マヤ神官の日記、マルデクの預言

『マヤ神官の日記』、2008年4月30日完結!
『太陽系第5惑星マルデクの預言』2009年2月15日連載開始!

マルデクの預言、その21の2 運命の選択

2009-10-30 23:54:42 | 本編
この話の最初、途中を知りたい方は 10月1日 の目次 からお探しください。

21の2 運命の選択
「老師、何をするんだ!痛いじゃないか!」
「セイ、軽はずみなことを言うと、あの者たちが役に立たない人間だと思って、お前を殺してしまうかもしれない。」

「老師、私は死んだ方がいいんじゃないか?」
「いや、最後まで戦うんだ!セイが死んだところで、代わりの人間にやらせるということになるだけだ。不確定要素が多くなると、どういうやり方でこの星をつぶすか分からなくなって、私たちが助かる方法も用意できなくなる。君が・・・君が、筋書きどおりに裏切ってくれた方が対処しやすいんだ。」

「筋書き?やはり、あるんじゃないか・・・」
「君は知らない方がいいんだ。なるようにしかならないと諦めて・・・」

「老師、諦められるなら、苦労はしない、第一・・・」
そこまで言ったところで、老師が突然セイが話すをのを中断した。

「静かに!呼んでいるものがいる!聞くんだ!」
「えっ?誰が?何も聞こえないけど?」

セイは、老師が気がふれたんじゃないかと思った。

今日もここまで。お待たせしました。
明日の暦は、G暦2009年10月31日(土)、旧暦長月14日、太陽黄径217度(霜降8日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月14日、赤い惑星の竜KIN101
Gate#310 自分のパターンを見つめ直す。気づきは大きな恵み。
LAMAT CAN CHE HUN OC OX LAHUN 

マルデクの預言、その21の1 運命の選択

2009-10-28 23:51:56 | 本編
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その21の1 運命の選択
「なぜだ?」
「言葉の力は強い。口に出して言えば、必ずそうなる!」

「もう、すでに言葉に出しているじゃないか?」
「何度も言っているが、『預言』の上での話だ。確定した点は実は何もないんだ。」

「待てよ!運命は変えられない、といったじゃないか?確定した点がなければ私の運命も変更可能だろう?」
「そのとおりだ。瞬間、瞬間に未来は変化すると言われている。」

「じゃあ、なぜ、私は星を裏切ると運命づけられていると言えるのだ。」
「それは・・・」

「それは?」
「それは、あなたがそう決めて生まれてくる。という話になっているからだ。」

「生まれてくる前に既に決めているということか?」
「そうだ。しかし、これにはいくつかの条件がそろっていて初めて成りたつことだと思う。」

「条件がそろわなければ、運命は変わる・・・」
「その条件が何かは、あなた自身以外は知ることができない。」

「私が知っているはずだと?」
「いや、生まれてくる前の約束事は、課題をクリアするのが難しいように、忘れることになっているから、思い出すことは不可能だと思う。」

「老師、話を整理すると、条件が変われば運命変更も可能だし、言葉の力はすごいから口に出して言えば必ずそうなると・・・では、私はここで言うよ。」
セイは立ち上がり、近くの椅子の上に乗って片手を上げた。

「私、セイは、運命を変更することを決め、星を裏切ることを・・・」

とそこまで言ったところで、老師がセイに飛びついて椅子から押し倒した。

「老師、何をするんだ!痛いじゃないか!」

今日もここまで。
明日の暦は、G暦2009年10月29日(木)、旧暦長月12日、太陽黄径215度(霜降6日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月12日、青い銀河の嵐KIN9 
Gate#290 固定観念を手放す。流れに身を任す。
CIMI CA CHE HUN OC OX LAHUN 










コメントとジャンクメール

2009-10-27 23:17:54 | 本編
 突然というか、ここ10月の中旬に入ってから、コメントをたくさんもらう珍しい現象が起きていて、(嬉しい悲鳴!!)、今日、一つ一つ、書いていただいたその日にお返事させていただきました。いつも、本当にありがとうございます。
 
 なぜか、gooメールの受信箱には強烈にジャンクメールがくるので、その中から必要なメールを選び出すのが、至難の業なのです。ジャンクメールが来ないようにする方法とか、誰か教えてもらえませんか?

