goo blog サービス終了のお知らせ 

RED GIANT

進化途中の赤色惑星

’89・12・12

2007-02-15 15:20:39 | 攻撃性から出る詩

あの予言があたってしまえばいい

手も足も思い通りにならず思考さえ衰える

自分ひとりが狂っているような気さえしてくる

精神病と判断されれば楽になれるのか


頭が変なことは表面に出さないから誰も気づかない。

死ぬ事も出来ずに漠然とこの世の終わりを思う。

好いた人はいるのに頭の変な事を気づかれたくないから黙っている。


世界の仕組みが理解出来ずに恐れている。

心の仕組みが理解できずに恐れている。

いっそ本当に狂ってしまえばいいのに

中途半端に世界が受け入れるから

中途半端におかしくなる。

なくなってしまいたいのに

無になれない

また人の声が中途半端に聞こえてきて

中途半端な心をはなそうとしない。


’89.2.6

2007-01-24 19:50:16 | 攻撃性から出る詩

なぐられながら育ったきみは

毎日がどこかおかしくて

どこかが少しゆがんでいる。

小さく見える自分がイヤで

きみより小さな物が好き

なぐられて人は育つ

そうしていつの間にか大きくなるきみは

きみより小さな物が好き

大きな物にぶちあたりそうになると

ふっとよけて生きていく

小さな物をかき集め

小さな物を可愛がる

そうして大きくなっていく

いつの間にかきみによく似た小さな物が現れて

その子も育っていくだろう

なぐられながら育ったきみは

小さな小さな物がすき。


’89.4.14

2006-12-28 18:59:13 | 攻撃性から出る詩

目が覚めると自分は藻になっていた

湖でプカプカ浮いている藻になっていた


また目が覚めると 自分はツバメになっていた

空を飛べないツバメになっていた


目が覚めると今度は人間になっていた

ずっと憧れていた人間になっていた

しかしこれは案外つまらなかった。

つまらないと思うと 止まらない。

どうしようもない。

なんせ人間は思考能力がたいへん高い。

考えなくていいこと

考えたってしょうが無い事まで考えてしまう。

つまらない つまらない 

そんな時 人の数の多さに気がついた

自分ひとりとんずらしても

誰もとがめはしないだろう。そう思った。

自分は人通りの多い 車が良く通る道へ出ていた。

いつも会社へ行くときに通る道だ。

ここなら太陽も良くあたるし 風もふく 気持ちがいい。

そう思って少し高い所へ登って下を見下ろしていた。

自分は目の前にかかるフェンスによじ登り身を乗り出した

その時

後ろで誰かが大声で自分に向かって叫んできた

瞬間 自分は独りでとんずらするのを止められるのかと思って

あわてて身を乗り出した

今度目が覚めた時には

もう少しマシなものがいいなと思いながら

自分はまた眠りについた。

 

 


’89.4.5

2006-12-28 18:37:17 | 攻撃性から出る詩

さわらないでこれ以上

いくらふれても何にも出ないよ

そっとしといてお願いだから

近寄らないでこれ以上

独りにしていて

自分はまだあき足りるほど遊んでいない

手を握って声を聞くだけでどんな人か解るほど

人とも出会っていないんだ。

言わば君は立方体の囲い。

好意であるのはわかるけど

お願いだから触れないで

君のまっすぐな眼は僕の体を突き刺すようだ。

お願いだから 触れないで。

そっとしておいて これ以上。


’89.9.23

2006-12-13 21:33:42 | 攻撃性から出る詩

別に不満とか言いたい事とかないんだけど

ただこれでいいのかなって思ったりする時があるんだ

不満の10代が

こんなに全部丸くのみ込んで納得してて

いいのかな?って思うんだ。

色々言いたい事があるような気もするんだけど

何もしゃべりたくないんだ

ただ何か

今はまだ黙っておこうかなって思ってしまうんだ


実験

2006-10-17 14:55:42 | 攻撃性から出る詩

どぶ川に沿って歩いていた

夕日がゆらゆら映ってる

川に架かった橋の上で小さな猫を抱いている僕

きっと同じくらいの歳だろう

今日の理科の実験は

水に何が沈むのか、何が浮かんでくるのかを

友達5人でノートに書いた


川に架かった橋の上

嫌がる子猫を投げ込んだ

小さくなってはねたしぶき

沈んで見えなくなった猫、ヘドロにまみれて沈んだ子


2月8日水曜日

猫は浮かびませんでした。


他に書くことがないから、僕はノートをランドセルにしまった


しばらくするとさらに小さくなって

川原に猫が這い上がっていった

あぁそうか、猫には4本の足があった

あぁそうか猫は沈むけど、あの子は泳げるんだった

 

’89/2/8


車内で

2006-10-14 20:45:11 | 攻撃性から出る詩

本当はいつも恐くてたまらない

気がついた時にはもう何十年もたっているようなきがするんだ

自分は今、いったいどのあたりをさまよっているんだろう…

「速く速く」と何かがうるさい

誰だ自分に呼びかけるのは

いったいなんだこの体中にまとわりつくものは

誰か…

 

88/9/26