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近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

貞光のうだつ群と近代建築

2015-11-25 20:33:14 | 中国・四国

2015.11.23 生憎の雨の中、日本一のうだつの町「貞光」を訪問。
前回訪問は1997.12.31なので実に18年ぶり。
一部、前回の写真と比べながら見ていきましょう。

今回の使用カメラ:SONY α7、レンズ:OLYMPUS ZUIKO AUTO-SHIFT 35mm F2.8
*それ以外のカメラを使用した写真のみ使用カメラを表記
*前回写真のみ撮影年を表記


貞光駅
(不詳/T3/木1/文化財指定なし)

ここまで綺麗にサイデリアされていると、開業時の建物かどうか確信が持てません。
ただし、建て替えたという情報が無いので躯体は古いと判断しました。


駅前のうだつ町家2棟 
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

トタン張りうだつ


旧医院?
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

旧S医院(昭和10年頃)か?という情報もありますが未確認です。




(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


左二層うだつ右入母屋の町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


18年前に同じ建物を左から撮影

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)
手前の食堂には単層うだつがあります。


貞光劇場入口西の町並

うだつはありませんが、袖壁は見えます。


貞光劇場
(不詳/S7/木2/文化財指定なし)



(使用カメラ:RICOH GR DIGITAL II)




*表題写真も貞光劇場(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)です


貞光劇場南側の町並

入母屋の町家にはうだつが付きません。


松尾神社裏の町家長屋
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

うだつは無くとも袖壁は付いています。


松尾神社拝殿
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

京都の松尾大社が総本社で大山咋神を祭神に祀り、酒造の守り神といわれています。

ここまで、貞光駅から県道126号線を東に来ました。


旧K医院
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

建築の造りからみて、大正くらいまで溯れるのではないかと思います。
裏通りにあります。現在、一宇街道沿いに鉄筋コンクリートの医院が建っています。


旧K医院病室棟
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)
2代目が建てたということです。戦後の可能性が高いです。


枇杷ノ口バス停留所の町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)
家の軒先にバス停の看板があります。もしかしたら、板戸の中は待合所だったのかもしれません。

ここより、うだつのメイン通り「一宇街道」を南から北上します。


うだつを伸ばして倉庫を増築した町家 
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


伝建地区に指定されていないからこそ見ることが出来る風景です。
創建時の姿も立派かもしれませんが、建築改装の歴史も残す価値があるように思います。
町並ガイド地図の南限は道しるべになっていますが、更に南下するとこのような物件にめぐり逢えます。

以下2棟も、建築改装の歴史を色濃く残したうだつの町家です。




2階建て茅葺町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

茅葺の2階は屋根裏部屋であることが殆どですが、ちゃんとした二階家で茅葺ははじめて見たように思います。


単層二階切妻型うだつの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


長屋
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

近年、この手の超長い長屋は激減したように思います。

18年前に同じ建物を左から撮影

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


道しるべのある辻

ここよりガイドマップで紹介されているエリアに入ります。


前田商店
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


二層厨子上切妻下寄棟型うだつの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


擬似洋館の町並

元洋館があったからなのか、施主の趣味なのかは分りません。


嘉美屋・アンリール・阿佐商店(3軒とも現名称)


18年前

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)
18年前、アンリールの屋根は桟瓦で葺き替えられていますが、現在は本瓦葺きになっています。

嘉美屋の二層厨子上切妻下寄棟型うだつ

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

1997年 アンリールと阿佐商店

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

1997年 阿佐商店・アンリール・嘉美屋

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

アンリール


1997年 アンリールと阿佐商店の間

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

1997年 阿佐商店の籠絵(亀)付きうだつ

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


アンリールと阿佐商店の向かい側町並


織本屋
(不詳/明和9(1772)-M4/木2/登録文化財)


18年前

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

正面

二層厨子上切妻下葺き下ろし型うだつ


二層厨子上下共切妻型うだつの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


松と鷹鏝絵うだつの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


1997年 門の瓦

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

1997年 松と鷹鏝絵うだつ

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


阿川酒造
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


18年前

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


ウィッティいむら
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


右側瓦飾り(鷹・尉)


左側瓦飾り(亀・姥)


福田商店
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

(使用カメラ:RICOH GR DIGITAL II)


二層二階上下共切妻型うだつで、下段は洗出し人造石になっています。


旧福島医院
(不詳/不詳/木2/現存せず)

(1997年撮影・使用カメラ:RICOH GR1)


(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)
 一宇街道 唯一の洋館が無くなりました。


真鍋食料品店?
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

右側の空き地に旧福島医院がありました。


偽装・うだつの町家

景観保護のため最近造られたうだつの偽装町家。
手前の商店も瓦を付けて景観に配慮している様子。


本家宇山
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)
左半分は昭和後期によくあった、ハリボテ改装現代風商店。
これも、建築の歴史として残しておきたいですね。 


右に見えるトタン張りの町家に貞光最古のうだつがあるのですが、総トタン張りで全く気付かず、撮影せずに通過。残念!


