原発なくそうの思いで集まっている茨木市民有志グループです。
ニュース、報告、呼びかけ、お願い、短いコメントなどは
ブログ「なくそう原発茨木」をご覧ください。 カンパの訴えも載せています。 よろしくネ。
【投稿】
今も福島原発から漏れ続けている放射能 はるお
どうして収束と云えるのか
どうして大飯原発の再稼動が許せるのか
野田総理が福島第一原発の事故は収束したと記者会見で発表したのは昨年11月16日のことでした。
「収束」とは広辞苑では「おさまりをつけること。おさまりがつくこと。例文として事態の収束をはかる」を挙げています。 つまり総理が福島第一原発事故が収束したと発表したということは、事故がおさまった、終結したと宣言したことになります。 避難を余儀なくさせられている人々からは、まだ、まったく避難解除の方向すらはっきりしないのに、何が「収束」か!と怒りの声があがりました。 当然の怒りであると思います。 避難を強制されている人々にとっても、農業、畜産、漁業に従事する人たちも、食の不安にさいなまされている消費者、特に子を持つ母にとって、全く事故は現在進行形であり、収束したなどとはとても言えない事です。
仮に野田総理の言う「収束」が狭い意味の事故の拡大、被害の拡大が止められたということであったとしても、事実をいつわるものだと言わざるを得ません。 今年の6月25日、つまり事故収束宣言から7ケ月以上もたった現在、福島第一原発が環境に放出している放射性セシウムの量は毎時1000万ベクレルに達していると東電は発表しています。 つまり一日で2億4000万ベクレルの放射性セシウムが漏れ出ているということです。 政府の普通食品暫定安全基準の1キログラム当たり100ベクレルという基準で計算すれば、毎日毎日、240万キログラム(2400トン)の食品を食べられなくさせるだけの放射性セシウムが環境に放出され続けているということです。 収束宣言以後の日数から言うと7月1日現在で227日経過しており、単純に計算すれば、54万4800トンの食品を食べられなくさせ得るほどの大量の放射性セシウムを吐きだしていることとなります。 放射性セシウム除染のために多くの人々が汗をかき、命を縮めるような労苦を強いられている一方で、これほど莫大な放射性セシウムを音もなく、目にも見えない中で吐き出し続けています。 桜花らんまんの日も、子どもの日も抜けるような青空の日も、黙って吐き出し続けているのです。
どうしてこれで事故は収束したなどと云えるのでしょうか。
福島第一原発の中には事故の直後には、
7万2000京ベクレル(720,000,000,000,000,000,000bq)の放射性物質があったという推定を東電は発表しています。(内訳は放射性希ガス1億テラbq、ヨウ素などハロゲン類8100万テラbq、その他ストロンチウム、セシウムなど5億3000万テラbq。テラは1兆。) そうして昨年3月のあの爆発での事故で放出された放射性物質は最近の東電発表(12年4月16日)の推計では70京ベクレル(700,000,000,000,000,000bq)だったとしています。
※2011年4月12日記者会見発表の原子力安全保安院の推計では37万テラベクレル。原子
力安全委員会は63万テラベクレルと発表。万テラで京。いずれも海水に放出したも
のは含まず。
そして今年5月24日東電の発表では、去年3月の事故以来の放出放射能の総量は90京ベクレル(900,000,000,000,000,000bq)に達していると発表しています。 つまりこの1年余りで20京ベクレルの放射性物質を吐きだしていたことになります。 どうしてこれで事故は収束したと云えるのか。 まさに福島原発事故は現在進行形であることを示しています。
※東京電力は6月27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では
過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。
作業員の年間被曝限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分
で嘔吐などの急性症状が出る。 廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特
定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットを使った難
しい作業になる」と話す。
茨木での今日(2012年7月3日)の放射能数値と福島での数値を見比べてみましょう。
★『茨木市 茨木保健所』
7/2 12:40~7/3 11:40
日平均: 0.059μsv/h(0.054μsv/h~0.08μsv/h)
現在値:0.081μsv/h(2012/07/03 12:20)
平常値:0.042μsv/h-0.061μsv/h(1.0倍)
★『福島県飯舘村立飯舘中学校』
7/2 13:0~7/3 12:00 2012/7/2 15:00■2.768μSv/h
日平均: (~)
現在値:2.746μsv/h(2012/07/03 12:50)
平常値:0.037μsv/h-0.071μsv/h(38.6倍)
★『福島県夫沢二区地区集会所』
7/2 13:00~7/3 12:00 2012/7/2 17:30■21.942μSv/h
