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日本の、東京の居酒屋巡りをお届けしてきたブログ・・
信州への転居に伴い、内容も一新してリニューアル!!

梅雨明けだ!

2012年07月19日 | Weblog

7月も半分すぎました。梅雨も明けました。

夏です。信州松本もすさまじい日差しの降り注ぐ季節となりました。が、朝夕は涼しい風も吹き、夜は肌寒い日も。信州の夏はさわやかで心地よい。良い季節がやってきます。

さて6月のまとめです。今月も色々なことがありました。利き酒大会は先日報告させて頂きましたし、松本の兄貴分と飲みに出かけたりしたことも先述しましたね。

他にどんなことがあったか?それをダラダラ書きます。お付き合い下さい。

週末に嫁さんと昼夜問わず外食に出かけます。その途中、気になる店を見つけました。以前から存在は知っていたものの行った事がなかった店。市役所近くにあるお惣菜屋です。古い店であり、古めかしいショーケースにうまそうな揚物が並びます。

その中からコロッケとメンチカツを購入して味見。うまし・・・ジューシーでさくさく。気にいった我らは安曇野の友人宅へお邪魔する際にもお土産として購入。

ピーマン嫌いの友人も、ピーマン入のメンチカツがお気に召したようでなにより。その友人家族と穂高の山の中にあるカフェへ出かけました。鳥のさえずりが聞こえる森の中に建つカフェ。食事もおいしいがなにより雰囲気と空気がうまい。久々の落ち着く時間でした。

さてこの6月でレバ刺しの販売が法的に禁止されました。最後の方は色んな店で騒動も起きるほどでしたね。少数の不衛生で倫理感の欠ける店のせいで、安全に供給できている店も煽りをくらう形のこの騒動。一方的にダメにするのではなく、規制を設けて安全性を確保することで今後レバ刺しがまた食べれる世の中になることを望みます。このままにしておくと、逆の意味で危険なことになるような気が。密造酒じゃないけど、そういうことがおきそうだね。さて例に漏れず私もレバ刺し食べましたよ。大宮に出張で行った際にいつもの「酒蔵力」で一度。そして京都に研修で行った際に一度。最後のレバ刺し堪能しました。

京都駅近くにある「へんこつ」と言う店。昔から気になってたがなかなか行けず、今回意を決して訪問。ここは煮込みの名店であり、大鍋で煮込まれた様々な部位の入るモツ煮込みを鍋底からすくい取ってお皿に盛る「サルベージ」というメニューが人気。

サルベージとはよく名づけたもの。いろんな食感があり、濃厚で旨い!これに合わせるサッポロ黒ラベルがまた親父臭くていいんです。

続いておでんも食べます。具は色々ありますが、僕は「豆腐入りのお任せ」を注文。味噌仕立ての濃厚おでんには大きな豆腐とたけのこと筋肉とジャガイモが。

ほくほくトロトロしてうまい。思わず熱燗を頂き、冬ならもっとうまく感じるんだろうな、と悦に浸る。

さてレバ刺です。

ぷりぷりとろとろ・・・甘いんです。ゴマ油と塩の素敵なベールに包まれています。

これが人生最後のヒトクチにならないことを切に祈ります。うまかった・・・

初訪問の「へんこつ」は噂にたがわぬ名店であった。

さて家メシも充実。今月我が家の定番料理の仲間入りを果たしたのは穂高にある肉屋さんで売っているソーセージである。友人宅でBBQをする際にいつも肉を買いに行く店なんだが、ここの肉がまたやばい。安くてうまくて綺麗。ものすごいコスパなのである。

その友人から教えてもらった極太ソーセージはフライパンで焼くだけでたまらなくジューシーでボリューム満点でうまい!我が家の冷凍庫に欠かせないメンバーとなった。これを旬のアスパラと一緒にストーブ鍋で焼くだけ。マスタードと白ワインが花を咲かせるのです。ああ、たまらない!!

野菜のおいしい季節がやってきました。枝豆、ズッキーニ、トマト、モロッコインゲン・・・これをシンプルに料理して夕涼みしながらビールで頂く。夏はこれだからいいのです!