飯田食堂
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


左側うだつ鏝繪(鯉の滝登り)


1997年 左側うだつ鏝繪(鯉の滝登り)

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

右側うだつ鏝繪(鯉の滝登り)

鏡のように左右対称で描かれています。


単層厨子切妻型うだつの町家
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


川柳の石碑があります


毎日新聞貞光専売所(奥)などの町並

袖壁さえ付いていない切妻の町家。
奥のハリボテ改装の町家が毎日新聞貞光専売所。右側に単層うだつがあるようですが隠れています。


まちなみ交流館

町家風に造られた観光施設。


旧永井家庄屋屋敷 
(不詳/寛政3(1791)年~/木/町指定文化財)

18年前の 表門・母屋

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)

母屋


母屋内部


藍の寝床

よく見るとうだつが上がっていますね。


かなざきや・あさひやなどの町並


白虎鏝絵うだつの町家と村田書店
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

1997年 右の白虎(阿形)と村田書店・銀杏のうだつ

(1997年撮影・使用カメラ:Nikon new FM2)


吉本時計店
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

このような改変があっても、日常の商店として現役であること、街が生きていることが素晴らしい。


阿川麹店
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

このように修景してしまうと、かえって味気なく感じるのは私だけだろうか?


しばた屋
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


ニシオカ
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

赤丸ポストのある風景が良いですね。


三共保険事務所
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


永尾病院奥のうだつ
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

病院長宅でしょうか?

「一宇街道」はここまで。再び県道126号線に戻ります。


御食事処にしむらと袖壁の町家

(使用カメラ:RICOH GR DIGITAL II)
県道126号線を貞光駅方向に戻っていくとこの食堂があります。
昼飯にカレーライスをいただきました。大変美味でした。


西浦通りの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

御食事処にしむらから南に入った通りが「西浦通り」です。通り一本外れるとまるで雰囲気が違います。


西浦通りの単層二階切妻型うだつの町家
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)

西浦通り唯一のうだつです。


庚申通りの町家
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

西浦通りから一宇街道に抜ける道です。


隣町の伝建地区より10倍くらい楽しい街歩きが出来ました。
雨が降っていても、もっと歩きたいと思わせる町並です。


近代建築撮影講座(その6)『大判撮影の道具いろいろ』

2014-11-30 23:30:17 | その他

今回は、大判撮影の諸道具について。

※各道具に対する評価・評論は建築撮影に特化した私個人のものです。
一般的に通用する内容であるとは限りません。 
 



【水準器】
何処か1ヶ所ならレンズとフイルムに近いカメラ側に水準器を装着したほうが良い。
カメラと三脚の取り付け部分が歪んでいる場合もあり、雲台上では精度に不安がある。
2か所なら三脚側(雲台より下)にも装着し、三脚自体を水平に設置したうえでカメラ側の水準器で調整するようにする。
そうすれば、雲台の回転で水平が狂うことはない。
水準器付きのカメラがベストだが、付いていない機種も多い。
ホットシューがある機種なら、ホットシュー取り付けタイプの水準器を使う。
ホットシューが無ければ、ホームセンターなどで小さいサイズの水準器を購入して、両面テープなどでカメラに貼り付けるか都度カメラに置いて測定する。
気泡を円の中央に合わせるタイプより、円筒形で一方向のタイプを2個配置した方が使いやすい。

いろいろなタイプの水準器。水平垂直出しは建築撮影の基本となる。

【冠布・ピントフード】
ピントグラスの画像を確認するための遮光に必要
冠布は完全な暗所を作れるので見やすいが、かさばって邪魔になり夏は暑苦しい。
ピントフードは携帯に便利だが、完全な暗所を作れる訳ではない。一長一短がある
私は、携帯に便利なピントフードを利用している。
蛇腹に極小の穴がある場合、蛇腹に冠布を被せて撮影すれば応急処置になる。


【ピント調整用ルーペ】
私の場合、基本的なピント調整はピントグラスを目視して行っているが
微細なピントをチェックするためにルーペを併用している。
微細なピントを見るには、倍率が高め(8倍程度)の方が使い良い。
ピントフードを使っている場合はフードより長いルーペを選ぶと良い。
私は、両方の条件を満たしているWISTAのロングルーペを愛用している。


【レンズボード】
通常、レンズ取り付けホールは中央よりも6mm程度下にあるが、
ライズアオリを多用する建築撮影では、中央についているものを選ぶと有利だ。
フランジバックの短い広角レンズでは、カメラや蛇腹の形状によってアオリの動作幅が狭くなることがあるからだ。
ただし、カメラ側の目盛でアオリ無しの状態で6mm程度のライズアオリになってしまうため、アオリ無しのニュートラルな状態で撮影したい場合には使いにくい。

