夏は暑い
故に起床直後はぼぉ～っとしとる
テーブルのスマホに手を伸ばす
すべった、ダジャレがではない
だれがじゃ
最近よくものを落とすなぁ・・・と
思う間もなく乾いた軽い音で床に着地
たかが60cm足らずのテーブルからの落下
たいしたことなかんべ
拾い上げて液晶を見つめる
問題ない、無問題あのちゃん
が！居間に向かう途中
光の加減で画面上に浮かび上がった
放射状の線・・・
よぉ～く見ると右端に打痕
石が当たった窓ガラスみたい、卒業だな・・・尾崎
今日は歌心が冴えている
立ち止まってもっとじっくり穴の開くように見る
わ、割れとるがな
そっと液量保護シートの角を
めくってみる
線に沿ってペキッと折れた
傷心のまま妻に報告
特にお言葉なし、すこし怖い
今後を想定してみる
保証のオプションどうだったかな
入ってなければ実費で修理
もしくは買い換え
えらい出費じゃぁ～
株売るか・・・そこまでせんでもよいが
完全に折れた心、割れたスマホ
対比が美しい・・・
錯乱状態に近いが平静を装う
昭和生まれがヘイセイとは
我に返った午後、携帯ショップへ
保証に入っていたので幾分冷静さを取り戻してはいる
お店の女性にスマホ見せた
女性：・・・割れてないですよ
僕：なにいってますの、しっかり線がはしってますやん
また、妙な方言が降臨
女性：保護シートはがしていいですか？
僕：いいとも
女性が奥にスマホ持ってった
しばし備え付けのTVに見入る
・・・ほふく前進する人がテレビ局で怒っとる
女性：お待たせしました
僕：これは誰のスマホ・・・でしょうか？
まるで新品のようなスマホ
女性：保護シートが衝撃を吸収してくれたようで
画面は無事でしたよ！あの線はシートが割れた線ですね
僕：マジッすか
女性の目がマジですと語っておった
その後、嬉しくて料金の見直しを勧める説明を
30分ほど受けました
よかった
保護シートが仕事してくれた
褒めてやりたいけどすでにショップのカゴの中
なんかジェットコースターみたいな一日だった
ステキな夏の思い出ができた