さあ7月も楽しく元気にいきましょう!


満腹だぜぇ~ 【万両~丸幸コース】

2012年06月24日 | Weblog

先日久々に僕の松本の兄貴分と2人で飲みに出かけた。そう、毎年年末餅つきに呼んでくれる兄貴である。兄貴は仕事を辞め、現在新しい仕事への準備をしながらトラック運転手をしており、その合間を縫って飲みに出かけた。

エイトオンスで待ち合わせ、軽くビールを飲んだ後、前回は早じまいしていて入れなかった駅前の焼き鳥屋「万両」へ向かう。

駅前のビルの階段を上がると、時間が止まった昭和のままの空気が溢れる店があった。

大きなカウンターとテーブル席3個ばかりの小さな店を通称ババアが1人で切り盛りする。兄貴はおば様の事を、敬意と愛を詰め込んでババアと呼ぶ。ラーメン屋に行っても、飲み屋に行っても、「ババア、ババア」と嬉しそうに呼ぶ。ババアのいる店というのが兄貴の飲み屋の理想の姿なのである。ババアと呼ぶには失礼かもしれない、昔相当美人だったと思われるママさんにビールを抜いてもらい、「適当に」と一言かけて串を焼いてもらう。

カウンターにあるTVからはW杯アジア最終予選のオーストラリア戦が放送されている。普段の僕ならTVの前にかじりつくところだが、兄貴といる間はそれは端に置いておく。

「これがうまいのよ」と出てきたのは「レバの味噌焼き」だ。味噌ダレをつけて焼いたレバーはしっとりと甘く、火加減も丁度良い。同様にハツも味噌焼きにしてもらい、他にも数本の串を頂くがどれも美味い。鳥だけではなく、トンもあるのが嬉しい。「サラリーマン」と並ぶ串焼きの名店に認定だ。

兄貴は中学時代からここに通っていたそうだ。通称ババアのママさんもその頃の話をしきりにする。「あんた、まともな話をするようになったじゃん。大人になったね」と言われた兄貴が「うるせぇ」と言いながらはにかむ。この店の空気は心地よい。笑いに溢れるいい店である。焼酎の水割りを2杯ほど頂き、色々な話をする。兄貴から聞く松本の話はいつもおもしろい。

さて続いては前回も寄らせてもらった兄貴の後輩のご家族が営む中華料理店「丸幸」へ。

レモンサワーを注文し乾杯。店主山本さんはレスラーのような風貌だが優しいおもしろい方である。ご両親、奥様も店におられ、家族経営のよさがびしびし伝わるいい店であるがそれ以上に食べ物が美味い!!まずは定番の「餃子」。僕は松本平で一番好きな餃子だ。ジューシーな肉汁とレモンサワーの甘酸っぱさが合う!そして今夜は初めて頼む「シュウマイ」。きんちゃく状に包まれたシュウマイを揚げてあり、なんとこれにソースをかけていただく。シューマイの概念を覆されるソースとのマリアージュ。完全に脱帽である。「うまい」と言った後の山本さんの「そうだろう」という感じの笑顔が素敵である。

そして今夜の〆に「ソース焼きそば」をお願いする。「うちのは少し違うよ」と厨房に下って行った山本さんが5分後に持ってきたのはツヤの良いソース焼きそば。ソースの香りがたまらない・・・一度麺を油通ししてから具材と炒めているとか。信州は焼きそばと言うとあんかけ焼きそばである。あれはあれでもちろんとてもおいしいのだが、どうしてもたまにソース焼きそばが食べたくなる。が、なかなかソース焼きそばを出す店がない。しかし今夜は素敵で貴重な出会いがあった。これは間違いなく松本一の焼きそばである、いやソース焼きそばである。この満足感と満腹感はプライスレス。というか兄貴にご馳走になってしまい申し訳ない。いやー美味かったしサワーの飲みすぎでお腹パンパンだ。

兄貴と別れ、川沿いを歩きながら夜風に吹かれて帰宅。僕は丸幸と万両の素晴らしさを延々と嫁に語るのでした。兄貴、ありがとう!!