通常、レンズ取り付けホールは中央より6mm下にある。

【レンズ】
建築撮影に使いやすいレンズは?と聞かれると、私は58mm、90mm、120mmの3本をあげる。
この3本は4x5判で、35mmフイルム換算すればだいたい17mm、27mm、36mmとなり、
6x9判なら、だいたい24mm、38mm、51mmとなる。
2つのフイルムフォーマットを持てば17mm超広角~標準まで揃い、建築全景撮影に必要な画角はほぼ網羅できる。
4x5判で35mmフイルム換算約14mmの47mmレンズは広角過ぎて使いにくいが
引きのない所での全景撮影に必要な場合がある。
更に、遠景や細部拡大撮影のために300~500mm程度のテレレンズもあれば便利。

【シャッター】
予備用に持っておくと良い。
大判レンズは、コパルやSEIKO製のシャッターにねじ込んであるだけなので、
同規格のシャッターであれば自由に付け替えが可能である。
シャッターが故障した時の予備のほか
マミヤプレスなど、シャッターユニットから外すことが出来る中判カメラ用レンズを大判カメラで使用することもできる。

マミヤプレス用50mm F6.3レンズを凹ボードのコパル0番シャッターに取り付けた。ただし、イメージサークルは直径10cm程度なので、煽るなら6x7判程度でしか撮影できない。

【ケーブルレリーズ】
レリーズ固定解除がねじ込み式のものを選ぶと良い。
しっかりねじ込まれているので、不用意に固定モードになることがない。
撮影時に立ち位置の自由度が上がるので、長めのもの(50cm)が使いよい(100cmだと長すぎる)。


【袋蛇腹】
広角レンズを多用する建築撮影には強い味方となるが、
150mm程度までしか撮影できないので、望遠レンズを使う場合は長い蛇腹に交換しなければならない。

ご覧のように、袋蛇腹はあまり伸びない。

【三脚】
軽くて丈夫なカーボン製4段式が携帯に都合よい。
4段式は短く収納でき、高さを細かく調整しやすい。
超重量級のカメラや超望遠レンズを使用する場合は
3段式(4段式よりも足が太い)の大きくて重い三脚の方が有利だが、
私のように機動性を重視した軽いカメラと広角レンズを多用する建築撮影には
カーボン製4段式で充分である。
雲台は頑丈なスリーウエイタイプを選ぶと良い。

【クイックシュー】
頑丈なスライド式着脱のものが使い良い。
私はEBONY SW45に対応したマミヤ旧型クイックシューを愛用している。

本来、マミヤ中判カメラ用のクイックシューなので、重量級カメラ用には少し不安がある。

【シートフィルムホルダー】
FIDELITY Elite」が遮光板の抜き差しがスムーズで、安価な中古も多く出回っているのでお奨めだ。
国産某メーカー製は遮光板の抜き差しが硬かったので使用を止めてしまった。

ホルダーに番記して、その順番に撮影する。

【ロールフイルムホルダー】
機能的に充実したジナー製・トヨ製が使いやすい。
6x12~6x4.5まで5種類のフォーマットを撮影の途中で切り替えられるジナーズームホルダーが便利。

※ジナーズームホルダーでフイルムを無駄なく送る使い方
1.サイズ切り替えダイアルを6x4.5にセットしてフイルムを装填する。
2.Load/ExpダイアルをLoadにして止まるまで巻き上げると、6x4.5サイズに最適な撮影開始位置でフイルムがセットされる。
3.サイズ切り替えダイアルを撮影したいサイズににセットして1枚目を撮影する。(フイルムはそれぞれのサイズに応じた撮影開始位置まで自動的に送られる)
※1枚目の撮影サイズが決定している場合は、サイズ切り替えダイアルを該当サイズにセットしてからフイルムを装填して巻き上げると、自動的にそれぞれのサイズに応じた撮影開始位置でフイルムがセットされる。

4.撮影時、Load/ExpダイアルをExpに切り替える。これを忘れると、巻き止めが機能しないので注意する。
5.次の撮影サイズが決定するまで、巻き上げないようにする。
6.サイズアップする場合は、サイズ切り替えダイアルはそのままにしてフイルムを巻き上げた後、サイズ切り替えダイアルをアップしたいサイズにセットすると、自動でフイルムが送られコマ間が調整される。
7.サイズダウンする場合は、サイズ切り替えダイアルをダウンしたいサイズにセットしてからフイルムを巻き上げる。次に、サイズ切り替えダイアルを前回撮影したサイズに戻してからもう一度ダウンするサイズにセットすることによってコマ間を調整してから撮影する。
8.インジケーターにフイルム残量がcm単位で表示されるので、最後2~3枚の撮影サイズを残量に応じて選択すれば、フイルムを無駄にすることなく撮影できる。このとき、それぞれのコマ間は1cmとして計算する。

