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レッド・アンド・ブルー・オーシャン

経営戦略の基礎の基礎から、ブルー・オーシャン戦略まで。当面ベータ版。無断引用はお断りします

ブレアの自伝

2012-01-12 | Weblog
今年のお正月からトニー・ブレア元首相の「私の履歴書」が日経新聞に連載中。これは面白いですね

学生時代に母を亡くしたこと。バリスターをやっていたこと。首相になるまでのあせり。官邸に初めて入るときに感じた喜びよりも重圧、そしてイギリス流のユーモア・・・


以前このブログにも書いたように

「政治家の仕事は、新しい政治的なアイデアを創り出すことにある。偉大なる政治家はアトリー(福祉国家)、ヒース(EEC加盟)、サッチャー(私有化政策)がそうであるように独自の政策プランを持っていた。イギリスでは総選挙とは各党の政治プログラムの間の戦いである。日本のように候補者はこの選挙区にどんな利権を中央から持ち帰るかの「公約」の争いでは決してない。」(森嶋通夫)

ブレアはこれを
「そうすると政権を視野に入れる前に50歳になってしまう。選挙に勝って権力を獲得し、自分の信じる政策を実行できなければ、政治の意味とはなんだろうか」

と表現している

彼は「ブッシュのプードル」といわれていたが、日本はせめて「チワワ」くらいにはなってほしい(笑)

今日12日には
「国家を効率的に機能させる能力は、20世紀中ばに必要とされていたものとは違う。それは実行とプロジェクト管理を扱う民間部門のものに似ている。近代政治のペースは速く、メディアも徹底追及するので政策の意思決定、戦略の策定は圧倒的な早さですすめなければならない」

「首相は大企業のCEOや会長のようになった。政策方針を固め、それに役所が従っているかを見極める裏付けデータを入手し、結果を測定しなければならないのである」
(つまりPlan DO SeeのPDCサイクルをつくるということ)

このような状況なので、法律や政治を修めた人だけでなく、米国型ビジネスの教育も政治家には有効かつ必須になりつつある。わざわざは言わない人が多いが、英国では現外相のヘイグがINSEAD MBA、フランスのサルコジは弁護士だがBCGに依頼して選挙を戦った。一番有名なのはブッシュがHBS出身ということだが、ロムニー氏もHBS、元ベインの社長でもある。

というようにいわゆるMBAプロトコルも政治家にとって、必要なものになりつつあるのでは。

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明けましておめでとうございます

2012-01-09 | Weblog
旧年中は誠にお世話になりました。

弊社、小役も無事に新しい年を迎えることができました。

いろいろな事情があり、「一年の計は元旦にあり」とはなかなかいきませんので、節分をめどにビジネスとプライベートの今年の計画などを纏めていきます

今日の午後くらいからシェアしているオフィスは満員です
こちらもまけずにスピードを上げていきます。

一月は少し仕事が立て込んでいますが、このブログもおかげで多くの皆さんが見に来ていただいていますので、新しく、楽しく、ときには厳しいことも書いていきますがよろしくお願いいたします


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年を越す。弊社は・・・

2011-12-29 | Weblog
いろいろいっても中小零細企業なので、結局今日まで作業がありました。まあ忙しいのはありがたい話ですね
年賀状や年賀メールも、心安らかに明るい気持ちで出したいのですが、やはりいろいろありますね~

知り合いにも関係者が多いので申し訳ないが、TVはBOP(Bottle of the Pyramid)向けの洗脳でなかった、「教化」メディアとなってきたように思うし、震災後は見ると腹立たしいことが多いので、朝の海外局のニュースだけである。まわりもそういう人が増えてきた

しかし昨日はオバタ先生が出演ということで、23時頃に正座して(笑)(→うちは録画機能がないのです)タケシのTVを見た。財政破綻すると考える派(5人)としないと考える派(3人)が議論ということです。「時間軸をどのようにとるかというのがポイント」ということにまずは議論が纏まったようですがこれは良く聞かないとわからないだろう。。なぜかと言えば「しない派」に最近よく本で名前を見るM橋氏がいてやたら発言しているからだ。本は読んだことはないが、バックグラウンドを調べてみた。