快挙達成 利き酒選手権

2012年06月18日 | Weblog

毎年恒例の利き酒選手権がやってきた。今年は例年より少し早めの6月中旬の開催。今年も毎回一緒に参加するイザケン仲間のS君と、もう1人は初参加のS原さんの3人で参戦した。S原さんは取引先の飲み仲間みたいな方で、ソフトで愉快な方である。

さて会場時間少し前に会場のホテルで待ち合わせし、参加費(¥3,000-)を支払い入場。

円卓に席を取り、少し緊張しながら開会を待つ。今年の参加者はおおよそ70名程度。その中に長野県各地で行われた地区大会の成績優秀者が混ざっており、今日の松本大会の成績優秀者と合わせて、この後県大会が続けて行われるのだ。

さてブログにも書いたように昨年の私と言えば、全ての酒の色だけで順位付けし、全問正解に導くものの、なんと記入間違いをしてしまい「失格」という結果に終わっている。つまりは幻のディフェンディングチャンピオンなのである。今年も色で全問正解をとってやるとばかりに会場入するものの、なんと利き酒テーブルに置かれる酒のビンが透明ではない!すかさず近くを通りかかる「笹の誉」の杜氏である笹井君に「どういうこと?」と聞いてみた。この笹井君、昨年の私の記入ミス事件の一部始終を知っており、「来年も透明のビンでよろしく」と昨年念を押しておいただけに、実は今回の利き酒用の酒を提供した蔵人に「ビンは透明で」と頼んでくれたそうだ。でも希望は叶わず・・・残念。でも笹井君、ありがとう!

毎年恒例の竹本会長(亀田屋)の挨拶の後、熊谷さん(美寿々)の利き酒の説明があり、さっそく競技が始まる。競技の方法は詳しくは書かないが、毎年恒例の嗜好順位法である。

しかしここでも落とし穴が!競技開始に合わせ、会場のカーテンが閉められ、会場は薄暗くなる。ビンの色に加え証明の調整!これぞまさに「幻のチャンプ、アベッカムシフト」か!?なんてことを勝手に考えながら競技に入る。

さてやはり酒の色はグラスに注がないとわからない。よって比較ができない。これはいかん!しっかり味わい、違いをかぎ分けながら利き酒を進める。

今年はいつもより違いがわかるような、わからないような・・・難しい。でも明らかに臭い(失礼)酒もあり、いくつかは明確に味を捉えられたような気が。なんてことをしているうちに利き酒は終了となる。さて自己採点すると「16点」。例年の私の中では高得点であるのだが、S君はなんと「2点」。S原さんも高得点の様子で、私は今回の県大会には進出叶わぬ様子だ。

さて結果発表が始まり、初参戦のS原さんは地区大会4位。そしてS君は昨年に続く県大会進出のみならずなんと地区大会初優勝を飾る結果に!私の両サイドから県大会進出が決まり、笹井君も笑いながら僕を見る。トホホであるがまあ良いとしよう。僕も今年は記録更新だ。

さて各地の代表と共に我が精鋭2名も参戦した県大会だが、利き酒する酒の数も増え、S原さんにおいては1回目で飲みすぎたようで2人とも惨敗。やはり県大会のレベルは高いようだ。まあでも2人とも満足な様子であり、私もなぜか満足である。

そうこうしているうちに料理とお酒も運ばれてきて、普段飲まない銘柄の酒を注ぎあいながらの宴会に突入。途中入賞者S原さんの表彰やS君の優勝セレモニーに続き、S君による乾杯の音頭もあり、宴も盛り上がりを見せる。

(竹本会長から賞状を授与されるS君)

S君がセレモニーの中で「酒の兄貴分」と話し、私に手を向けてくれたのには少々感動。できの良い弟を持つことは兄貴冥利につきるもんだ。表彰状をもらうのは中学生依頼をはしゃぐS原さんへも幸せな父の日を演出できたと勝手にご満悦な私は初の「利き酒初段」認定を受ける。来年こそは県大会、心意気を決め、最後にまたまた登場したS君の万歳三唱で宴も幕を下ろす。最後に笹井君と健闘をわかち合い、いや笑い合い、僕らは帰路に着いた。

