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アクティブチームメソッドコンサルタントの日記

経営者や経営に関わる方々との出会い・気づき・学びを書いていきます。

経営理念への抵抗感

2009-07-18 06:12:54 | 経営理念
経営理念への抵抗感、これは若い人をはじめ社員が持つよくある感覚です。

壁に掲げられた経営理念を見ただけで、納得!という人は、まずいないでしょう。

それどころか、次のような感覚を持っていることが多いです。


額に入れられて、何か宗教の経典のようだ。

厳かな感じで、私自身とは直接関係の無いものだ。

朝礼で唱和しているが、軍隊みたいで止めて欲しい。

経営理念の文章は堅苦しく古い表現なので、意味がよく分からない。


心当たりはありませんか?

ここには大きく2つの問題があります。

まず、自分たちの会社にとってなぜ経営理念が重要であるか納得できる状態になっていないことです。
説明が無かったり、年に数回程度の説明では納得感は出にくいでしょう。

もう一つは、経営理念を取り扱う雰囲気が現実から乖離しているということです。
もっと日常へ近づける工夫が必要です。
掲示方法を額からポスターのような形へ変更したり、
取っ付き難い表現であれば、分かりやすい代替文章を作成し、それを活用する等です。

「経営理念」という表現自体も抵抗感の一部になっているかもしれません。

大変重要な課題ですので、これからも取り上げていきます。

経営理念の浸透コンサルティングへのニーズ

2009-07-17 17:01:16 | 経営理念
既に同じテーマで何回か書いてきました。
これからも書いていくことになると思います。

最近、このニーズのコンサルティングが増えています。

次の好景気へ飛躍するためには、それぞれの企業が独自の新しい価値を生み出さなければなりません。

自動車業界ですと、エコカーがひとつのキーワードですね。

このように新たな価値を生み出す原動力を得ようとするためか、今、経営理念の浸透に注目されているのでしょう。

多くの企業にお伺いして、仕事を作業的に捉える風潮は当たり前のように存在しています。

今までは良かったのですが、仕事を価値を産み出す行為として捉えなおすことが確かに求められています。

このことは単に景気を良くするということだけではなくて、仕事とは働く人々の本当の喜びを得る手段として捉えなおすチャンスになるのではないかと思っています。

経営理念の浸透、確かに今やるべき重要な課題のような気がします。

経営理念はシンプルに!

2009-07-08 19:45:40 | 経営理念
こんばんは。

今日は経営理念について考えたいと思います。

経営理念と言えば、会社の壁に額に入って「私たちはお客様第一をモットーに、社会に貢献する」等、書かれているものです。

この経営理念、何の意味を持つものなのかちゃんと理解している人はどれくらいいるでしょうか。

今まで多くの企業にお伺いし、様々な経営理念を見てきましたが、大半の企業では形骸化しているのが現状です。

ひじょうに残念な状況です。

そもそも経営理念とは何なのでしょうか。

会社の事業の方向性を示すもの、社会的役割を示すもの、自分たちの社会での存在意義を示すもの、です。

社員の誰もが、その会社で仕事をする上ではちゃんと理解した上で仕事をしている状態が維持されていなければなりません。

言い換えれば、仕事に取り組む時の考え方そのものなのです。


ちゃんと、しっかりと社員に浸透が図られている企業もありますが、ひじょうに少ない状況です。
また、浸透に力を入れているものの、社員の反発が強くなっている企業もあります。

埼玉県のとある企業では、年度予算立案時には教育費から決めるというだけあって、取組が大変ユニークで経営理念がしっかりと浸透しているようです。
素晴らしい企業です。

経営理念を経営者と社員が共有して腹に落ちている状態にすること。

このことは企業にとって大変重要な課題です。

浸透策の前提としては、経営者の強い思いと行動力が前提になります。
経営者の思い以上に社員の思いが強くなることは、有り得ません。


浸透策に関して参考になる例をご紹介します。

その企業の経営理念は、なんと8文字しかありません。

そこに経営者の思いを強く込めています。

8文字ですから、一度聞けば誰でも覚えてしまいます。

わざわざ唱和をする必要もありません。

この企業のホームページには、8文字という短い経営理念とは別に、
経営理念に対する考えについて大変多くのボリュームで詳細に説明しています。
大変参考になります。

ご興味のある方はご連絡ください。
ご紹介します。


経営理念の浸透策、

それは経営者の思いの強さを前提に、シンプルな表現であることが得策なようです。