日平均: 22.02μsv/h(21.615μsv/h~22.565μsv/h)
現在値:21.854μsv/h(2012/07/03 12:40)
平常値:0.037μsv/h-0.071μsv/h(310.1倍)
茨木(保健所)では平常値とそう大きな変わりはないようです。 しかし、今日(7月3日)のように雨が降り続くと、0.05μsv/hぐらいの平常値が0.081μsv/h(今日の昼12時20分現在)へと1.6倍ほどに上昇しています。 つまり上空に飛んでいる放射の塵が雨によって降って来ていると考えられます。
ところが福島では、様相が全く違います。 福島県飯館村の飯館中学校では現在値が2.746μsv/h(今日の昼12時50分現在)と平常値の38.6倍と高い放射能に見舞われています。
同じ福島県の夫沢二区地区集会所では22.02μsv/h(今日の昼12時40分現在)と平常値の310倍に達する高い濃度となっています。(いずれも地上1.00mでの空中線量・ne「全国放射能濃度一覧」より)
日本列島全体が濃淡の差はあれ、いまだに福島原発事故による放射能汚染が継続しつつあるのです。
どうしてこれで収束したと云えるでしょうか。
福島原発には、まだ、おびただしい放射性物質がガタガタになって閉じ込め機能をうしなった原子炉や、使用済み核燃料プールに残っています。(昨日7月2日には福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置の故障により33時間にわたって冷却機能が停止するという事故が発生しています。)
72000京ベクレルあったものから今までに放出された90京ベクレルを差し引き、いくらかの時間的減衰を差し引いたとしても、まだ今までに放出した放射能の数百倍もの放射性物質が残っているわけです。
これらの閉じ込めに失敗すれば、それは首都・東京の破滅という恐るべき破滅につらなる危険性も現実のものとして存在し続けているのです。 これでどうして事故は収束したと言い、大飯原発の再稼動に走れるのか。
国民の8割を越す人々が原発に不安を抱き、7割を越す人々が大飯原発の再稼動に反対しています。
これらの国民の不安こそ現実をみつめた不安なのです。 野田総理はその国民の不安、福島の現実、若狭の現実から完全に目をそむけて無謀な強行政治を推し進めています。 大手メディアも「決められる政治」などとこの無謀な暴走政治を誉めあげることはやめてもらいたいものです。
大飯原発は臨界に達して本格的運転されようとしています。 でもそれは止めることができます。これからが本当のたたかいの始まりです。 原発立地自治体である東海村村上達也村長は「原子力一辺倒の国策に対する民衆のたたかいが盛り上がり、全国津々浦々に巻き起こっている。・・・
国権に対する民権のたたかいと評価している」と述べられている。
さあ、これから国民ひとりひとりの出番が来ましょう。
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今も福島原発から漏れ続けている放射能 はるお
どうして収束と云えるのか
どうして大飯原発の再稼動が許せるのか
野田総理が福島第一原発の事故は収束したと記者会見で発表したのは昨年11月16日のことでした。
「収束」とは広辞苑では「おさまりをつけること。おさまりがつくこと。例文として事態の収束をはかる」を挙げています。 つまり総理が福島第一原発事故が収束したと発表したということは、事故がおさまった、終結したと宣言したことになります。 避難を余儀なくさせられている人々からは、まだ、まったく避難解除の方向すらはっきりしないのに、何が「収束」か!と怒りの声があがりました。 当然の怒りであると思います。 避難を強制されている人々にとっても、農業、畜産、漁業に従事する人たちも、食の不安にさいなまされている消費者、特に子を持つ母にとって、全く事故は現在進行形であり、収束したなどとはとても言えない事です。
仮に野田総理の言う「収束」が狭い意味の事故の拡大、被害の拡大が止められたということであったとしても、事実をいつわるものだと言わざるを得ません。 今年の6月25日、つまり事故収束宣言から7ケ月以上もたった現在、福島第一原発が環境に放出している放射性セシウムの量は毎時1000万ベクレルに達していると東電は発表しています。 つまり一日で2億4000万ベクレルの放射性セシウムが漏れ出ているということです。 政府の普通食品暫定安全基準の1キログラム当たり100ベクレルという基準で計算すれば、毎日毎日、240万キログラム(2400トン)の食品を食べられなくさせるだけの放射性セシウムが環境に放出され続けているということです。 収束宣言以後の日数から言うと7月1日現在で227日経過しており、単純に計算すれば、54万4800トンの食品を食べられなくさせ得るほどの大量の放射性セシウムを吐きだしていることとなります。 放射性セシウム除染のために多くの人々が汗をかき、命を縮めるような労苦を強いられている一方で、これほど莫大な放射性セシウムを音もなく、目にも見えない中で吐き出し続けています。 桜花らんまんの日も、子どもの日も抜けるような青空の日も、黙って吐き出し続けているのです。
どうしてこれで事故は収束したなどと云えるのでしょうか。
福島第一原発の中には事故の直後には、