9.全コマ撮影完了後、Load/ExpダイアルをLoadにしてフイルムを巻き取る。

【ダークバック】
シートフイルムをホルダーに詰める時に必要。
大き目のLサイズが作業がやりやすくて良い。
撮影時にも念のため携帯したほうが無難。

携帯用のMサイズ、これとは別に自宅用のLサイズを持っている。

【露出計】
入射光・スポット兼用が便利。
入射光で大まかな測定をした後、スポットで各部分を測定して細やかな露出値を割り出す。

新品には手が届かないので、中古の旧製品セコニック L-508 を愛用している。

【メモ用紙(手帳)】
せっかくの大判撮影なので、撮影データも記録しておこう。

【カメラバッグ】
大小2個に分けて左右の肩にかける。
小さいバッグの側に三脚を持つとバランスが釣り合う。
私の場合は、電車に乗ったり徒歩で移動することが多いので
肩にかけやすく、人ごみを歩いても邪魔にならないスリムタイプを愛用している。
あと、A4の資料本やパンフレットが入るポケット500mlのペットボトルが入るサイドポケットがあれば申し分ない。
この条件を満たした現行バッグは皆無なので、エツミ製旧製品を大切に使っている。

【フイルム】
日本製は赤みが強いので青空や建築撮影には向かない。
愛用していたコダックのリバーサルフイルムが絶版になったので、
フジフイルムで最も赤みの弱い「プロビア100F(RDPⅢ)」を使用せざるを得ない。
一定以上の品質でカラー撮影するには、おのずとポジフイルムを選ぶことになる。
私の場合、ネガや白黒で建築を写すことはない。

絶版になったコダックE100G。本当に残念だった。


龍野の近代建築(その3)

2014-11-30 16:53:27 | 近畿

龍野の近代建築、3回目は揖保川の西側、龍野橋より北の町場です。



旧菊一醤油造合資会社本社
(水谷幾蔵/S7/木+煉瓦/登録文化財・兵庫県景観形成重要建造物)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
現在、うすくち龍野醤油資料館として利用されています。
入館料は10円!

同上

(撮影データ;EBONY SW45・LF Topcor 90mm F5.6・4x5判・1/15秒・f16・ライズアオリ・2013/10/27撮影)

同上・正面アーチとメダリオン

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

表題写真も旧菊一醤油造合資会社本社です。
(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



ヒガシマル醤油関連事務所建築
(不詳/不詳/木?/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
銀行のような外観。金融業も営んでいたのかもしれません。

同上・正面見上げ

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
かなりシンプルなデザインで、人造石洗い出しの外壁。昭和初期~30年頃までの建築と思われます。

【2019.4.28追記】

今日、久しぶりに前を通りかかると無くなっていました。
なお、『龍野アートプロジェクト2013 刻の記憶』のパンフレットによると
この建築は兵庫県信用組合だったという事です。



旧龍野醤油協同組合本館
水谷幾蔵/T13/木+煉瓦/兵庫県景観形成重要建造物)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・玄関部分

(カメラ;OLYMPUS OM-1N・2009/8/16撮影)

同上・門塀

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
うすくち龍野醤油資料館の別館なのですが、門が閉じられ休館中です。
 



カネヰ醤油株式会社
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
明治維新の折、龍野脇坂藩の「ゐ蔵」を譲り受け、明治2年に創業したそうです。
確証はありませんが 、写っている蔵が江戸時代の「ゐ蔵」かもしれませんね。
 



名称不明・木造長屋建築
(不詳/不詳/木/現存せず

(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)



名称不明・煉瓦建造物

(不詳/不詳/煉瓦/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
カネヰ醤油の近くにあります。
 



名称不明・木造三階建建築1
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
龍野には古い木造三階が多く現存しています。
旅館や遊郭以外の一般住宅や店舗ではあまり例がなく、珍しいと思います。
 



藤井写真館
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
下見板張部分があるので掲載しましたが、足元がコンクリートっぽいので古いかどうかはちょっと怪しいです。
 



名称不明・金融機関風建築
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
こちらも、古いのか新しいのか良く分かりませんでした。とりあえず掲載します。
 



名称不明・土蔵風町家
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
綺麗に修復しています。建築当初の姿かどうか分かりませんが、景観に配慮した修復です。
 



岸沢屋精肉本店
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
うだつのあがった立派な町家です。



木村屋精肉店
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
修理の手が入っていますが、かなり古い看板建築だと思います。
 



町並1
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



町並2
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



名称不明・木造三階建建築2
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



スペイン風門・塀
(不詳/不詳/コンクリート?/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
母屋は和風なのに門・塀だけスペイン風です。

同上・正門部分

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・勝手口

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・装飾1

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・装飾2

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



龍野町道路元標

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
龍野橋西詰にあります。 


龍野の近代建築(その2)

2014-11-29 22:52:55 | 近畿

大変お待たせいたしました。長らく放置しておりました龍野の近代建築、
2回目は揖保川の西側、龍野橋より南の町場です。



山本太陽堂薬舗
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



加瀬タイル
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
通常なら漆喰が使われる虫籠窓周りの壁がタイル貼りです。
 



