政府は、米国との輸入再開協議の中で、「20カ月齢以下の牛はいいでしょう」という回答をし、牛肉輸入再開は大きく前進したかに思われた。
しかし、フタをあけてみると、実はアメリカでは「この牛は20カ月齢以下です」と結論づけできる根拠がまったく存在しない。
ここで、話が変わってきた。「アメリカの牛肉は安全か」ということを議論するはずが、「どうやって20カ月齢以下を見分けるか」ということになってしまった。
まあ、政府は、米国との協議で「20カ月齢以下の牛はいいでしょう」と言ってしまったのだからいたしかたないのであるが。
20カ月齢以下はOKの根拠は、平成16年9月に食品安全委員会が出した「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について-中間とりまとめ-」が根拠となっている。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html
日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について-中間とりまとめ-[PDF]
(参考)食品安全委員会における牛海綿状脳症(BSE)問題の調査審議について[PDF]
この報告では「BSE 感染牛が、潜伏期間のどの時期から発見することが可能となるのか、また、それが何ヶ月齢の牛に相当するのか、現在のところ断片的な事実しかない」としている。
また、「BSE 感染牛9 頭のうち、21、23カ月齢の2頭のBSE 感染牛が確認された事実を勘案すると、21カ月齢以上の牛については、現在の検査法によりBSE プリオンの存在が確認される可能性がある」とし、「20カ月齢以下のBSE 感染牛を確認することができなかったことは、今後の我が国のBSE 対策を検討する上で十分考慮に入れるべき事実である」と結んでいる。
さて、この報告の中から「20カ月齢以下は安全である」とと言えるでしょうか?
まったく無理である。
20カ月齢以下はBSEを発見しにくいということを、今後の政策では留意するべきであると言っているにすぎない。結局20カ月齢以下ではBSEかどうかわかりにくいといっているだけなのである。
しかし、フタをあけてみると、実はアメリカでは「この牛は20カ月齢以下です」と結論づけできる根拠がまったく存在しない。
ここで、話が変わってきた。「アメリカの牛肉は安全か」ということを議論するはずが、「どうやって20カ月齢以下を見分けるか」ということになってしまった。
まあ、政府は、米国との協議で「20カ月齢以下の牛はいいでしょう」と言ってしまったのだからいたしかたないのであるが。
20カ月齢以下はOKの根拠は、平成16年9月に食品安全委員会が出した「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について-中間とりまとめ-」が根拠となっている。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html
日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について-中間とりまとめ-[PDF]
(参考)食品安全委員会における牛海綿状脳症(BSE)問題の調査審議について[PDF]
この報告では「BSE 感染牛が、潜伏期間のどの時期から発見することが可能となるのか、また、それが何ヶ月齢の牛に相当するのか、現在のところ断片的な事実しかない」としている。
また、「BSE 感染牛9 頭のうち、21、23カ月齢の2頭のBSE 感染牛が確認された事実を勘案すると、21カ月齢以上の牛については、現在の検査法によりBSE プリオンの存在が確認される可能性がある」とし、「20カ月齢以下のBSE 感染牛を確認することができなかったことは、今後の我が国のBSE 対策を検討する上で十分考慮に入れるべき事実である」と結んでいる。
さて、この報告の中から「20カ月齢以下は安全である」とと言えるでしょうか?
まったく無理である。
20カ月齢以下はBSEを発見しにくいということを、今後の政策では留意するべきであると言っているにすぎない。結局20カ月齢以下ではBSEかどうかわかりにくいといっているだけなのである。