いくらバラエテティといってもこんな人を混ぜることはないでしょう。とてもまともに経済学のことを勉強してきたとは思えないし、ハーバードの博士様のオバタ先生はじめ他の方に失礼では。(こんな扱いなので留学しない人が増えるとも考えられる)

比喩的に言えば
「ほら見てみなよ、日が沈んで日が昇るのはみんな見えるだろう、太陽が地球の周りを回っているんだ。当たり前じゃあないか」(笑)というレベルを主張しつづける。こんな人を公共の放送で良く出すね・・・せっかくのワインでの良い気持ちがお先真っ暗、海外移住先を決めなくてはと思いました(笑)

舛添氏と片山さつき氏の「夫婦対決」というのは趣味は良くないけど許容範囲と思いますが


ランチでいつも行く食堂で「わたしはあと一週間でやめるんです、お世話になりました」とのこと。聞けば「3年たったから」ということ。つまり派遣は3年以上の雇用は正社員にしなければならないので、ここで契約終了とのことらしい。

会社からしたら、正社員に登用したら、60歳、もしかしたら65歳、いやいや70歳(笑)まで強制的に雇用しなければならなかったり、年金の負担が突然増えたり、がかなりの確率で予測されているので、よほど豪胆な経営者でなければ雇えないだろう

このように「労働者」は「保護」されている素晴らしい国なのです・・・・


というように、来年も精神修養して「怒らない一年」にしないといけませんね。

明日はもう少し明るい話題にしましょう^^




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大事だけど最近どうでも良い気がするもの:自社の強み(仕事:難)

2011-12-27 | Weblog
戦略論でポーターのポジショニングスクールに次いで重要なものはバーニーらのRVB リソースベースドビューだろう。しかしこれはあまりきちんと知っている人はいないような気がする。それはポーターのも同じだが。(笑)

古典的経済学理論にのっとって競争戦略論は構築されているので、戦略ポジションが同じであれば同じ投資収益率になるはずだが、収益率が異なるのは何故かを考察したのがRVBの始まりと記憶する

ということはいつものように実務家の間では忘れられてしまうのがだ、「自社の強みに立脚した」とか、「ケイパビリティ」という考えは重要と考えられている

戦略とは「自社の強みに立脚して、持続優位な競争優位性を構築するものである」とかなんとかいう定義もあるでしょ。

しかし最近戦略立案の実務上はこの「自社の強み」は、日本企業ではどうでもいい気がしてきた。
これを言い出すと、これまでと同じことを小手先を変えていくということになるのです。皆さんも経験があるでしょ。

それでは、ジリ貧。。。マーケットが成長しているときには良いけど、そうでないときにはこれではしんどいと思います
「日本はモノづくり」という言葉が代表。
マスプロダクションの優位性と、「痛くない注射針」の開発のO社を「モノづくり」の一言で同列に比較することが思考停止しているように見えます


それに対してBOSでは解決策を示していてるのだが、これは次回(笑)。付け加えれば、BOSは自社の強みには意識的にとらわれないようぬ進めていくことがポイントとなります。

ポーターの戦略論では、突き詰めれば「転地」(別産業に行く。コッターはペンギンを使って、この「氷山」=業界は溶けかかっているので、他に行けと表現しています)していくことが重要になるので、この研究も競争戦略論の最先端として進んでいるようです。また変化への適応能力が重要であるとした、ダイナミックケイパビリティというのもRVBの後にありますね。



神戸大学の島田智明 助教授の論文より

それに対し, 競争優位の源泉を内部資源とするRBV (Resource-Based View) という見方
(Wernerfelt, 1984) がある。企業の内部資源には, 有形のもの(機械や資本金など) だけで
なく, 無形のもの(ブランドや技術など) も含まれ, その企業特有の内部資源の積み上げが
模倣困難な資産となり, 持続的な競争優位を生み出すという考え方である(Barney, 1991)。
ある産業で同じような外部環境構造に直面している二つの企業が同じような結果に至らない
のは, その二つの企業における内部資源が異なるからであるというのがRBV の主張である。
ポーターのポジショニングがある業界の外的(環境) 要因の分析を重視しているのに対し,
RBV は企業の内的(資源)要因の分析に重点を置いていると言える。
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隠れ家を持つ。でっかい初夢!

