新しいペダルボードが完成しました。今回はスイッチャーの導入でレイアウトが大幅に変更。今回のボードは空間系が無く、歪に焦点を絞ったスタイルです。スイッチャーは最近話題のワンコントロールの5ループのプログラム機能無しのシンプルなバージョン。小型で場所をとりませんがループ数が増えると数だけ繋げたくなって結局いっぱいになる弊害が。スイッチャー未経験者には音ヤセなどの劣化が気になるところですが恐ろしいことにほとんど気になりません。これはバッファーが無いタイプですがトレブルやローが無くならず自然です。ギターからアンプにダイレクトとスイッチャー経由ではダイレクトのほうが微妙にレベルが高いような感じがしますが意識して比べない限り違いはありません。昔からある粗悪なパッチケーブルの方が変化のインパクトが大きいですね。チューナーアウトと電源供給まであって至れり尽くせり。音質重視のトゥルーバイパスのペダルにありがちなスイッチングノイズはこのスイッチャー経由で消すことが出来ます。使い方はアンプセレクトにも使えて多機能ですが信号がシンプルにループ1から順番にループ5に流れるシンプルな直列配線。
ペダルボードではパワーサプライが必需になります。カスタムオーディオジャパンのAC/DC Stationはコンパクトで電源ケーブルが場所をとらない配置となっていてノイズもなし。スイッチャーにも電源供給がありますがやはり電源は専用機で。配線レイアウトはギターから自作のジャンクションボックス経由でワウペダルに入ります。そこからスイッチャーに入ってループでファズフェイス、マッドプロフェッサースウィートハニーODクローン、ホットケーキクローン、ケンタウルスクローンにいってスイッチャーアウトからジャンクションボックス経由でアンプという形です。途中、コルグのチューナーに分岐するので音には影響ありません。ケンタウルスクローンはクリーンブースト設定で上乗せするのはホットケーキクローンだけ、フェズフェイスとスウィートハニークローンはそれぞれ単独使用がいいようです。アービターの復刻ファズフェイスは所有しているファズの中で一番音が気に入ってますが何せ冬場は発振、音切れに悩まされますのでこれからの時期の限定使用です。歪がこれだけあるのでディストーション的仕様よりあえてファズの個性を出すためアンプは最小クランチ設定です。ファズフェイスとワウは電池駆動なのでインプットのプラグ抜き差しが一手間。
ペダルの固定方法もいろいろありますがマジックテープは裏面が汚くなるので好きではありません。BOSSのボードであったようにクッション材をくり抜いて固定します。10mm厚のポリエチレンフォームをくりぬく作業がプラグの大きさからペダル間の距離やケーブルのとり回し経路を考えながらなので結構大変です。くり抜く大きさはペダルの寸法より少しだけ小さくするのがよりタイトに固定できます。ファズフェイスはゴム足部分3個だけで固定できますがワウペダルはゴム足の高さが無く、底面がポリエチレンフォーム上に浮く感じになり踏んだ時のダイレクト感が無くなるので全面くり抜きです。スイッチャー上部のケーブル接続部分は大き目にくり抜いてケーブルを流すスペースが必要です。ポリエチレンフォームは柔軟性もあるので細くなった部分は特にくり抜いた後、両面テープでボートに直接貼るとよりタイトになります。実際は置いているだけなのでボードを逆さにするとペダルは落ちてきますが通常使用ではビクともしません。移動時は蓋の裏面に40mm厚の波型スポンジを高さのあるワウ以外に張るだけでガッチリと固定され振り回しても中で音もしません。
さて、ペダルボードでのメインイベントのパッチケーブル製作です。このような密集した空間ではベルデン8412なんて使えません。ダントツに細くて高性能、プラグが最小となると最近お気に入りのLAVAケーブルでしょう。中の芯材が太めの単線仕様のLAVAのタイトロープがベストですね。単線専用のプラグでソルダーレスは自由な製作が可能ですがしっかりテスターで確認しながらでないと接触不良を起こします。特に単線をまっすぐにしてプラグ中心の受け穴にきちっと入れないといけません。入った瞬間にカチッと2回音と感触が伝わるのが快感になってきます。詳しくはyou tubeを参考に。前段のジャンクションボックスからワウに行く青いケーブルはLAVAケーブルのミニウルトラマフィック。高純度の銅線に銀メッキというハイスペック線でスペースもあるのでG&Hのプラグを使用。チューナーのインプット部分のスペースがなかったのでLAVA CABLEのプロデュースモノのスイッチクラフトの♯229を初めて使いましたがガッチリしていてお洒落。国産の薄い鉄板で作られたタイプとは大違いです。しかし、これだけ複雑にケーブルの取り回しがあってもノイズと劣化はほとんどありません。恐ろしきLAVA CABLE。
ペダルボードは急がずゆっくりプランを練って週末の2日で製作がオススメ。事前のパーツの個数を確認しておかないと完成直前にプラグが1個足りない等というアクシデントもあるので要注意。