7万2000京ベクレル(720,000,000,000,000,000,000bq)の放射性物質があったという推定を東電は発表しています。(内訳は放射性希ガス1億テラbq、ヨウ素などハロゲン類8100万テラbq、その他ストロンチウム、セシウムなど5億3000万テラbq。テラは1兆。) そうして昨年3月のあの爆発での事故で放出された放射性物質は最近の東電発表(12年4月16日)の推計では70京ベクレル(700,000,000,000,000,000bq)だったとしています。
※2011年4月12日記者会見発表の原子力安全保安院の推計では37万テラベクレル。原子
力安全委員会は63万テラベクレルと発表。万テラで京。いずれも海水に放出したも
のは含まず。
そして今年5月24日東電の発表では、去年3月の事故以来の放出放射能の総量は90京ベクレル(900,000,000,000,000,000bq)に達していると発表しています。 つまりこの1年余りで20京ベクレルの放射性物質を吐きだしていたことになります。 どうしてこれで事故は収束したと云えるのか。 まさに福島原発事故は現在進行形であることを示しています。
※東京電力は6月27日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下で、建屋内では
過去最大の放射線量となる毎時1万300ミリ・シーベルトを計測したと発表した。
作業員の年間被曝限度である50ミリ・シーベルトにわずか約20秒で達し、約6分
で嘔吐などの急性症状が出る。 廃炉に向け、建屋地下では汚染水の漏えい場所の特
定や修復が必要だが、東電は「作業員が入れるレベルではなく、ロボットを使った難
しい作業になる」と話す。
茨木での今日(2012年7月3日)の放射能数値と福島での数値を見比べてみましょう。
★『茨木市 茨木保健所』
7/2 12:40~7/3 11:40
日平均: 0.059μsv/h(0.054μsv/h~0.08μsv/h)
現在値:0.081μsv/h(2012/07/03 12:20)
平常値:0.042μsv/h-0.061μsv/h(1.0倍)
★『福島県飯舘村立飯舘中学校』
7/2 13:0~7/3 12:00 2012/7/2 15:00■2.768μSv/h
日平均: (~)
現在値:2.746μsv/h(2012/07/03 12:50)
平常値:0.037μsv/h-0.071μsv/h(38.6倍)
★『福島県夫沢二区地区集会所』
7/2 13:00~7/3 12:00 2012/7/2 17:30■21.942μSv/h
日平均: 22.02μsv/h(21.615μsv/h~22.565μsv/h)
現在値:21.854μsv/h(2012/07/03 12:40)
平常値:0.037μsv/h-0.071μsv/h(310.1倍)
茨木(保健所)では平常値とそう大きな変わりはないようです。 しかし、今日(7月3日)のように雨が降り続くと、0.05μsv/hぐらいの平常値が0.081μsv/h(今日の昼12時20分現在)へと1.6倍ほどに上昇しています。 つまり上空に飛んでいる放射の塵が雨によって降って来ていると考えられます。
ところが福島では、様相が全く違います。 福島県飯館村の飯館中学校では現在値が2.746μsv/h(今日の昼12時50分現在)と平常値の38.6倍と高い放射能に見舞われています。
同じ福島県の夫沢二区地区集会所では22.02μsv/h(今日の昼12時40分現在)と平常値の310倍に達する高い濃度となっています。(いずれも地上1.00mでの空中線量・ne「全国放射能濃度一覧」より)
日本列島全体が濃淡の差はあれ、いまだに福島原発事故による放射能汚染が継続しつつあるのです。
どうしてこれで収束したと云えるでしょうか。
福島原発には、まだ、おびただしい放射性物質がガタガタになって閉じ込め機能をうしなった原子炉や、使用済み核燃料プールに残っています。(昨日7月2日には福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置の故障により33時間にわたって冷却機能が停止するという事故が発生しています。)
72000京ベクレルあったものから今までに放出された90京ベクレルを差し引き、いくらかの時間的減衰を差し引いたとしても、まだ今までに放出した放射能の数百倍もの放射性物質が残っているわけです。
これらの閉じ込めに失敗すれば、それは首都・東京の破滅という恐るべき破滅につらなる危険性も現実のものとして存在し続けているのです。 これでどうして事故は収束したと言い、大飯原発の再稼動に走れるのか。
国民の8割を越す人々が原発に不安を抱き、7割を越す人々が大飯原発の再稼動に反対しています。
これらの国民の不安こそ現実をみつめた不安なのです。 野田総理はその国民の不安、福島の現実、若狭の現実から完全に目をそむけて無謀な強行政治を推し進めています。 大手メディアも「決められる政治」などとこの無謀な暴走政治を誉めあげることはやめてもらいたいものです。
大飯原発は臨界に達して本格的運転されようとしています。 でもそれは止めることができます。これからが本当のたたかいの始まりです。 原発立地自治体である東海村村上達也村長は「原子力一辺倒の国策に対する民衆のたたかいが盛り上がり、全国津々浦々に巻き起こっている。・・・
国権に対する民権のたたかいと評価している」と述べられている。
さあ、これから国民ひとりひとりの出番が来ましょう。