Persikkan Aarrearkku

『永遠の出口』

ここ数日、森絵都さんの『永遠の出口』という本を読んでいました📘
小さい女の子が小学生、中学生、高校生、とどんどん成長していく、青春だなぁって思わせてくれるお話です。

私、学生の時は青春って言葉が嫌いで、
みんなで写真撮ったり広い芝生でゆっくり過ごしたり、文化祭で盛り上がったり、体育祭でハチマキ巻いたり、そういうのが全部嫌いでした。青春って何よ!大人が過去を振り返って美化して使う言葉を若い私たちが使うなんて馬鹿みたい!と思って。
だから、私には青春らしい思い出はあまりないし大きな失敗も記憶に残る出来事も特にありません。

でも、1個主人公を見ていて、なんだか懐かしいなぁって思ったことがあります。
主人公は、50億年後に地球は滅亡する、この世界は永遠じゃないってことを知ってすごく落ち込むんです。当たり前のことなのに、その当たり前に初めて気づくんです。
私は、少し違うけど中学生の時、この私が見ている世界は私にしか見えていない、ってことに気づいて大感激しました。
LANDSの♪元気っていう曲の中で

もしその目が潰れたなら
耳をすませばいい
鳥のさえずり、木々のざわめき
地下鉄や車のノイズ 
ビルの合間を吹き抜けてゆく風の音を
その耳を奪われたら
まだ手のひらがある
手のひらで世界を感じて
いや、世界なんていらない

という歌詞があって、そっか!
人によって世界だと思っているのは自分の目を通してみているものだから
みんな違うものを見ていて
本当の世界なんてものは人間が作り出した概念で客観的には存在しないのか!
と気づきました。
私たちがいる世界って私達の5感が作り出しているっていうか...
上手く言えないけど。

その時に、だから正解ではなく好きを選んだ生き方をしようと決めました。
誰かが正しいと言ったことは、誰かの正しさでしかなくて本当に客観的な正しさは存在しない。
それなら、私は主観を大事にした生き方をしたいって。

そう気づいた時、私もこのお話の主人公みたいに稲妻に打たれたみたいに衝撃を受けたのを覚えています。

今の私はいつも書いているみたいに
当時の私の考えを体現した生き方はしていなくて
主観を大事にできてるのか、人の目を気にしてばかりいるのではないかって
よく考えます。

でも、このお話の主人公もただ綺麗にすんなりと生きてるわけじゃなくて、紆余曲折あって色んな回り道をしているみたいで...

きっとそれが面白いんだろうなって思いました。
回り道が面白くさせてるんだろうなって。

本を読むと、フィクションだけど現実に通じるいろんなことに気づかせてくれるから
本気で面白くて、読むのをやめられないんです📘
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