つづきです
女性客が多かったです。なぜだろう?男性は15人くらいしか居なかった気がする。
席は満席となりました。最初、「どこに座ろう?」「どこに座っても同じかな?」と思うくらい狭かったです。
「花とアリス」が終わり、トークショーのセッティング、そわそわ
きょろきょろ
(因みになぜ「花とアリス」かと言うと、勿論種田さんが美術をしたからです)
(ほかにも手掛けた「不夜城」と「イノセンス」を上映してました )
映画評論家の大久保賢一さんと、映画美術監督の種田陽平さんの「映画美術」のお話し会です。
今までに2回ほど舞台挨拶を見たことがありますが、今回の焦点は映画美術でしょ!
距離も近いし、好きな方の考えが生で聞けることに大興奮ッ☆たっぷり吸収させて頂きます。
雑誌やネットでお顔を拝見したり、お話しも読んだ事がありますが、なにせ生きた会話!
質問したいこともしっかり考えてきました
種田さんが登場しました☆ なんかドキドキしちゃったよ。映画人・・・・!?
あったかそうでスマートな印象を持ちました。
※注意:僕の記録と記憶と考察で書かれてますので、正確ではありません。
感想として読んでください。
#「花とアリス」
岩井俊二監督とのきっかけ。当時岩井監督はPVを撮っていた。
PVでご一緒したことが機会で映画(スワロウテイル)の時も呼ばれた。
「四月物語」も「花とアリス」もPVを撮ると言われたので軽い気持ちで参加した。
それが尺を広げたくなり(表現の幅が間に合わなくなったので)映画に発展した。
最初にシーンを決めるのか?
着地点を間違えないようにその都度変化する。
PVが映画になったのと同じで、変化がおもしろい。
花とアリスはセットではなく、存在する住宅を借りて人の居住空間に生活を創り出した。
家具を出して入れて、玄関先の花も飾ったり(装飾/植木屋)、カーテンを取り付けたり、
再現性が難しい(って言ってたかな?)。キャメラマンがレールカメラ?を使う人だった。
スタジオ撮影なら空間に余裕があって、レールも動くけど?、セットもそのままにしておけるけど?、
何を話していたか忘れてしまつた。。 岩井組は難しいって言ってた。
#「イノセンス」
イノセンスはアニメで、プロダクションデザインという肩書きで参加されたが、どうゆう関わり合いをしたのか?
アニメーターにはロボットやメカを描いたり、車を描いたり、人を描いたり、絵のプロがいる。
でも生活空間を描ける人がいないので、背景というか建築やインテリアや家具を描いた。
革の本を探してくれと頼まれ、提案した。映像内では”そのまま”使えないので(例えばSONYをMONYにする)、
デザイナーがそれを手で描いていく。端折るでも誤魔化すでもなく、厳密な詳細が描き込まれる。
それがリアリティに繋がる。
#「不夜城」「スワロウテイル」
スワロウテイル、イノセンスも含め、アジアを描き出した。
その中に日本でないアジア(フィリピンとか??)を入れることで、架空の新宿をつくった。
海外に滞在していた時、スワロウテイルのファンから拍手をもらった。
Charaは本当に中国人にしか見えなくて、それらを日本人が演じてること、
日本でつくったこと、日本で撮影したこと、本物とは少し違った中国が描かれていることが面白かったのか、
その映像美術をつくった人を賞してなのか、ホテルの部屋を出た時にファンに囲まれた。
と言う、おもしろいエピソードも語ってくれました。
#「キルビル」
アメリカ(世界規模)の作品で日本人として参加するのだから、”正確な日本”を描きたかった。
大体の監督は現実やリアリティを追求するのに対し、タランティーノ監督は
自分の中で出来上がった日本を創るやり方だった。撮影所は中国にあった。美術も中国のスタッフが作った。
もし日本の大工に障子や和物を作らせたら、「こんなもんニセモノだ!」って言われて断られていたかもしれない。
残念だったけど、正確な日本を創るのは諦めた。(それでも米国美術監督協会・優秀美術賞を受賞してるから凄い☆)
#海外との関わり
海外(外国)から見た日本、海外(外国人)が描いた日本と言うのは、面白いし興味深い。
「硫黄島からの手紙」「ラストサムライ」「SAYURI(さゆり)」など。
ラストサムライを観た時は歯痒かった(?)と話してました。
次回に続きます。
種田陽平トークイベント ー空気感を伝えたいー