2011-12-26 | Weblog
そろそろ年の瀬、来年のことについて思いを馳せている方も多いと思います。

さて最近ときどきFT紙で見かけるロンドンにある、Hideawaysclub というところ。リゾート地などの広告、ニセコ等もあって、洒落た感じが良いのですが、中を見ようとすると・・・

http://www.thehideawaysclub.com/

あなたは「High Net Worth Individual (大金持ち)ですか?」にYesと答えないと先に進めない様になっている。小心者なのか(笑)この先には行ってませんが、富裕層にご興味ある方は是非どんな感じだったか教えてくださいね~

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年賀状、復活してほしいもの

2011-12-24 | Weblog
街はクリスマス気分一色で、26日から急速に新年の準備となるのだけど、秘書のいない零細企業にとってはこの季節いろいろと忙しいです。納税やなんかとあとは、年賀状

ずいぶん前だけど、社会人を始めたころは都内オフィスエリアの会社向け年賀状は12月28日は届いていたような記憶がある。
これを見て、あ、そういえばこの方にも出さないと・・・(汗)と思いだし年内出状して、お正月という美しい流れ。

「年賀状が年内に届いた!」とクレームする人がでてきてこの美風(笑)はなくなったようだけど、これ復活させてほしいです。半分は虚礼なんだけどやめられないということだし、営業ツールとしての意味もあるので、みんな得をすると思うのだけどいかがでしょう。

では皆さん Merry Christmas!!
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プードルに非ず:今年の一言

2011-12-19 | Weblog
カザフスタンのことを褒めたら、早速暴動(笑)これはやはり行かないといけませんね

さて、今年の一語といえばオリンパスの元社長ウッドフォード氏が菊川会長に

Don't shout at me, I am not your poodle.

といったそうだ。これは実際に発言した証拠があれば最高だけど。
このくらい、いつでも言えるように胆力を鍛えましょう、ということか
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大統領からの手紙:カザフスタン

2011-12-16 | Weblog
「なんとかスタン」というのは、なかなか難しい地域というのがちょっと前の定説。ウズベキスタンとかカザフスタン、パキスタン、トルクメニスタンとかね。
しかし数年前からカザフスタンのアルマトゥか首都アスタナが世界の新しい中心になると唱えていた人もいた。これは珍説の類と思っていた方が多かったと思うが、最近急成長してますね

今朝の日経新聞に独立20周年記念で大統領からの日本へのメッセージ。これは一読の価値あり。

前進的成長の戦略
「歴史的な傾向を科学的に分析して将来を予測する、そうした歴史的発展コンセプトを持たなければ、国家が発展することはありません・・・」

で始まる詳細かつ明確な国家戦略

政治手法にはいろいろ批判もあるようだが、これを読むと確かに注目の国の理由もわかる。このような指導者と明確なメッセージがなくてもそこそこいい暮らし、の日本は地理的条件を始め、恵まれているのだろう。(某首相の震災後の海外への英語メッセージが小学生の作文のようだ)


こことグルジア(ジョージアと呼んで欲しいそうです)は注目かつ来年行きたい国です。

では皆さん良い週末を!
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続き:ゴールドラッシュ

2011-12-08 | Weblog
昨日の続きです


というのはこういう話もあって、サンフランシスコに名前を残すサッター将軍は1848年頃から(49ersという表現もありますね)のゴールドラッシュの前に広大な土地をカルフォルニアに保有していた