さて翌日の朝刊に華々しいニュースが掲載された。なんと利き酒選手権開催の記事の写真中央に真剣な表情で利き酒をする私とS原さんの姿がでかでかと載り、しかも参加者のコメントとして私のコメントと名前が掲載された。違う意味での勲章である。来年は優勝者としてここに誰かが乗ることを誓い、酒飲みは酒飲みに精を出すのである。

(余談ですが。通っている料理教室の新聞記事に以前写真が掲載された我が嫁と合わせ、信濃毎日新聞夫婦で制覇の快挙達成である)

 


五月の振り返り

2012年06月05日 | Weblog

6月になりましたね。そろそろ梅雨時期。楽しい夏の前にいやな季節がやってきます。

さて5月の総まとめです。5月も色々なことがありました。

前にも書いたクラフトフェア松本。嫁さんと初めて出かけました。280人の作家が店を並べ、様々な工芸品を展示販売します。手作りの良さを様々なものを通して感じました。

その後ホーム居酒屋「風林火山」へ寄り道。嫁さんとここに2人でくるのは相当久しぶりということでかなりテンション高め。カウンターに座ってみれば目の前に店主タイソンが。そしてホールには今日限定復帰の奥様が。僕らがここに始めて通い始めた頃の風林火山がそこに。久々に居心地の良い時間。僕はタイソンと最近入籍を済ませた若大将と話を。嫁は奥様となにやら会話を。これが家族で親しめる居酒屋の姿である。

料理も美味かったぞ!「ラムだがら生で食える」とタイソンが薦めてきたラムスペアリブの鉄板焼き。甘くて臭みもなくジューシーで美味!

いったい何点盛り?と聞きたくなるハイレベル刺し盛に日本酒も進む。

(初めて飲んだ松尾の戸隠)

やはりホーム居酒屋は良い!

そして金管日食も観測成功。木漏れ日が作る駐車場の幻影が神秘的でした。写真は撮らず、記憶にフタをしたのであります。

家ではまたまた料理作りに熱を上げた週末。嫁さんの強い希望を受け、今年初の冷製パスタを作成。ガスエビの頭と殻を炒め、そこにアサリを投入し白ワインで蒸し揚げる。エビの殻からおいしいダシが出たところで網でこし、濃厚なアサリとエビのソースが完成。エビとイカを軽くボイルし皮を湯剥きしたトマトと合わせて冷やす。トマトは身と皮をミキサーにかけ、塩コショウで味付けしこちらも冷蔵庫で冷やす。カッペリー二が売ってなかったのでフェデリーニをアルデンテより長めに茹で、氷水でガチリと締める。よく冷えた上記ソースと具材をパスタと和えて完成。お好みでバルサミコを。

結果的にフェデリーニにしてよかったゴリゴリプリプリした食感。

 

嫁さん作成の2種類のピザと合わせて白ワインを頂きつつ、旭天鵬の涙の初優勝を祝った日曜日。

友人宅で初体験したたこ焼きパーティーにはまり、たこ焼き焼き器を購入し、3回ほど自宅でチャレンジ。毎回丸く大きくたこ焼きを作るスキルが向上している5月です。簡単で楽しい!

また私は所要で東京へ。帰りの電車までの1時間を利用して久々に「しょんべん横丁」へ。定番の「もつ焼きウッチャン」で極上ヤキトンとレバ刺し(食べれるんですよ!)をシャーベットホッピーで流し込み、最後に初めて酢豆腐を食べて特急あずさに飛び乗ったり。

(濃度の調整が難しいシャーベットホッピー)

(プリプリうまいレバ刺し)

(梅酢の酸味がさわやかな絶品酢豆腐)

(帰りの特急あずさから夕焼けが。ほんのり眠気が・・・)

そういえば月の初めには友人宅で今年初のBBQをしたり、翌日茶臼山動物園に遊びに行っり。信州の外遊びも本格的に開幕ですね!

