近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

Photoshopによる建築写真の修整

2013-07-26 22:39:36 | その他

建築写真の画像処理でよくやるのが、垂直の補正。
以下にその問題点を説明します。

※いつものように、画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。

1.元の画像

アオれないレンズで普通に撮影すると、
上窄みの写真が撮れます。
そこで、フォトショップを使って
垂直の補正をするのですが・・

2.上を広げた場合

実際よりもちょっと太ってしまいました。

3.下を窄めた場合

実際よりもかなり痩せてしまいました。

追記
4.ShiftNを使用して修正

投稿後ネット上で、フリーソフト「ShiftN」を発見。
画像を自動解析して、垂直補正してくれます。
上を若干広げて、下を窄めるようになっています。
少し痩せ気味ながら、まずまずのバランスですね。
おそらく、太り気味より痩せていた方が
スタイルが良く見えるのでこのように設定されているのでしょう。
いずれにしても、現物をアオリ撮影した訳ではないので
建築が正確に表現されているかどうかは、分かりません。
追記ここまで

垂直をフォトショップで事後修正処理すると、
建築を正確に表現できないのです。


そこで、カメラの水平垂直を出して縦長に構えて、写真Aのように
下半分に大きく道路を入れて撮影します。

A.垂直に撮影

当ブログではたいていこのまま使っていますが、
今回は、写真B以降のような加工・修正を施しました。

B.トリミングします

これで、アオって撮影した写真と
なんら変わりませんね。
これで完成でも良いのですが・・

C.電線消しに挑戦

1/3くらい作業して、途中保存した画像です。
手間のかかる加工は、マメに保存を!

D.電線消し完了

初めての挑戦にしては、
良く出来たと思います。
雲を違和感無く仕上げるのに
ちょっと苦労しました。


更に、色調・コントラストなどを修正して
出来上がり!(表題写真)


使用カメラは単体レンズのコンデジ、GR Digital IIです。


基本的に、建築写真にズームレンズは使っていません。
ワイド側で樽型、テレ側で糸巻き型の収差が出るからです。
最近はカメラ内で収差補正をする機種があるそうですが、
補正無しで真っ直ぐに写る単体レンズの方が画質面でも有利だと思います。

上記の電線消しも、ウソの風景を作ることになるので
個人的には、やらない方が良いと思っています。
プロの写真家がお客さんの要望でやるのは仕方ないんですがね。



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