SILENT LILY
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・4x5判・1/30秒・f22・ライズアオリ・2013/10/27撮影)
和館部分と洋館部分が棟続きなのか、密着して建てられた別物件なのかは未確認です。
双方ともに三階建てなので、棟続きだとは思いますが・・
龍野には戦前と思われる木造三階が数多く現存しています。

同上・洋館部分正面上層部

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
ライオンのレリーフがワンポイントです。

同上・洋館部分一階壁面
(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
昭和40年代まで、このような細かいタイル張りがよく見られました。
建築は戦前だと思いますが、タイルは戦後かも知れません。
 



名称不明・木造三階建洋館
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
創建時の装飾を残しながら、外壁や窓が改変されています。

同上・一階部分

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



金葉会絵画クラブ
(不詳/不詳/木?/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)



川原町公民館
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・正面見上げ

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
昭和初期と思われる、スクラッチタイルの外壁です。
 



写真の店 トラヤ
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
明治~大正と思われる洋館です。
龍野には、写真館や医院など質の高い明治~大正の洋館が数多く残っています。

同上・正面見上げ

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)

同上・玄関庇、アーチ旭窓部分

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
凝ったデザインで面白いです。



巽橋
(不詳/不詳/RC?/文化財指定なし)


(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
街中に水路があり、このような小橋が至る所に架かっています。
レトロモダンなデザインですが、案外新しいかもしれません。
竣工年代は確認していません。
奥の洋風屋敷塀は戦前のものでしょう。



名称不明・下見板張り民家
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)


(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
和風民家の二階側面に下見板を貼っています。



理髪店
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
純和風の屋根ですが、壁面だけ洋風にしつらえています。
二階外壁はトタン製の擬似タイルです。



ヒガシマル醤油第二工場
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・4x5判・1/30秒・f22・ライズアオリ・2013/10/27撮影)
大正~昭和初期の事務所棟でしょうか。
後ろの煉瓦製煙突は明治~大正のものでしょう。

同上・別棟

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
こちらの煙突は昭和初期ころのRC造でしょうか。
 



Y邸
(不詳/M36/木/文化財指定なし)


(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・4x5判・1/15秒・f16・ライズアオリ・2013/10/27撮影)
旧助産院とのことですが、立派な医院建築です。個人宅のようですが、完璧な保存修理です。
持ち主の方の、建築に対する深い愛情が感じられます。

同上・側面

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
側面まで完璧な処置で修復されています。
右手前は近年の増築のようですが、違和感の無い外観に仕上げられています。

 表題写真もY邸です。
(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)


近代建築撮影講座(その5)『大判カメラ撮影当日・撮影編』

2014-11-24 22:58:19 | その他

いよいよ大判カメラによる撮影開始!


【手順1】ピントを合わせて、三脚位置を微調整する。

【例】
1.三脚を立てた位置からピントグラスを覗くと、左端に看板が入ってしまった。


2.ほんの少し位置を変えてやりすごす。三脚位置が決定したら再度ピントを合わせる。



【手順2】水平垂直を調整する。

レンズの向きを決定し、雲台の回転を固定したら水準器で水平垂直を調整する。
三脚自体のセッティングが傾いている場合もあるので、水平垂直を出したら雲台は回さないこと。
雲台を回した場合は、必ず水準器を確認する。
水平方向・垂直方向・回転のスリーウェイ雲台が使いよい。


【手順3】アオリ操作で建築の歪みを補正する。

【例】建築左の煙突を歪まないように撮影する。


1.黒枠線はアオリ操作無しで煙突を中央に据え、歪まないように構えた時の撮影範囲。

2.青枠線は地面が多く写りすぎるので、黒矢印のように前枠をライズアオリした後の撮影範囲。

3.建築全景を撮影範囲に入れるため、雲台を回転してレンズの角度を変えてしまうと下のように煙突が歪んでしまう。


4.そこで、建築に対するレンズの角度を変えずに、青矢印のように右へシフトアオリして撮影範囲を赤枠線に移動すれば煙突は歪まない。
このように大きく煽る場合は、十分なイメージサークルが無いと隅が蹴られることがあるので注意する。
今回のアオリ操作はこれで完了。


5.最後にもう一度ピントと水準器を確認して、カメラのセッティングは完了。


【手順4】シートフイルムホルダーをセッティングしてから、露出を測定する。

1.フイルムホルダーをカメラに挿す前に、ホルダーの下をトントンと叩く。
これは、露光中にホルダー内のシートフイルムが引力で落下し、ぶれることを防ぐため。

2.カメラのセッティングが完了しているので、ホルダーの挿入はカメラを動かさぬよう注意して行う。
露出測定後すぐに撮影(光線状態が変化する前に撮影)出来るよう、先にホルダーをセットする。

3.建築に当っているいる光と同質の光を測定出来る場合は、入射光式で測定すればほぼ正確な値を導き出すことが出来る。更にスポット測光も併用して、より正確な数値を導き出せば良いだろう。