 ブログコメントは、まだ、ブログコメントがきました!gooブログ 

だし、コメント管理の方からアクセスできるので、どうにかなるのですが、

「こんにちは!」とか「よろしく!」
とか言う件名だったりすると・・・初めての方は、必ずと言っていいほど見落としているか、知らないうちに削除していることがあります。ごめんなさい・・・

また必要なのが、間違って迷惑メールポストに入っていたりしてます。

ブログコメントではなく、個人的にくださる方は、件名に『マルデクの預言』関連とか、書いてくださいね。よろしくお願いします。

今日は眠いので、ここまで・・・・

マルデクの預言、その20の10 伝説『預言』

2009-10-26 23:59:16 | 本編
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その20の10 伝説『預言』
「セイッ!私にはお前の気持ちが分かると言ったつもりだ!」
思わず声を荒げて言った。

「老師は、老師には・・・私の気持ちなど分かるはずない!」
肩で息を切らしている。形相が険しい。

「セイ・・・分かってくれ。お前は、オク族にとっての『預言』の人なんだ。そして、私は『預言』を守る者。しかし、それは誰にもばれてはまずいことなんだ。チクチャン族の上層部は、オク族の『預言』についてある程度調べ上げているはずだ。もし君がその『預言』の本人だと分かれば、君は必ず殺される。そして、その『預言』を持っていた者たちとしてオク族を滅ぼす理由にするだろう・・・私は、私の部族を守るためにも、君のことを守らなければならない。たとえ、後にこの星がなくなるかもしれないとしても・・・」

「じゃあ、私が今お前を殺すことは、自殺行為だというのか?」
「多分・・・チクチャン族の上層部は、セイが『預言』の子だと確信するだろうね。」

「老師っ!助けてくれ!お願いだ!なんでもする・・・」
セイはひれ伏すように懇願しだした。

「セイ・・・私たちは、お互いにあまり接触しない方がいいと思う。日が沈んだら、黒マントを貸しますからそれを着て、館に帰ってください。」

「老師・・・」
セイは陰のこもった眼差しを向ける。
「老師は、私を避けている!」

「それがお互いのためだからだ。」
「じゃぁ、なぜ私を誘惑した!」

「確認したかったからだ。君が『預言』の弟かどうか・・・すまない・・・」

セイは、大きく息を吸った。
「この星がなくなると、どうして言えるんだ・・・」

「何も分かっていない・・・が、『預言』ではなくなると・・・」
「どう・・・なくなるんだ?外からの攻撃か?」

「それは、言えない・・・」

「なぜだ?」


今日もここまで。明日は、すごい日ですよ!!
明日の暦は、G暦2009年10月27日(火)、旧暦長月10日、太陽黄径213度(霜降4日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月10日、赤い律動の地球KIN97 
Gate#270 聖なるフナブ・ク模様の日、ゲートが開く日。宇宙からのサポート!
K'AN OX LAHUN CHE HUN OC OX LAHUN 

マルデクの預言、その20の9 伝説『預言』

2009-10-25 00:52:23 | 本編
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その20の9 伝説『預言』
「ああ、聞いたことがある。先祖は『カヌフィ』を恐れたと・・・」

「恐れる?なるほど、話すことのできない者は理解できないですからね・・・しかし、あなたたちの中でも、支配階級の人たちは普通にテレパシーを使っていた。あなたが使えるように・・・」

セイは訝しげ(いぶかしげな)目を向けた。
「私は、テレパシーなど使えない・・・」

”そうかな?”
老師はセイの目を覗き込む。
”さっき君の想いの矢で私は、ほとんど死んでいた。君が助けてくれなければ、多分死んでいた・・・”

”私は・・・私は・・・老師、あなたを愛している・・・狂おしいほどに・・・”
セイは顔を近づけていた老師の頭を捕らえると、すがるようにキスをした。涙が頬を伝う・・・やるせない思い・・・涙は唇にまで達し、老師にもその哀しい味がする。老師が唇を離そうとすると、セイは老師の肩をつかみ、その体を引き倒す。

 老師はセイの下になった代わりに、体を押して引き離す。
「セイ・・・私はお前から逃げたりはしない・・・」

「ウソだ!」

セイの涙がぼとぼとと私の顔に落ちてくる。それが、目にしみる。
「私は・・・『預言』を守る者だ。そういう役割としてこの世に生まれている。つまり、私は・・・私はお前を守らなければいけないのだ。」

セイは、のしかかっていた体を起こした。肩が押されて痛い。
「老師は・・・老師は、私を本当に守ってくれるのか?私が、じゃあ、この星を裏切ることを助けるという意味なのか?」

どう答えていいか、わからなかった・・・
「私も、この星を裏切りたくはない・・・」

「じゃあ、私を守るというのは、ウソじゃないか!」
セイは、今度は両手で私の首を締めあげ始めた。苦しい・・・気を失いそうになる。意識が落ち始めたところで、セイの手首をつかんだ。