そこから、ある日金が出てきて、さらに大金持ちに・・・となるところだけど、あまりにもたくさん出てきて、領地は金のつかみ取り状態。そこでは、警備員も警察も全く守ってはくれずに、雇っても雇ってもすぐに、彼らが自分で掘り出す始末。結局サッター将軍は無一文に・・・

そんな話を面白く書いてある昔の小説もあります。


>無人の寒村を一躍こんにちの大都会サンフランシスコ市に飛躍させた、奇蹟の男、サッター。所有地に大金鉱脈が発見され世界一の大金持から突如、無一物への皮肉な運命の犠牲者、サッター。アメリカ西部開拓史上に不滅の偉名を留める実在の英雄、サッター将軍、その不可思議な一代記。映画シナリオとモンタージュの手法を駆使して、小説の形式と文体に一大革命をもたらした、前衛詩人ブレーズ・サンドラールの世界的話題作。待望の本邦初紹介。 >だそうです


黄金―ヨハン・アウグスト・サッター将軍の不可思議な物語
ブレーズ サンドラール
白水社
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ゴールド:エンドゲームは本当はどうなるのか Unto this last

2011-12-07 | Weblog
酒を飲みながらつらつら、考えた。

最近荒れ模様の世界経済、実物資産へのフライトを薦める論調も一段と増えてきた。つまり「不動産」そして「金」である。
しかしながら、最近考えるのは日本で「金」は本当に「まさかの時」に役に立つのだろうか?ということである。

金は実物(延べ棒、コイン等)とETFがある。ETFはありていに言えば金融派生商品デリバティブズである。これは売買しやすいが、本当にセトルメント出来るのか、と疑問を呈する人がいる。どうせだったら、値段は同じなので実物で持ちなさいということだそうだ。

確かに現物が欲しければNYかシカゴあたりに行かねばならない。行って身分確認等に手間取ったらそれだけでオオゴトなので(世界経済は混乱しているはずだし、飛行機は飛んでいるのか?)実際は差金決済で利益確定といういつもの方式しか取れないだろう。そうするとこの業者の信用力が問題にはなり不安も残る

そうすると「現物」を買って「貸金庫」にという方が良さそうである。

さてその「金」をいざ「換金」
まずは国内にいる場合。
最近当局からのお達しで、たとえば三菱マテリアルなどの大手業者は

-販売時の身分確認
-他社ブランドの買い取りをやめる
-スワップ取引の中止

等で「金」の匿名性をなくして行こうとしている。つまり誰が何時いくらで買ったのかをトラックしているのである。

かたや経済はこれからのシナリオは、単なる不景気だけでなくて

-預金封鎖
-資産課税
-ハイパーインフレ(による国の借金棒引き)

というのも否定できないだろう。

例えばハイパーインフレの場合は名目上、極端に売買益が出て、課税されてしまうのでは。例えば1000万円分の金が一兆円で売れたとしたら、ほとんどが課税対象になったりしないのだろうか?

では海外に逃げようか、ということだけど、航空機で「金」を持ち出すのは出国時の税関でひっかかるだろう(現在は1Kg 以上は申告が必要)
大陸は車でスイスというてがあるので、金は使い勝手が良く意味があるのだけど。。。日本は九州からフェリー?かクルーザー?(←買わないとね)(笑)

そうすると、没収されないのはやはり、アクセサリー?でもたくさん身に着けてると肩が凝るよ。芸術作品、彫刻はどうだろう、これはイマイチか・・・
あ、もっと良いのは位牌や仏具にする!(→三越で金の仏具が売っているのはそういうことだったのか・・・(笑))これなら相続税もとられまい、祭祀用だからね。抱えて出国してもOKだ(きっと)
仏壇も良いね。重くて盗まれないだろうから・・・(笑)


一体何を考えているのか(笑)・・・調べずに書いているので、間違いはご容赦を。まあこんな事態が起きないことを祈っています。わたしもそこまで財産が出来ると良いね。あとはやはりポータブルなものは「教育(学位)」「料理などのスキル」なのかもしれませんね。


では皆さん良い年の瀬を!
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