました。
腰輿は四方が開放されているので、四方輿とも言います。
十二単に身を包む、華やかな葵祭のヒロイン、斎王代
2018年の斎王代 坂下志保さん(23歳)
前後に童女(わらわめ)が従います。
采女(うねめ)
徒歩の女官の最後部の二人です。
斎院の神事を司った女性。頭の飾りが、斎王代と同じです。
騎女(むなのりおんな)
斎王代付きの清浄な巫女(みかんこ)
馬引きさんも着物が似合ってますね。
凛々しく騎馬する女性、騎馬女(むなのりおんな)。
騎馬でお供をすることから、その名が。6騎の女丈夫です。
内侍(ないし)、命婦(みょうぶ)女別当(おんなべっとう)
花傘がさしかけられているそうです
蔵人所陪従の楽器(太鼓)
蔵人所陪従の楽器(鉦鼓)
斎王代列の牛車
斎王代のための牛車
斎王の牛車で俗に女房車。
この牛車には、葵と桂のほか桜と橘の飾りがつく。
牛車の替牛が、斎王代列の最後を務める