２０１１年１月下旬、修士論文の締め切りが迫り忙しい日々を送りながらも、時間を見つけて少しずつ計画を練った今回の旅は、名づけて「セントアンドリュースでゴルフ！そしてヨーロッパ・フットボール三昧の旅２！」（長！）。僕の長年の趣味であるゴルフとサッカー観戦を、本場の地でとことん追及しよう！というのが旅の目的である。
そして迎えた出発の日、２月２２日。旅立ちの朝は早い。朝６時に起きて、ロンドンへ向けて京都を出発！昨夜の荷造りに時間がかかり、ほとんど寝てない状態で出発！
まずは阪急と南海電車に乗って関空へ。特急「はるか」は香港旅行のときに途中で止まって痛い目に会ったからもう使わない・・・。
↑ 南海電車に乗って関空に到着！
さっそく今回利用するＫＬＭオランダ航空のカウンターへ。注目のスーツケースの重量は２０．４ｋｇ！荷物預けは２０ｋｇまでなので、ギリギリセーフ！しかしペットボトルのお茶×６本が入っているとはいえ、ちょっと重すぎ・・・。
セキュリティチェック、出国審査を終えて搭乗ゲートへ。
↑ 左側の頭が隠れているのがＫＬＭオランダ航空
席は、なんと一列目の前が壁の席。足が伸ばせるのが何よりうれしい。そして横の席には国際結婚の夫婦と生後間もないと思われるかわいい赤ちゃん。
寝不足の僕はフライト中のほとんどの時間を寝て過ごした。けれど、たびたびこの赤ちゃんの「うわーんっ！」という泣き声が耳栓を通り抜けて耳に入ってきて、びっくりして起きる、というのを繰り返すのだった・・・。
フライト１２時間中８時間ほどを浅い眠りで過ごして、アムステルダム・スキポール空港に到着。さらば赤ちゃん。ロンドン行きの飛行機に乗り換え。
↑ 広～いアムステルダム・スキポール空港
飛行機が予定通りに飛べば、現地時間夕方６時にロンドンに到着。着いたらホテルに直行して、ゆっくり寝ようと思っていたけれど、この日は夜８時から、サッカーのチャンピオンシップ（いわゆる２部リーグ）のロンドンをホームとする「ＱＰＲ」（クイーン・パーク・レンジャース）というチームのホームゲームがあるらしい。ギリギリ間に合う。これは見に行くしかない！
というわけで、「時間通りに飛べよー」と祈りながらロンドン行きの飛行機に搭乗。
↑ アムステルダム発、ロンドン行き飛行機
祈りが通じたのか？飛行機は予定通り出発。「ＱＰＲ見に行ける！」
↑ 分厚い雲の上を飛んでゆく。
↑ 飛行機の窓から眺める夕日もいいね。
そして、アムステルダムから２時間ほど、予定通り夕方６時にロンドン到着。「やあロンドン！２年ぶり！」
入国審査、荷物受け取りをスムーズに終えて、地下鉄に乗って予約したホテルのある “Ｅａｒｌ‘ｓ Ｃｏｕｒｔ” へ。
↑ “Ｅａｒｌ‘ｓ Ｃｏｕｒｔ” の地下鉄駅。“Ｕｎｄｅｒｇｒｏｕｎｄ” のマークが懐かしい。
ホテルにチェックインして、スーツケースを置いてすぐに出発！時刻は夜６時半。「よし、これは間に合う！」
ＱＰＲというチームのホームスタジアムは、“Ｗｈｉｔｅ Ｃｉｔｙ” という駅にある「ロフタスロード・スタジアム」というらしい。乗り換えを間違えて逆方向に乗るというミスはあったものの、なんとか帰還して７時に “Ｗｈｉｔｅ Ｃｉｔｙ” に到着。駅周辺には「ＱＰＲ」のロゴ入りマフラーやＴシャツを見につける人がちらほら。
駆け足でスタジアムへ。
↑ これがロフタスロード・スタジアム！
↑ 周辺にいた騎馬隊
さっそく当日券売り場へ。
僕「チケット１枚ください！」
チケット売り場のおじさん「１５ポンドと２８ポンドの席があるけどどっち？」
せっかく来たんだし、と高い方の席に決定。
「２８ポンド！」
ところが、受け取ったチケットを見ると、 “Ｒｅｓｔｒｅｃｔｅｄ Ｖｉｅｗ” （視界が制限されます）と記載されている。「なにー！どういうことだ？？？」
さっそくスタジアムへ入って恐る恐る自分の席に座って納得。なるほど、スタンドに建つポールが少しゴールと重なる席ということか。ゴールが完全に見えないとか、もっとひどい席を想像していただけに一安心・・・そんな席ないか。
↑ “Ｒｅｓｔｒｅｃｔｅｄ Ｖｉｅｗ” だけど前々問題ないなあ。
こじんまりした、ピッチが目の前のすばらしいスタジアム。いいねえ。
試合開始が近づくと、スタジアムはほぼ満席に。平日夜の二部リーグのゲームなのに、ここのスタジアムは満席になるのか。すげえええ。チケット買えてよかった。
↑ “Ｗｅｌｏｍｅ ｔｏ ＬＯＦＴＵＳ ＲＯＡＤ“
そして選手入場！ＱＰＲの対戦相手は「イプスウィッチタウン」というロンドンの東の方に位置する街らしい。知ってる選手はいないけど、ＱＰＲ応援するぞ！
↑ 選手入場！
そして８時ちょうどにキックオフ！
↑ キックオフ！
