勝手に解説(笑) 「会田誠、天才でごめんなさい」
天才でごめんなさい! はまだ公式カタログが出来ていないし、また会場の解説は本人が書いているので、信用できるところも、そうでないところもあります。美術展は感想を語り合うところに意義があるので、勝手解説にチャレンジ!(笑) 会場を一周しただけでトライですが、12月までに行かれるかたはこちらもご参照くださーい
コンテンポラリーアートは「難しいことを考えずに、感じれば良いのだ」ということも言われますが、もちろんそれは素人向けの言説です。映画でも音楽でも引用されている、元ネタやアソシエーションがわかれば数段面白くなりますよね。
彼が好きな芸術家は、
三島由紀夫
バルチュス
ヨゼフ・ボイス
と思われます
きっと、
モンドリアン
も好きなのでしょう
但し「わだばバルチュスになる」という作品の本歌は
棟方 志功 の 「わだばゴッホになる」
ですが、彼のファンかどうかはやや疑問です
ドイツ語、英語、フランス語を話しながら3人のインテリのマネをして作品をつくる面白いビデオがありますが、
一人はヨゼフ・ボイス 英語はモンドリアン、そしてフランス語はザンネンながらわかりませんでしたが、もしかしたらロラン・バルトかもしれません(誰か教えて)。
またR18コーナーもあり、ここはデートには向きませんが(笑)、エロ漫画の中に突然三島の映画「憂国」のシーンが入っていたりします。
「戦争画」コーナーはアジア侵略を反省するような絵画もありながら、「広島原爆ドーム」の隣に「紐育(ニューヨーク)空爆之図」で、いつかアメリカに仕返しにバクゲキしてやるという三島的な構図です。が本人の解説にはそのようなことは省かれています。
しかしこれがタブーで、あればオサマ・ビン・ラディンの物まねがもっとタブーな気はします。これは7分ですが、飲みながら見ると笑えます。オサマは911後に「ヒロシマはアメリカの大罪」 と言っていましたが、すぐに国内では報道されなくなりましたね。彼が紐育空爆之図(作成は911より前です)を見せて「僕はこれ嫌いじゃないね・・」というワケです。このビデオ、ロンドンでも展示したそうですが、大丈夫なのでしょうか(笑)
また大学生の時ドライブ中に「悟り」を開いたそうで、それを曼荼羅にしていますが、これわたしの仏教の「悟り」解釈(解釈できたけど悟ってはいませんよ(笑))と近いですね、というより、三島作品からの仏教理解そのものでしょう。
そんなシリアスな話題もありながら、ほとんどエロ、ヘンタイ系作品が多く、いったい彼の頭はどうなってんだという気もしますが、これこそが、三島由紀夫の「エロスと大義の融合」の2012年版なのかもしれませんね(笑)。
というようなことを考えながら11月25日「憂国忌」を過ごしています。
「憂国忌、今年は家で昼寝なり」 たぬき
付録:投資としての会田誠
展覧会で、彼のサポーターを募集しています
15,000円と50万円と二種類あります。15,000円のは絵画をもらえるのですが、これは飾るところに困る感じです(汗)。
50万円は高い!と思うでしょう。しかしこれは「考えない人」の小型版がついてきます。こちらも困る系統ですが、キンウンがつくということでしょうか^^
もしかしたら村上隆の作品のように急速に値上がりするかもしれませんので、こちらは投資対象として一考の余地があるかもしれません。(が投資判断はご自分の責任でお願いしますね)
http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto/sanka/index.html
http://www.youtube.com/watch?v=ELrt5oob8Tk