4.露出の目安(個人的なものなので、あくまで目安とお考えください)
・露出の基準となる18%グレーに近いものは、青空・瓦屋根・明るめの煉瓦など。
・青空を濃紺に写したい場合は、青空部分をスポット測光して半段程度マイナスする。
・建築のハイライト部分とシャドー部分をスポット測光して5段(ポジフイルムのラチュード)以上の差があった場合は
シャドー部分がつぶれても仕方ないので、ハイライト部分の測定値から2.5段程度(白とびしない程度)プラスする。

5.建築全体にピントが来るように、絞り値は22以上にする。


【手順5】 シャッターを切る。

1.カメラを動かさぬよう、慎重に遮光板を抜く。風のある日は、ブレ防止のため遮光板を完全に抜き取ってシャッターを切る。

2.長め(50cm)のレリーズコードで自分の立ち位置の自由度を広めにとって、自身の影がレンズに被るように立つ(自身が写りこまないように注意)。レンズフードの代わりだ。自分の影をレンズに当てるため、三脚は4段中3段伸ばしの低めで立てている。どうしても高めに三脚を立てたい場合はこの方法は使えない。

3.露出測定からここまでの動作は出来るだけ迅速に行い、光線状態が変化しないうちにシャッターを切る。

4.遮光板は裏返して(撮影済マークの側を向けて)戻す。撮影データをメモして撮影終了。



 

 表題写真は「シャドー部分がつぶれても仕方ないので、ハイライト部分の測定値から2.5段程度(白とびしない程度)プラス」して撮影した例。
(撮影データ;EBONY SW45・MAMIYA-SEKOR 50mm F6.3・6x7判よりトリミング・1/30秒・f22 1/2・ライズアオリ・2014/11撮影)


近代建築撮影講座(その4)『大判カメラ撮影当日・準備編』

2014-11-24 15:05:11 | その他

書きかけで放置していた『近代建築撮影講座』シリーズの執筆を再開します。
永らくお待たせいたしました。

【過去の投稿】
『近代建築撮影講座(その1)『近代建築とは?』』
『近代建築撮影講座(その2)『下調べについて』』
『近代建築撮影講座(その3)『機材について』』
 



さて、下調べも済んでいよいよ大判カメラによる撮影当日。

天候だけは運まかせなのでなんとも出来ないが
やはり快晴の日がベストである。

ネットを使って作成した撮影計画(タイムテーブル)を元に、訪問開始だ。

現地に到着したら、最初に建物の周りを一周する。
1.建築が最も映える角度
2.太陽との位置関係
3.樹木・電柱などの障害物
の把握が目的だ。

この3点の折り合いを見て、カメラ設置位置を決める。

どうしても折り合いが付かない場合は出直した方が良い場合もある。

たとえば、
電柱の影が建物に被るが時間を変えれば解消する場合、
樹木が邪魔だが冬に落葉すればマシになる場合、
など。

取壊し予定が無ければ、建築は逃げないので
良い写真を撮りたければ撮影者が出直せば良い


次に、下調べでは分からない建築の細かい意匠をチェックする。
あんがい建築の見所は細部の意匠にあることが多い。
全景写真の他に押さえるべきアングルを決めるのである。

デジカメをお持ちの方は手当たり次第に細部の意匠を撮影しておいても良いだろう。
多数の写真を撮っておくと、帰宅後じっくりパソコンモニターで見たときに、
現場で良いと思ったアングルより更に良いアングルを見付けることもある。


さて、全景ほか数点の撮影アングルを決定したら、いよいよ三脚を立てて撮影準備にはいる。

三脚の据え方としては、倒れる可能性の高い方向に1本脚を向けて立てる。
坂の場合は低い方に1本、平地の場合はレンズ方向に1本といった具合。

道路で撮影する場合は通行の邪魔にならないよう細心の注意を払う。
これを怠ると、通行人に三脚を蹴っ飛ばされて悲惨な結果が自分に返ってくる

当たり前のことだが、養生中の芝生など立ち入り禁止の所には絶対に立てないようにする。


三脚を立てたらカメラを据えるのだが、
愛用のEBONY SW45はMamiyaの旧型クイックシュー対応で便利だ。
一般のクイックシューはロックを解除するとポロリと取れてしまうものも多いが、
スライド式着脱で、ロックを解除しても外れないので安心だ。

大判カメラは三脚撮影が必須となるので、
大きめでしっかりしたスライド着脱式のクイックシューを使って
セッティングの手間を短縮すればよいだろう。

私が愛用する三脚は、「ベルボン カルマーニュG5400Ⅱ」。
1770gと軽量ながら同クラスの三脚の中では格段の安定感があり、
2kg程度の木製フィールドカメラなら十分に対応できる。
さらに、4段式なので短く収納することが出来、持ち運びに便利だ。