左の席には、僕と同じく今回初めてＱＰＲの試合を見に来たというおじさん。マッチデイプログラム（選手データとかが載っている冊子）を照らし合わせながら観戦していた。そして右の前には熱心なファンのおじさん。惜しいシュートがあったときは、頭を抱えながら “Ｏｈ！！！！” とうなだれるオーバーなリアクションで観戦を盛り上げてくれた笑。
↑ 試合中の１コマ①
試合が始まると、右側のゴール裏席に陣取るイプスウィッチタウンのサポーターが大騒ぎ！手拍子に合わせて聞いたことのある応援歌の大合唱！すげええ。いい雰囲気。
↑ 「カモン！！イプスウィッチ！！」のような応援歌を手拍子と共に大合唱
前半は両チームとも守備が堅く、なかなかシュートまで持っていけない。でもゴール前での攻防は迫力ある。フィジカルが強そうな、がっちりした選手同士のぶつかりあいはすんごい迫力。
↑ 試合中の１コマ 迫力あるゴール前の攻防
でもやはり二部だからなのか、お互いパスミスが結構多い。ミスが出るたびに、周りのファンは “Ｏｈ・・・” とため息ついたり、何やら怒鳴り散らしたり。みんな熱いね。
前半終了間際にお互い見応えのある攻防があったものの、０－０のまま前半終了。勝負は後半へ。
前半はほぼ互角だったのに、後半はＱＰＲ優勢。けど、攻めるものの枠を大きくはずれるシュートが多く、なかなか得点の入る気配は感じられない。どうした、ＱＰＲ。
↑ 試合中の１コマ③ オフサイド！
そんな中迎えた前半３０分頃、ＱＰＲがコーナーキックから頭で合わせて先制ゴール！周りの人みんな飛び上がって、
“Ｙｅｅｅｅｅｅｅｅａｈ！！！！！”（観客の歓声）
↑ ＱＰＲ先制！
このゴールはちょうど屋根の柱と重なってよく見えなかったけど笑、周りが一斉に立ち上がるのを見て「あ、入った！」と思った。ゴールのあとは場内にノリのいいＢＧＭが流れてみんなで喜びのダンス。こんなの初めて。
さらに５分後、ＱＰＲがサイドから攻め込み、クロスからどんぴしゃのヘディングで追加点！２－０！
“Ｙｅｅｅｅｅｅｅｅａｈ！！！！！”
↑ 追加点！喜んで戻る選手たち
今度のゴールはばっちり見えた。ゴールの瞬間、また思わず飛び上がった！そして喜びのダンス笑。いい雰囲気だなあ。
２－０になると、迫力ある応援を続けていたイプスウィッチタウンのファンが急に静かに。そして、近くのＱＰＲファンが、イプスウィッチタウンのファンに向かって手を広げ、何やら嫌みったらしいチャントを叫び始めた。右前のおじさんも大興奮！
↑ おそらく「やーい、お前ら弱いなー！」みたいなチャント
６歳ぐらいの小さな子どもも、中指をつき立てて大声で何か叫んでいた笑。「おいおい、将来が心配だ・・・。」
結局２－０のまま試合終了。見事ＱＰＲが勝利！場内は選手とファンの拍手で包まれた。
↑ ＱＰＲ勝利！おもしろい試合をありがとう！
帰りは満員の地下鉄に揺られつつ、“Ｅａｒｌ‘ｓ Ｃｏｕｒｔ” のホテルに戻ったときの時刻はもう夜１０時半頃。「今日は長～い一日だったなー。」
↑ ホテル周辺の街並み。白い建物がつづくロンドンらしい街並み。
これにて一日目終了。翌日は早朝からいよいよゴルフ発祥の地、スコットランドのセントアンドリュースへの移動！楽しみにしながら寝た。
～この日使ったお金（１ポンド＝約１４０円）～
・ロンドン一日トラベルカード：８ポンド
・スタジアムで食べたチキンパイとホットチョコレート：５ポンド
・ＱＰＲチケット：２８ポンド
・ＱＰＲスカーフ：９ポンド
・ホテル：３９ポンド
計８９ポンド
ヨーロッパ・フットボール三昧の旅２（２０１１年２月２２日～３月７日）
１日目 「いざ、ロンドンヘ！そして ＱＰＲ ｖｓ イプスウィッチタウン観戦！」
２日目 「ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースへ！」
３日目 「セントアンドリュースでゴルフとゴルフ博物館見学」
４日目 「セントアンドリュースでゴルフと夕暮れのエディンバラ散策」
５日目 「ニューカッスル ｖｓ ボルトン観戦！」
６日目 「ウェストハム・ユナイテッド ｖｓ リヴァプール観戦！」
７日目 「ロンドン定番の名所をうろうろ散策」
８日目 「サグラダ・ファミリアとエスパニョールｖｓマジョルカ」
９日目前半 「カステリョンという無名の街を散策」
９日目後半 「ビジャレアル ｖｓ エルクレス観戦！」
１０日目 「グエル公園とカテドラルと夜のサグラダ・ファミリア」
１１日目 「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」
１２日目 「パルマとピアチェンツァの街を散策」
１３日目 「ミラノ・ドゥオーモ観光とインテル ｖｓ ジェノア観戦！」
１４日目 「そろそろ日本に帰るか」
つづくーー。