「アゥッ!」
熱いものに触られたかのように、セイは手を跳ねのけた。それに乗じてセイから逃れ、体を返して起き上がった。

「セイッ!私にはお前の気持ちが分かると言ったつもりだ!」


今日もここまで。すみません、遅くなりました。お待たせしました!
今日の暦は、G暦2009年10月25日(日)、旧暦長月8日、太陽黄径211度(霜降2日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月8日、青い自己存在の鷲KIN95 魔術の亀の日
Gate#250 心が軽やかな日。解放!
IK' HUN LAHUN ZAC OAXAC OC OX LAHUN 

マルデクの預言、その20の8 伝説『預言』

2009-10-21 23:30:38 | 本編
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その20の8 伝説『預言』

「あなたたちは、私たちの『預言』という伝説に実際に出てきた人たちなのです。」

セイが信じられないと言いたげな顔をして見つめる。
「オク族の『預言』の話は聞いたことがある。マルデクの滅亡の伝説だと・・・その張本人が私だというのか!」

「いや、たんなるトリガーです。きっかけの一つに過ぎない。大きな力に狙われてしまっっては、もう逃げることのできないカエルのようなものです。」

「なぜ、彼等はこの星を狙うのですか?」
「それは、太陽系が特別だからでしょう・・・ここで力を持つ霊体たちが育つと、今までの宇宙の力の均衡が破れるからです。そして、太陽系の調和を乱すのに一番簡単な方法が、5番目のこの星セレヴェスタを滅亡させることです。」

「セレヴェスタ?マルデクのことを、そう呼んでいるのかい?」
「オク族の言葉です。この星の精霊から聞いた、この星の名前です。マルデクは、宇宙から来たあなたたちが付けた、宇宙地図上の名前です。」

「宇宙地図?チクチャン族は、この星にもともといた民族じゃないの?」
「数万年前、移民としてやって来ました。当時はあなた方の人数も少なかったし、私たちも自然にあまりに同化していたので、あなた方は私たちの存在に気付かなかったのです。でも、あなた方の人数が急激に増え、森の木を伐採し始めると、木に隠れて見えなかった私たちオク族の民が出てきました。当時の私たちは、完全にテレパシーしか使っていなかったので、あなた方は私たちのことを『物言わぬ人、カヌフィ』と呼んでいました。」

「ああ、聞いたことがある。先祖は『カヌフィ』を恐れたと・・・」


今日もここまで。今日は、オリオン座流星群が極大だというので、ふらりと外に出て観察。最初は全くなかったのだが、雲がかかってきて諦め始めた頃、緑色の尾をすーっと箒のように残しながら、大きな流星が!!そして、オリオン座がほとんど雲にかくれようとしたところに、また、大きめの白い星が落ちた!!

今日の暦は、G暦2009年10月21日(水)、旧暦長月4日、太陽黄径207度(土用入り)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月4日、青い宇宙の猿KIN91
Gate#210 聖なる十二芒星、光に心が向かう日。ポジティブ!
EDZNAH UC ZAC OAXAC OC OX LAHUN 
昨日、日記を書くのを忘れていた・・・これから、『マヤ神官の日記』の推敲に入るので、ちょくちょく書き忘れるかも・・・



マルデクの預言、その20の7 伝説『預言』

2009-10-19 02:11:00 | 本編
この話の最初、途中を知りたい方は 10月1日 の目次 からお探しください。

その20の7 伝説『預言』
「3年後の隕石落下・・・その日に生まれたんだと言われました。星が連れてきた子だと・・・」

「まさそのとおりですよ。あなたの魂は、他所から来たのです。この星由来のものではないのです。だから、この星に何の恩恵も感じていない魂だからこそ、裏切りが可能なのです。」

老師はセイを見つめる。セイは・・・考えをまとめようとしていた。
「私は、マルデク外の魂だと?でも、私はこの年になるまで、マルデクという星のお世話になっています。」

老師は、クククッと笑った。
「そこのところに、良心の呵責が引っかかっているようですが、実はあなたの魂は、この星のことなど「へ」とも思っていないのです。」
「まさか!」

「あなたたちは、私たちの預言という伝説に実際に出てきた人たちなのです。」


今日もここまで。エンタプライズ社から本が届いた!わ~い
今日の暦は、G暦2009年10月19日(月)、旧暦長月2日、太陽黄径205度(寒露10日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月2日、赤いスペクトルの月
Gate#190 無意識の層からヒントをらう日。大きなチャンス!
CIB HO ZAC OAXAC OC OX LAHUN 

マルデクの預言、その20の6 伝説『預言』

2009-10-18 01:09:55 | 本編
 いやぁ・・・映画「カムイ」の出演者のブログを書いた日は、検索ワードで引っかかった人が来たんでしょうね・・・198人もの人が訪れて・・・
毎日のように来てくださる方は、100人に満たないでしょうから・・・
タイトル一つで数字を稼げるものなんですね・・・はぁ・・・

 超マイナー路線のタイトルで、これからも連載しますが、よろしくお願いします!!