(今年初のBBQは安曇野の友人宅の庭で開幕)

(子供がいるとほのぼのします)

(きりんは最高のファンサービスを)

(ここのアイドルは文句なしレッサーパンダ)

2012年5月も楽しく信州で過ごしましたとさ。


松本の5月は工芸の5月

2012年05月28日 | Weblog

5月の松本は工芸の月。日ごろから民芸家具や工芸に彩られる松本ではあるが、なぜそういう町になったかは歴史が深い。また別の機会で取り上げたいが、2人の名士が松本に工芸文化を根付かせたことで、松本の工芸文化は飛躍を経た。

5月末の土日にクラフトフェアという一大イベントが行われるのをフィナーレにし、5月になると松本のいたるところで工芸関連のイベントが行われる。展示会しかり、路上販売しかり。また数多くの飲食店やショップが工芸品を並べ、町全体でその温度を上げるのだ。

さて酒飲みの私にも工芸に触れられるイベントが開催されたので参加してみた。松本の上土という松本城の近くの町内にお洒落で歴史の古い三代澤酒店がある。そこに酒気を製作する作家の作品を集め、その酒器にお酒を入れて飲むというイベントだ。1時の開始時刻に合わせて早々と町へ出た我が夫婦。とある名店で昼食を(一番乗りで)取り、三代澤酒店にも開始時刻の前に到着。これまた一番乗りでチケットを買い入店。昨年改装された店内は広くスタイリッシュでありつつ落ち着く空気に満ちている。大きなテーブルにたくさんの酒気が並ぶ。

ガラス、陶器、土器、木製の漆器など。大きさも形もさまざま。お酒は入れ物で雰囲気と味や香りも変わる。素敵な演出である。ビンから注がれた酒は裸であり、その衣装となるのが酒器である。この中から気に入った酒器を選び、その中にお酒を入れてもらう。お酒は松本市内の5蔵がこのイベントのために別あしらえのラベルを張り提供されている。

大信州、善哉、亀田屋、笹の誉、岩波の5蔵の中から蔵人とも新興のある大好きな笹の誉を頂く。反勺で300円。実際片口についでもらうとかなりの量に感じる。これをもち日なたの席へ腰を下ろす。嫁さんは運転があるので甘酒(大信州の吟醸甘酒)をチョイス。酒関連のイベントや展示会用にギャラリー的なスペースもあり、そこが試飲ゾーンに割り当てられている。さっそく味見だが、普段使う酒器とはまた赴きも異なり、漆の質感も非常に高級感がある。香りも立ち、飲み口も良い。良い酒器はやはり素晴らしい。笹の誉も甘い香りとしっかりした味わいが期待以上だ。昼酒に酔いつつ、まわりのお客さんの会話につられて笑ったりしていると片口は空に。もう一杯とばかりに次は「大信州」をチョイス。こちらは少し辛口できりりとして旨い。最近甘酒に傾倒気味の嫁さんも七笑、木曽路、大信州の甘酒の質感や味わいの違いと語る。聞いていてとても興味深いものだ。

我がホーム居酒屋風林火山にも酒の飲めない梅酒通がいるが、何も日本酒やウイスキーやワインだけがうんちくを語れる酒ではないはず。甘酒評論家としての嫁の意見はなかなかなものである。

約1合の酒を味わい、もちろんその酒器の質感も味合わせて頂いた。もう少し飲むなら酒器を変えさせてもらい、同じ酒を飲み比べるのも楽しいだろう。

(僕の選んだ酒器)

(窓際に置いてみると、漆と酒の色の濃淡がうつくしい。酒を入れてこそ酒器である)

お酒と工芸。その間を取り持つ役目として酒器は最高の役者である。お酒屋さんができる工芸との係わり合い。そして酒飲みが関われる工芸との係わり合い。そして酒器はお酒を入れるものであることを考えると、このイベントは最高の掛け算がなされていると私は思う。酒飲みだけに使用が許される工芸品、それが酒器である。なんて勝手に哲学的なことをくだらなく考える昼下がりでした。