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日本の、東京の居酒屋巡りをお届けしてきたブログ・・
信州への転居に伴い、内容も一新してリニューアル!!

八王子 酒蔵一平

2011年06月01日 | Weblog

仕事の都合で金曜日に八王子へ。軽く飲みに行こうと、八王子駅近くにある大衆酒場へ繰り出した。松本イザケンの相棒が時々八王子に出張するため前に偵察してきてくれてたから、なんの不安もなく暖簾を潜った。その名は「一平」。店内は長いカウンターが右側に。左手にいくつかテーブルがあり、奥の方にはでかい座敷がある様子。店内ほぼ満席の活気ある中、カウンターにポッカリあいた空席に幸運にも座れた私。元気のよいおばちゃんにホッピーを頼み、ゆっくりメニューを閲覧開始。刺身に焼鳥。煮物に揚げ物。居酒屋定番と言えるツマミ達が一通り並び、万人うけするバランスよいラインナップである。さてジョッキに氷がたっぷり入り、よく冷えたホッピーと、ビールグラスにたっぷり入った焼酎が届く。渇いた喉に早く水分補給をと、グラスの焼酎をザブリとジョッキへ投入。そしたらなんとジョッキが満杯に。これじゃあホッピーが入らないと、笑いながら焼酎を半分ほどグラスに戻してホッピーを注ぐ。焼酎も多いが、氷も大量。この焼酎で何本ホッピー飲めるか考えてしまう。と、まあとりあえずグビリ・・・喉に爽快感を与えたところでツマミを注文。注文が入るとカウンターの向こうから威勢のいい声があがる。厨房の高いレベルを伺わせる空気に期待が高まる。

さてまずはイザケンの相棒オススメの『ハムカツ』すごい。2センチはある分厚いハムがジューシーであり、外はサクサクカリカリ。かなりのスピードでハムカツが着たため、一杯目のホッピーとマリアージュできた。大衆酒場はハムカツとポテサラだ。ソースとの愛称がチープでたまらない。(次の日の夜。嫁とホームグランド風林火山にてハムカツとポテサラを食べるとはこの時は予想だにせず。風林火山の素敵なハムカツ談は後日)

次に登場したのは『シメサバ』だ。店の魚を扱う技術を見るのにシメサバは最適な料理であると僕は考えているが、やはり期待通りの良いシメサバだ。これには酒でしょと、慌てて燗酒を頼み、ホッピーはチェーサーに早変わり。たっぷりワサビを絡めたシメサバが熱燗にまとわれ、溶けて流されていく。この上ない幸福が脳天を焼く。(次の日の夜。風林火山でシメサバを食べるとはこの時は予想だにせず。これまた風林火山のフレッシュなシメサバ談は後日)

カウンターの両隣は入れ替わり立ち替わり。大衆酒場らしい速度が流れる中、もう少し食べたい僕はメニューを端から端まで読みあさり、いくつかの候補を頭に揃え、胃袋と理性と財布と会議を行う。八王子ドラフト会議で選出されたのは「野菜かき揚げ」だ。タマネギとニンジンがたっぷり入ったサクサクかき揚げは、酒ともホッピーとも愛称抜群。優しい味のつけダレにかき揚げを浸し、酒と一緒に流し込む。天麩羅系のメニューは他にも多々あり、季節物のアスパラ天麩羅にも惹かれたが、具材を欲張りかき揚げを選択。天麩羅が食べれる酒場はとても素晴らしい。(次の日の夜。風林火山で山菜天麩羅を食べるとはこの時は予想だにせず。季節感満載の風林火山の天麩羅談は後日)

わいわい賑わう店内の空気に浸り、周りのお客さんの話に耳を傾け、八王子の変遷をなんとなく理解しつつ楽しい時間は過ぎ、約1時間半の滞在で店を出る。手元に伝票が置かれ、なにか注文すると常に新しい合計金額が明示される仕組みはとても財布に優しい。お父さんが心から楽しめる満点酒場として心に登録だ。

ビルの谷間に佇む大衆酒場。名古屋の「大甚」や銀座の「三州屋」。そんな都会ならではの大衆酒場の空気に久々に身を浸し、心地よい酔いが体にふりかかる夜でしたとさ。

(残念ながら撮影した写真は容量大きくてブログに載せれず・・・)