午後4時ごろ、義父の運転で病院へ向かった。ミニバイクで行くつもりにしていたら丁度義母から連絡があり、私の体調と風も強いので乗せていくと言ってくれて、それに甘えたのだ。息子と2人乗り込んで病院へ。
丁度病室のはいると主治医が点滴の漏れを直しているところだった。シーツに漏れてしまったらしい。
「娘さん?じゃ、これから話しましょう。Sさんも一緒に」
処置室に私と父、息子と3人で入り、主治医がMRI、骨シンチをあのレントゲンとかを貼る電気の付く掲示板に付けて説明を始めた。
骨転移は想像以上に多く、
多発骨転移の状態。本で見たことがあるので骨シンチは左のだとすぐ分かった。背骨、骨盤の一部、肋骨の一部、が
真っ黒け。軽くめまい。。。。。最初骨には放射線と言っていたのだが、MRIで見たところ神経を外に押しやるように増殖している状態ではないので放射線は今のところ必要ないとのこと。
なんでも放射線で骨の転移を叩こうとしたら致死量の放射線を当てることになってしまうんだそうだ。
再び軽いめまい。。。。
残念ながら完治に持って行ける状況ではないこと。
骨転移があるので重い荷物を持ったり負荷がかかると陥没骨折をする可能性があること。
よって適度な運動は必要だが、ゴルフなんぞもってのほか!!
遠隔臓器に明確な転移は認められないが、リンパ節に多数転移がある。
それによってリンパ節が腫れ腎臓から膀胱への管を圧迫し、尿の流れが悪くなり水腎症を引き起こしている(腎臓が腫れた状態)
即効性のある女性ホルモンを20本投与して腫瘍マーカーを調べて効果の程を判断する。退院後は定期的にホルモン剤を注射するか、睾丸を除去する手術をほどこす。
ホルモン剤に耐性が出来た、効果が上がらなくなった場合、薬の組み合わせを替えていく。
生検の結果、悪性度の芳しくない細胞が混ざって点在していることが分かった。
ホルモン剤は劇的に効くがやがて効かなくなるときが来る。それが1年後の人もいれば10年以上効く人も居て、それは治療をしてみないと分からない。
本人はポジティブなのでそう悲観はしていないようだった。
あとはガンが暴れ出さないようにおとなしくしてくれるように、祈るしかない。
私もガン患者のはしくれなので、体の中のガン細胞の総量を考えると、楽観できる状況とは言い難いことは分かる。
本で見た休薬期間を設ける方法のことを聞いてみたが「Sさんの場合はリスクが高いので考えられない」と言われてしまった。
母だったらドン凹みだったろうな~と思った。卒倒してたかもしれないわ~
抗ガン剤も副作用と効果を天秤に掛けてみてチャレンジに値する物ではなさそう。
内分泌療法は副作用がほとんどないのはいいが、効果が長く続くことを祈る。
病院に行くってだけで負のエネルギーで疲れる。。。。それプラス
あまりいい話とは言えずくたびれた。