abiさんの延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)

平衡機能障害、めまい、眼振、複視、温痛覚失調症、しびれ、自律神経失調症など後遺症は残存しますが、何でも挑戦しています

なぜ、延髄外側症候群に・・・3(手術後発病)

2010-12-30 13:37:17 | 日記

2009年3/9(月)~4/8(水) 3日間の予定だったが・・・31日間に
 東海大学医学部付属病院 10A病棟へ入院
入院する3日前位から風邪を引き、熱も38℃を超え、鼻水が止まらなく鼻のかみすぎで左耳の奥がズキンズキン痛む。
(のちに中耳炎だと判明)
この体調だと手術は不可能だろうと家族とも話をしていたが、主治医の先生は、「この位の熱では大丈夫!」との言葉を信じ、3/10(火)午後手術室へ・・・

数分後には全身麻酔により意識はなくなり、次に気付いた時は約2時間後の15時位だったと思う。
コイル塞栓術の手術は無事に成功した。ICUに運ばれ家族とも面会し会話も普通にできていた。

しかし、その後家族が帰った数時間後に容態は急変した。
気持ち悪いと感じ嘔吐、その後世界が急にぐるぐる回りだした。
言葉も出ない。しゃっくりもとまらない。
何が何だか全く理解できない。
すぐにMRIの検査をした記憶は少し残っている。
3日間はICUにいた。

3/12(木)の11時頃、一般病棟へ移り主治医から家族を交え説明を受けた。
そこで病名が右延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)であることが明かされた・・・
そんな名前の病気なんて聞いたことはなく、説明を聞いている時もしゃっくりは止まらず、気持ち悪くて仕方がない。
しかも、左半身のみ汗が止まらない。

【原因】
 ウォーターハンマー現象により、血栓(血が固まる)が脳上部へ飛んでしまったため脳梗塞になったと・・・
手術前の説明・同意書にも書いてありました。
※異物となるコイルやカテーテルを血管内で操作するため血栓が出来やすく、その予防に手術中は血を固まりにくくする抗凝固療法を注射剤で行い、術後は内服薬へ変更する。

ウォーターハンマー現象とは・・・
 流れを急に止めたとき水圧が急に上がる現象です。ハンマーで叩いたような衝撃音が発生するため、このような名前がついているのです。

初めは手術ミスではないかとも考えましたが、私はこのようなリスクが1%でもあることを十分承知した上で、血管内手術をしましたので後悔はしませんでした。

【発病直後の症状】
回転性のめまい(たしか右回転だったような・・・)
眼振(目が上下左右に勝手に動き、自分の意思では止められない)
複視(物が何重にも見る 眼振があるので当然ですが・・・)
左半身温痛覚マヒ(痛い、冷たい、温かいがわからない)
右半身マヒ(動くが力が入らない 立つことはできない)
嚥下障害(誤飲で咽せる)
しゃっくり(とにかく止まらないので眠ることもできない)
小脳性運動失調(平衡感覚が保てず、右側へ倒れてしまう)
自律神経失調症(左半身のみ常に汗が出る 右半身は発汗しない)

【発病直後の生活】
・移動(一部介助でしか起き上がれないので、ほとんどベッドの上)
・歩行(全くできないので車椅子)
・食事(硬度が200度以上の水は少し飲めたが、10度前後の軟水は飲み込めず咽せる。固形物は飲み込めない)
・排便、排尿(便秘ぎみであったが可能。ただし転倒の危険があるため、常に看護師さんに見守られるので恥ずかしい)
・心(笑った記憶がないかも・・・)

【急性期のリハビリ】
PT(理学療法)
 ベッド上での軽いストレッチ10~20分程度(二週間位)
 その後、訓練室での歩行練習(自力では歩けないので、平行棒で伝い歩き)
 ここでの一ヶ月では結局、自力での歩行はできなかった。

OT(作業療法)
 ベッド上で、手や足のマッサージ10~20分程度(二週間位)
 その後、訓練室で粘土をちぎって丸めたり、主に手(上半身)を動かす訓練
 でも、めまいがひどくすぐに気持ち悪くなるので、ほとんど何もできなかった。

ST(言語聴覚士)
 先生の言った言葉を復唱する(初めは自分の声の大きさがわからない)
 その後、一週間で自分の声の大きさもわかるようになり、発音も問題ないので終了

4/8(水)リハビリを専門とする七沢リハビリテーション病院脳血管センターへ転院

 東海大学病院の10Aスタッフの皆さま、PT、OT、STの先生方、大変お世話になり、ありがとうございました。
そして、毎日面会に来てくれた妻、箱根から来てくれた母、お見舞いに来て下さった皆様にも感謝します。
心から、『ありがとう』


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