雨の日曜日

お芝居の感想などを

劇団若獅子陽春公演(浅草公会堂)

2011年04月17日 | その他舞台
 花組終演後、ロビーで義捐金を募るジェンヌさん達に心の中で謝りつつ、浅草までダッシュしましたよ~。

 というわけで、劇団若獅子さんをを初観劇してきました。若獅子は新国劇の芸を伝承する劇団なのだそうですが、そもそも私は新国劇が何なのか分かっていなくて申し訳ない…。

 「一本刀土俵入」
 歌舞伎では吉右衛門さんと勘太郎君で見たことのある演目。だから取的の茂兵衛さんはの~んびり話す子だと思い込んでいたのですが、笠原さんはあんまりそこらへん強調されてなかったですねー。前半後半でガラッと変わった方が見ていて楽しいような気がするのですけども。キャラを通すことを優先したのかな?
 亀治郎さんのお蔦を見るのは二回目。女優さんと女方さんが同じ舞台に立つのってどうなんだろうと思っていたのですが、全然違和感無かったですね~。亀治郎さんのお蔦さんは、茂兵衛に声をかけるのも、同情して色々あげちゃうのも、見送った後うっかり涙を流すのも、全部酔った勢い、みたいなのが可愛いな。不幸な身の上の女性なんだけれど湿っぽくないというか。後半の良き母良き妻っぷりも素敵です。
 歌舞伎と新国劇の違いってよく分からないのですけれど、ラスト茂兵衛が四股を踏むのは新国劇の型なのかなあ? 歌舞伎では見てない気が。あと儀十の手下の綺麗どころ(染五郎さんとか亀鶴さんとか)が脚見せるのは、歌舞伎ならではのサービスだと分かりましたよ~。

 「保名」
 こういう拵えの亀治郎さんを見るのは初めてかも。意外とお似合いで綺麗でしたよね~。あまり狂いという感じがしなかったのは、そういう踊りなのか、単に亀治郎さんのニンじゃないのか、初めて見る舞踊なのでよく分からないのですけども。だって何だか凛々しく見えたんですもの~。

 「殺陣 田村」
 殺陣がひとつの演目になるっていうのが面白いですね。歌舞伎の立ち回りとも時代劇のチャンバラとも違ってて、何だか不思議な感じ。

 客席は、年配の男性が多かったですね~。平均年齢は歌舞伎より上なんじゃないかな? だから観劇中の雰囲気もいつもとちょっと違ったりして。大音量のアメージンググレイスが鳴り響いたときは、一瞬芝居のBGMかと思いましたよ~。

 
 


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