古希行

七十までは歩けたい

「必死のパッチ」、読了

2008-10-28 18:37:01 | 読書
 桂雀々著、「必死のパッチ」。

 同世代なので、時代背景がよくわかります。

 母親が家出した小六から筆が起こされていますが、映画化するなら、大阪万博の頃の大阪の庶民の暮らしぶりから、落語家修行時代まで描けば、「泥の河」、「じゃりん子チエ」とならぶ大阪ものの名作になるんじゃないでしょうか。

 母親に捨てられ、父親に殺されかかる、なんて、すごい過去ですが、見いだした活路が「笑い」の世界だったというのも、ヨーロッパの映画祭なんかに持ってけば、評価されるかも。

 

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「七瀬ふたたび」、超能力があれば

2008-10-24 18:35:44 | 映画・ドラマ・アニメ
 人の持つ能力には個人差がある。当然、低能力者から見れば、高能力者は超能力者みたいなものだ。

 モラル無き超能力者は、社会にとって危険な存在になる。

 つまり、その能力が絵空事ではなく、実現可能な程度である場合、現実として、その人間のモラルが問われることになる。

 手先が器用なら、スリになれる。

 他人の心が読めて、動かせるのなら、詐欺師になれる。

 裏を返せば、優れた犯罪者はモラル無き高能力者である。

 ただし、法に触れないモラル無き高能力者ほど、社会にとって困ったものはないだろう。

 なぜなら、彼らを罰せられるのは神のみだからだ。

 ニーチェが言うように、もはや神が死んでいるのなら、やがては、彼らが神になるのだろうか。


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「七瀬ふたたび」、超心理学

2008-10-18 16:41:55 | 映画・ドラマ・アニメ
 超がつくものは、「超現実主義芸術(シュールレアリズム)」以外は、たいてい、まがい物扱いされています。

 超心理学も、宗教における神秘論や、見世物マジックと混ざりあって、真剣になればなるほど、非常識世界の偽学問とされてしまうのです。

 サイボーグや、ミュータント、新人類(ニュータイプ)といったところは、今世紀に入ってもSFアニメなどで幾度となく取り上げられてきましたが、オーソドックスな超能力者(エスパー)をドラマの形で取り上げるのは、めずらしいですね。
 さすが、少年ドラマシリーズをつくったNHKだけのことがある。

 七瀬役の蓮佛美沙子も、最近の女優にしては珍しく東洋人顔で清々しいですよ。大林作品にも出てたってことで、大林監督好みの顔なんだろうな。

 

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中島みゆき、「まつりばやし」

2008-10-11 22:00:06 | 音楽
 今日は、娘とふたりで、まつり見物。

 町が、だんだんさびれていっているせいか、僕の子供の頃に比べると、押し合いへし合いのない、まつり見物でした。

 この曲は、中島みゆきファンをおいそれとは口にできない頃の、そのつまり、初期の佳作です。

 (僕としては、オールナイトニッポンなどのDJで、いわゆるシャペリでブレイクしていた時期を中期とし、それまでのネクラ歌手時代を初期、夜会など歌以外の分野に手を広げてからを後期、と区分しているのですが)

 この歌の中のまつりって、ブルーのフィルターをかけた、無声動画って感じですかね。



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「動物農場」、読了

2008-10-11 18:28:38 | 読書
 ジョージ・オーウェルの代表作。もし、彼が長生きしてたら、ノーベル賞もんだった。

 搾取する農場主一家を追い出した家畜達が、自分たちの理想農場をめざして自主経営を始める。
 
 指導者争いの結果、ライバルを追い出したリーダー豚が、民衆をうまくコントロールして、新たなる階級社会を作り出し、その支配者となっていく。

 結局は、農場は、人間の代わりに豚が支配、運営することになっただけで、他の家畜動物は、元のままだった。

 そんな寓話。

 一応、スターリン時代のソビエトを風刺しているわけなのだが・・・

 小説発表から半世紀以上たって、ソ連は崩壊したものの、中国、北朝鮮はいまだ残っている。

 とくに、北朝鮮になぞらえると、よくわかる小説だ。

 当然、かの国では禁書なのだろうけど。

 

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「パコと魔法の絵本」、なんとか読了

2008-10-04 19:15:21 | 読書
 エラい人気ですよ。

 だいぶ前に、町の本屋で立ち読みを始めたんですけれど、すぐ買われてしまうため、なかなか読めなかった。

 幾度目かの入荷で、なんとか、読了できました。

 形式は、イレコ細工です。

 回想形式の、劇中話あり、トラップあり。

 映画のプロモーションを、チラチラ見せられたこともあって、見てもない映画のシーンを空想させられながらの、ボチボチ読書でしたから、えらいしんどかったです。

 でも、これも、いい作品です。

 ハリウッドでのリメイクが待ってるよ!

 

 ちょっと、思ったんだけれど。

 パコは、永遠の命を手に入れたんだよね。

 でも、それは、本人にとっては幸不幸関係なくっても、周囲の人間には、哀しいことなんだな。

 永遠の命、それは死である。

 なんか、昔読んだ本に、そんなことが書いてあったな。



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「夢をかなえるゾウ」、諦めきれない夢を追え

2008-10-03 21:25:22 | ウツは憂鬱のウツ
 今の僕にとって、昔諦めた夢ってなんだろうか。

 家具職人っとか。

 ミュージシャンっとか。

 小説家っとか。

 詩人っとか。

 写真家っとか。

 とにかく、クリエイティブな職業に就きたかったな。

 でも、僕の職歴は、クリエイティブじゃあなかったな。

 

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「夢をかなえるゾウ」、ドラマ化

2008-10-03 19:40:48 | 映画・ドラマ・アニメ
 夕べ、録画したのを、今日、見ました。

 2時間ドラマは、原作をほぼ踏襲していました。原作を読んで、こうしてドラマを見て、この作品、けっこうイケテルヤンなどと思ったりして。

 直木賞はまだ間に合うのかな? それより、ハリウッドでのリメイクはどう?

 つづく連ドラは、主人公を替えての続編っちゅうわけね。

 昭和の頃、月刊「マンガ少年」という雑誌がありました。あまりウケを狙わない、実験的な作品が多かったように記憶しています。

 なんだか、あの時、あそこで読みたい作品ですね。小説より、マンガとして。

 

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