東京などの都市部を撮影するには、混雑した電車に乗ったり長時間歩くことがある。
一人の場合、この三脚は軽く小さいので都合がよい。


次回、『大判カメラ撮影当日・撮影編』に続く。
いよいよ撮影です。



表題写真は三脚にセッティングした大判カメラ

「カルマーニュG5400Ⅱ」
「Mamiyaの旧型クイックシュー」
「EBONY SW45」 

この構成なら三脚+カメラ+レンズ1本で約4kg程度。
35mm一眼レフ並みの重量で大判撮影が出来る。


『歴史と景観のまち 網干を歩く』発売

2014-06-08 02:42:56 | レビュー

「姫路の小京都」呼ばれている網干の案内本が発売されました。

『歴史と景観のまち 網干を歩く』( あぼし人と景観まちづくりの会)


網干の住人である私でさえ「小京都」と呼ばれているとは知らなかったのですが、
この本の巻頭には、はっきりと「姫路の小京都」と書いてあります。
言われてみればその通りで、寺院が多く、江戸時代の町家や明治時代の洋館、柳並木の運河もあります。
さらに、京都には無い海があり、そこで見られる夕日や臨海工業地帯の夜景はの美しさは圧巻です。

【網干沖のだるま夕陽と浮島】


【網干の工場夜景】


そんな網干の自然、歴史、町並みなどの景観、寺院、行事やくらし、等の風物を余すところなく紹介したガイド本です。
食事処も紹介されていますので、この本を片手に網干を歩いてみてはいかがですか?

当ブログでも複数回、網干について記事にしています。
『姫路市網干区の近代建築(EBONY SW45で撮影)』
『網干の近代建築』
『網干の近代建築と町家』
『昔の航空写真(姫路・網干)』
上記リンクでご紹介したように、近代建築も多数あります。

【交通機関】
①山陽網干駅下車

駅前の自転車預かり店にレンタサイクルの張り紙が有りましたので、
電車で来て、自転車で廻るのが最も効率的だと思います。

②乗用車の場合は、街路での路上駐停車が難しい(すれ違い不可能な細道が多い)ため、
コインパーキングに駐車して、歩いて散策するようお勧めします。
山陽網干駐車場タイムズ山陽網干駅南の2ヶ所にコインパーキングがあります。

③JR網干駅下車
北部散策ルートの場合のみ。
中・南部へは、神姫バスに乗り換えとなります。


第23回 保存問題大会・長野(リベンジ大会)が5/24(土)25(日)に開催されます

2014-04-05 22:44:05 | レビュー

以前ご紹介した「第23回 保存問題大会・長野」は大雪の為中止になっていました。

その再開催が5/24(土)~25(日)に決定したそうです。

5/25(日)の藤森照信氏の講演は一般の方には無料で開放されるとのことです。

藤森先生の講演をタダで拝聴できる又とない機会だと思いますので、皆さんも参加されてはいかがですか。


昔の航空写真(姫路・網干)

2014-02-25 20:32:11 | 近畿

ご無沙汰しております。
年始のご挨拶の時期はとうに過ぎてしまいましたが、
年明け初めての投稿です。
龍野の2回目、3回目は画像を準備しながら、物件についての調査や投稿が滞ってしまいました。
近日中に公開するつもりですので、今しばらくお待ちください。 


さて今回は、骨董市での戦利品です。

「空中写真 1973.5.15~6.16撮影 (使用カメラ:RC8アビオゴン)」
と記された角2くらいの茶封筒。
中にはシノゴより一回り大きい、正方形のベタ焼きらしき白黒写真が13枚。
姫路近辺で南は網干から白浜、北は龍野から野里あたりまで。


※画像をクリックすると別ウィンドウで大きい画像が開きます。



こちらは、そのうちの1枚をトリミングしたもの。
姫路城付近です。
姫路について詳しくない方も、グーグルマップの航空写真と比べてみると結構面白いと思います。


気になる部分があるので、更にに拡大して見ましょう。

国鉄姫路駅の東側ですが、梅小路に匹敵する規模だったと聞き及ぶ、扇状車庫の姿が確認できます。


次に、網干の画像です。
『網干の近代建築と町家』の最後に
網干は港町として栄えた街で、S21に姫路市に編入するまでは揖保郡網干町でした。
昭和40年代から平成にかけて失われた近代建築を挙げていくと、煉瓦の網干町役場、RCの網干小学校講堂、網干小学校職員室棟、網干小学校木造校舎、網干警察署、網干郵便局、網干本町郵便局、網干職業安定所、山陽電鉄網干駅舎、 等色々ありました。
と記述した建物がほぼ全て写っていますので、場所を記してみました。

昭和48年といえば、今から41年前で戦後28年。
まだまだ戦前が手に届く時代でした。


第23回 保存問題大会・長野(公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部 主催)

2013-12-12 20:28:32 | レビュー

表題のイベントが
2014年2月15日(土)~16日(日)
に行われます。

近代化遺産の保存問題を考える大会で、一般からの参加も可能です。
http://www.jia-kanto.org/members/wp-content/uploads/2013/12/ae23oeyaiaaeaiiacnecaeaeaejia_a4a.pdf 
(TELなどで詳細を先方に確認した上でご応募ください) 

