AQUA DEL REY大島ブログ たこつぼ

伊豆大島のダイビングショップ・アクアデルレイの猫スタッフ たこ から人スタッフが引き継いだちょこっとワイルドライフブログ

是非お会いしたいと思っていたミステリアスな昆虫発見~!

2016-07-16 21:15:35 | 陸上自然
昨晩こんぶスタッフが外遊びから帰ってきた際に、窓枠の所で何か虫を発見しました。
どれどれと確認すると・・・・人スタッフが今まで見たことがない昆虫がいます!
「これは・・・まさか・・・以前からお会いしたいと思っていたトビナナフシでは?!」ということになり、早速ネットで調べてみました。

やはりニホントビナナフシでした。体長は6センチ程度です。
当店の周りにはナナフシ類は多く生息していてしょっちゅうお会いできるんですが、トビナナフシの仲間は初めてです!!
猫スタッフ達にいたずらされないように、一晩昆虫飼育ケース内に泊まってもらいました。

本日の朝、ブナ科の植物を食べるとのことだったので、シイ類の木に移してみると・・・・

↑お腹がすいていたようで、早速葉を食べ始めました。それにしても枯れて茶色くなった部分も構わず食べるんだ~~。



↑どんどん食べ進めています。かなり必死の形相・・・。



↑やっと満足いったようです。食べ始めと比べるとかなりの葉の部分を食べたことが解ります。



↑お腹一杯になったら、すぐに前脚を伸ばして擬態を始めます・・・。この前脚が何とも言えず可愛いです~。




そのまま林へお帰りいただこうかと思っていたところ、昆虫飼育ケースの中のフンに混じっていた卵を3個発見!!(驚)

↑ナナフシの仲間はとっても変わった卵を産むのですが、このニホントビナナフシの卵もとっても芸術的です。(卵の大きさは1~2ミリ程度です)

卵を発見して人スタッフは俄然やる気になってしまいました。
卵を飼育して幼体を見てみたいのですが、孵化率が悪いようなのであと数個ほどあるといいなと思います。
でも、人の手で孵化させるのを失敗してしまうととても申し訳ないので、あと1晩か2晩お母さんトビナナフシさんに泊まってもらい、
卵を数個だけお借りしたら林にお帰りいただこうと思います。(2ヶ月位の間、毎日のように産卵するようです)


ナナフシの仲間はとってもデリケートな雰囲気のするステキな昆虫です。当店の人スタッフも大好きな生物です。
生態もミステリアスで、このニホントビナナフシはメスのみで生殖可能だそうです。(オスはほとんど居ないらしい・・・?!)
お借りした卵は湿度に注意して、来年孵化する日まで大切に飼育してみます。