早朝の「2020年夏季オリンピック東京開催決定」の報に気分爽快。
やはり、大人の首長のお出まし効果があったようだ。
今日は岩国市周東町の黄檗宗大梅山通化寺で「黄檗式大施餓鬼法会」催行の日だ。四境戦のとき遊撃軍本営が置かれたことから、あわせて「遊撃軍戦没者慰霊法要」も行われた。
京都宇治の黄檗宗大本山萬福寺から総務部長ら禅僧9名が来訪する本格的な行事。青い目の禅僧や尼僧も。
予約希望者には「普茶料理」も用意されている。山口県でこの種の供養は初めてという珍しい行事だ。後学のために観覧をかねて参拝することに。
お経は、鐘・太鼓・銅鑼等を多用し流れるような音楽。鐘は鐘楼のミニ版、高さ20センチ程度の青銅製のものだ。
お経の合間の御施書読み上げ以外は明朝風中国語のお経で、古風な奏楽を聴いているようで心地よく、あきがこない。
黄檗宗のお経が中国明朝風古語とは知らなんだ。日本のお経もろくに知らない者にはさっぱり分からない。
時々、「チン」、「チャン」、「トン」、「チョン」とか「チュン」のような発音が聴き取れる。案外、「トンチンカン」や「チンプンカン」の語源はこのお経ではあるまいか?...??
法要のあとは、お目当ての「普茶料理」を頂く。「普茶料理」は中国式の精進料理。
黄檗宗開祖インゲン豆ならぬ「隠元禅僧」によって日本にもたされたもの。
大本山萬福寺での料理コースは、サイトによれば「5000円」と「7000円」コースがあるようですが、ここ通化寺のコースは「2000円」のお徳用。京都宇治の萬福寺まで行って頂こうと思えば「うん万円」コースになるので非常にお徳。
今日の料理は数日前から若い禅僧数名が通化寺に来て準備調理したものだ。大皿に4人前が盛り合わせられてでてくる。これを4人が囲み、均等に分けて頂く。
先ずは、「普茶料理」のメインとなる「筝羹」(シュンカン)。 「羊羹」ではありません。
旬の野菜や乾物の煮物。
左端のレモンに添えられたチョコ色のパンくず様のものは、、柚子(ユベシ)にくるみ味噌をつめて乾燥させたもの。右端のかまぼこのように見える平たいものは豆腐だそうですが、焼豚肉の味がします。
下の写真は「筝羹」(シュンカン)の取り皿一人前。右の小皿は「麻腐」(マフ)。ごま豆腐をキッコーマン本生醤油とワサビで食べます。
御飯と共に出てくるのは、てんぷら、「油じ」(ユジ)。これも4人前。
小魚風に見えるのは、茗荷のてんぷら。小いわしのような味。
すまし汁は、「寿免」(スメ)、あるいは清湯(チンタン)といい、非常に淡白な薄味。写真は省略
最後は、あんかけ。 「雲片」(ウンベン)で仕方ありません。これが一番中華料理の味がしました。
これも4人前。銀杏は各自二つです。黄のは「銀杏」です。
ご馳走様でした。
現在の通化寺は、過去二年間無住職ですが、今回来訪の青い目の禅僧、尼僧さんらが近々住職として派遣されるようです。期待しましょう。
それにしても、檀家の少ない中、庫裏の改修や境内の整備等、檀家の方たちの熱意と努力には頭が下がります。
感謝。感謝。遊撃軍戦没者の霊も喜んでいるだろう。遊撃軍戦没者の墓は、通化寺に合併し廃寺となった天野氏の菩提寺であった「円月寺」墓地にあります。
素晴らしい漢詩有難うございます。
返信が遅れ申し訳ございません。
最近、「Da Vinci」のお世話になったり、眼に蚊が飛び込んだり、といった具合でブログを覗くことが少なくなり、大変失礼しました。
お許しください。
最近、禅師入寺決定の報を「通化寺窯」田村悟朗氏から聞き及び、楽しみにしていたところです。これで、古刹「通化寺」もようやくよみがえりそうです。
大阪 臨済宗「宝厳寺」のサイトを早速拝見させていただきました。「ダルマ大師」のギャラリー等、禅師の多彩なご活躍を拝察させていただきました。
当地でお会いすることを楽しみにしています。
有難うございました。
その日の思い出を拙い漢詩にしました
周防古刹大梅山
通化坊門深鎖関
供養先亡施食日
満堂清衆露和顔
周防の古刹大梅山
通化の坊門深く関を鎖す
供養先亡施食の日
満堂の清衆和顔をあらわす 2013年9月8日