この話の最初、途中を知りたい方は 10月1日 の目次 からお探しください。

その20の6 伝説『預言』
「私が、人を愛してもいいのでしょうか?」

「誰も、人の心の自由を奪うことなどできないよ・・・気が付いたら、すでに愛してしまっていることも少なくないだろう?」

「老師は・・・老師は怖くないのですか?いつ、また次のトラップが作動して私が殺人鬼になるかもしれないと思わないのですか?」
老師は、ニッコリ笑った。
「なるかもしれないと思っています。でも、怖くはないです。」

「なぜですか?」
「多分、今回生き延びることができたから、次もそんな気がするからです。それに、死ぬ時は死ぬ時です。不思議なことに、人間はなかなかしぶとい生き物なんですよ。」

「老師は、死ぬのが怖くないんだ・・・そして、生きるのも怖くない・・・」
老師はセイの頭を撫でた。
「自分を本当に信じることができれば、何も怖くはないんですよ。あなたは、今自分のことを疑っている。自分が何をしようとしているか、良心が許せないために・・・でも残念ながら、何千年も前から、あなたは星を裏切ることを運命づけられているのです。あなたの代わりはいないのです。」

「何千年も前???何のことです?何千年も前に私が生まれることが分かっていたとでもいうのですか?」
「ええ、そうです。ここ数十年の間に大きな天文ショーがいくつかありました。あなた方兄弟は、まさにその時に生まれた運命の赤ん坊だったのです。」

「なぜ、そんなことが老師に分かるのです。私の誕生日などあなたは知らないはずだ。」
「ええ、知りませんでしたが、私たちオク族には伝説があるのです。カズとセイ・・・チクチャン族の高貴な血統であり、その名前に「星が生まれる時」と「星が降る時」を意味する兄弟のその弟は星を裏切る運命を持つ。あなたは知らなかったかもしれませんが、古代マルデク語の名前で、カズは星が生まれる時を意味します。先日、その生年月日をみたら、超新星爆発があった、まさにその時に生まれた方でした。セイ・・・多分3年後にこのマルデクに大きな隕石が落ちてきたのですが、その日に生まれたのでしょう。」

セイの唇がわなわなと震えている。
「3年後の隕石落下・・・その日に生まれたんだと言われました。星が連れてきた子だと・・・」
「まさにそのとおりですよ。」

今日もここまで。やっとやっとですよ、司書教諭のペーパーを全て書きあげたのは!
今日の暦は、G暦2009年10月118日(日)、旧暦長月1日、太陽黄径204度(寒露9日後)
黄色い自己存在の種の年、黄色い自己存在の太陽の月1日、黄色い惑星の星
Gate#150 聖なる晴れ記号 宇宙意識に対して納得がいく日。
MEN CAN ZAC OAXAC OC OX LAHUN 




昨晩は、図書館コンサート

2009-10-17 08:32:16 | 本編
 毎日、イベント目白押しで、司書教諭のペーパーが遅れている!(汗)

昨日は、上の娘とデュエットで図書館コンサートの前座(笑)を務めさせていただきました。

 毎年この季節に、君津市の中央図書館では、図書館に置いてあるアップライトのピアノでですが、地元のピアニストによってコンサートをしてもらってます。

 今回も、アメリカのアトランタまで留学され博士も持っておられる、若くて美しい山本貴美子さんが弾いてくれました。ホント、かわいらしい人で(毎日同じ感想しかないのか・・・)ステキでした。

 私たちと言えば、上の娘と昨年ピアノの発表会で演奏した「カントリーロード」をしました。図書館の高い天井に音が回っていくのが、本当に気持ちいいです。楽しく演奏できました。

 山本さんは、「シューマンの子供の情景」を弾いてくださいました。これは、13曲の小品からなる格調高い曲で、中には有名な「トロイメライ」もあります。とても静かな曲でしたので、前座と雰囲気がかぶらなくてよかったです。って、クラシックのピアニストでカントリーはないか!

 さて、最後に、アンコールをしてくださったのが、「赤とんぼ」でした。こちらこそかぶらなくて、良かったです!私の笛の定番の一つとして吹いている曲です!!とてもステキな変奏曲になっていました。

 昨日も、美しい人に出会えて、良い日でした!!

 今日も、報告以上!