この話の最初、途中を知りたい方は、4月1日の目次 からお探しください。そこから読みたい章に飛んだら、右下のカレンダーから日付を選んでください。
その24の2 聖なるもの
二人は、姿見に自分自身を映し出す。
その二人の脇に、ヘロン老師とアフィ神官が並んだ。カズは、たじろぐ。並ぶと、女性と間違えたヘロン老師の方が、ずっと筋肉質で男っぽいそぎ落とされた身体つきなのだ。腹筋もいくつにも割れている。
「老師の身体・・・無駄がないね・・・」
老師は静かに笑うと、言った。
「カズ・・・ここまで来てあえて訊くが、イレイヌの事をきちんと責任を持って愛せるんだろうな?」
老師はカズの眼を厳しく覗き込む。ウソが付けない状態に追い込んでいるようだ。カズは、ムッとする。
「当たり前だ。何を今さら?」
「私が誘惑したら?」
老師は意味深な笑みをカズに向ける。
「はっ?私は男には興味はない・・・ましてや、こんな、ごつい奴!」
カズは老師を手で押し返す。老師は鼻で笑う。
「そうか?それなら、イレイヌ!君には迷いはないのかね?」
老師は、カズとイレイヌの間に割り込んで言う。イレイヌは少し後ずさる。
「迷いですか?」
「そうだ・・・他に好きな人が本当はいたんじゃないのかい?女性は浮気をするとばれるよ?」
老師は探るように見る。イレイヌは大きな目でじっと老師を見上げた。
「いません。私が好きなのは、カズだけです。」
「ほぉ?本当かな???」
今日もここまで。
今日の暦は、G暦2010年4月28日(水)、弥生十五日 満月、(穀雨8日後)、太陽黄径37度、アーデイ千葉!
黄色い自己存在の種の年、白い惑星の世界の橋渡しの月25日、黄色い共振の太陽、KIN20
その24の2 聖なるもの
二人は、姿見に自分自身を映し出す。
その二人の脇に、ヘロン老師とアフィ神官が並んだ。カズは、たじろぐ。並ぶと、女性と間違えたヘロン老師の方が、ずっと筋肉質で男っぽいそぎ落とされた身体つきなのだ。腹筋もいくつにも割れている。
「老師の身体・・・無駄がないね・・・」
老師は静かに笑うと、言った。
「カズ・・・ここまで来てあえて訊くが、イレイヌの事をきちんと責任を持って愛せるんだろうな?」
老師はカズの眼を厳しく覗き込む。ウソが付けない状態に追い込んでいるようだ。カズは、ムッとする。
「当たり前だ。何を今さら?」
「私が誘惑したら?」
老師は意味深な笑みをカズに向ける。
「はっ?私は男には興味はない・・・ましてや、こんな、ごつい奴!」
カズは老師を手で押し返す。老師は鼻で笑う。
「そうか?それなら、イレイヌ!君には迷いはないのかね?」
老師は、カズとイレイヌの間に割り込んで言う。イレイヌは少し後ずさる。
「迷いですか?」
「そうだ・・・他に好きな人が本当はいたんじゃないのかい?女性は浮気をするとばれるよ?」
老師は探るように見る。イレイヌは大きな目でじっと老師を見上げた。
「いません。私が好きなのは、カズだけです。」
「ほぉ?本当かな???」
今日もここまで。
今日の暦は、G暦2010年4月28日(水)、弥生十五日 満月、(穀雨8日後)、太陽黄径37度、アーデイ千葉!
黄色い自己存在の種の年、白い惑星の世界の橋渡しの月25日、黄色い共振の太陽、KIN20