今年から桜開花時期に初めてライトアップが始まった。花見客に長く居てもらうためらしい。
10日(火)は、夕方から雨の予報。深夜から翌朝にかけて強い風雨になるらしく、今年最後のチャンスになりそう。前日は花見客が多く苦労したので、早速、傘と懐中電灯持参で出かけることに。横山Nさんを撮影にさそう。
「ワン」・「ツー」・「スリー!」。「ワン」でシャッターON。「スリー」でNさんのカメラが光る。
こちらは、外付けストロボがないのだ。大声を出していると周りのカメラマンが便乗してくる。「ちょっと、待って!」。「オイオイ、早くして!」。春の青い薄暮は短い。おまけに橋上の人影が静止しているか居ないときを狙っているのだ。対岸を走行する車のヘッドライトや水面に映る錦帯橋も気になる。早くしないと暗くなる。こんなことを、雨が降る中80回ほど繰り返すのだからNさんも大変だ。
「ハイ!・ワン」・「ツー」・「スリー!」。・・・ ・・・「セブン」。
完全に日が暮れると、小雨に靄がかかってバックが茜色に。露光は大体「セブン」か「エイト」程度の目(声)見当でいい加減。左端の桜に光が届かないので、懐中電灯で淡く照らす。右手に傘とリモートコード、左手に懐中電灯。防水シートが時々ずれて真っ暗な画像が。
いつしか傘をさした二人だけに。雨も強くなったり、弱くなったり。「ワン」・「ツー」・「スリー!」。
「もう止めますか」。「霞がかかったせっかくのチャンスなので対岸錦見側へ渡ろうか」。
対岸には一人だけ老人がいた。前日に岡山から観光バスで来たが、時間制約があったため単独で再訪したらしい。物好き老人が三人。笑ってくれるな。
Nさんありがとう。ご苦労様。
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