スケジュールは
15~16日AM 岡谷市とその周辺の近代化遺産見学・懇親会
16日PM 藤森照信氏の公演~パネルディスカッション「保存は未来への創造である」

全て参加すると大変ですが
藤森照信氏の公演~パネルディスカッションのみの参加でもOKのようです。
ブログをご覧の皆様も、保存問題について造詣を深める機会にされてはいかがでしょうか。


片倉館の写真は、光栄にも当ブログから採用していただきました。
有難うございました。


龍野の近代建築(その1)

2013-11-09 09:49:57 | 近畿

うすくち醤油、手延素麺揖保乃糸で有名な城下町龍野。
現在は、旧揖保郡のほとんどの領域を有する、たつの市の中心地として栄える。

姫路の市域が空襲で壊滅した為、播州地方で最も多くの近代建築が現存する街となっています。
全3回で龍野の近代建築を余すところ無くご紹介しましょう。

1回目は揖保川の東側に位置する本竜野駅周辺と、山手の高級住宅街的風情のある龍野小学校周辺です。



 【本竜野駅周辺】


本竜野駅
(不詳/S6/木/現存せず
(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)
2009年取壊し。今風の橋上駅に建替えられました。
残念です。


旧郵便局
(不詳/不詳/木/現存せず

(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)
おそらく、本竜野駅前郵便局の旧局舎でしょう。すぐ裏に新しい局舎があります。


POLA
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)
(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)
郵便局の隣にありました。くっついていますが、別棟です。


うろこの家(仮称)
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)
神戸のうろこの家はスレートですが、こちらは木の板。
このような外壁をシングル・スタイルと言い、
住友活機園の伊庭貞剛記念館に同じような木製うろこがあります。

同上・改修後

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
残念ながら、塔屋の外壁が改修されていました。

同上・側面

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
側面のうろこは健在。
それにしても、建物の最後尾はものすごく細くなっていますね。

同上・側面窓

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
窓上部がアーチ状になり、更に上へ目をやると、ハーフティンバー。
良い建物です。


うろこの家の裏の建物
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
玄関廻りの柱と屋根瓦に洋風の意匠。

同上・玄関

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)


旧龍野醤油(株)第一工場門柱
(不詳/不詳/コンクリート/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
門として機能していません。赤瀬川原平流に言うと無用門です。


中富橋
(不詳/不詳/コンクリート?/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
後ろに旧龍野醤油(株)第一工場の煉瓦塀が見えます。

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
同橋の反対側、後ろに見える商店建築も古い。


商店建築
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
中富橋の近くです。
左の玄関上に少し意匠が凝らされています。 


GALLERIA
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
地元では結構有名なカフェらしい。


【龍野小学校周辺】


龍野小学校校門
(不詳/不詳/石/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
石柱の形状からみて、明治時代・龍山尋常小学校時代のものかと思います。
 


M邸
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
右に洋館、左に土蔵。

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
 


Y邸
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
丸窓に勾配のきつい屋根。なかなかの名建築です。
 


N邸
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
メンテナンスが行き届いていますが、窓枠のサッシ化も無く旧状を良く留めています。

同上・玄関

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 


たばこ店
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)


ふるさと 
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
洋風の意匠が見られます。


理容たまき
(不詳/不詳/木/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影)
軒下に洋館風の意匠。
 


旧中川医院
(不詳/M30/木/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2000/8/13撮影)
玄関上部に旭のアーチ。

同上

(カメラ;RICOH GR Digital II・2013/10/27撮影) 
松が無くなっています。

表題写真も旧中川医院です。
(カメラ;OLYMPUS OM1N・2009/8/16撮影)


『龍野の近代建築(その2)』へつづく 


 


近代建築撮影講座(その3)『機材について』

2013-08-30 00:41:14 | その他

建築を撮影する機材のはなし。

・大判カメラ(シノゴ判)
体力と財力が必要だが、
自由自在にアオることが出来て、
あらゆるメーカーの、全ての大判カメラ用レンズが使用可能。
更に、フイルムホルダーを交換すれば6x4.5~6x12の中判フイルムにも対応できる。

類無き最強の機材である。

デジカメに移行するまでは、プロ建築写真家必須の機材だった。

私が大判カメラを使えるようになったのは
デジカメ移行後、安価なプロ用機材が出回ったため。
フルサイズ一眼+PC24mmで約40万円以上もするが、
選り好みしなければ90mmレンズ+大判カメラで10万円以下で手に入る。
アマチュアが大判カメラを始めるなら今!
今を逃すと、フイルムの供給が無くなるかもしれないし・・ 

【アオリの基本操作】
ライズ(上)・フォール(下)・・レンズを上下にスライドする・・建築の垂直を出す操作
シフト(左・右)・・レンズを左右にスライドする・・建築の縦の中心軸を移動出来る
ティルト(上・下)・・レンズの首を上下に振る・・被写界深度を意図的に操作出来る
スィング(左・右)・・レンズの首を左右に振る・・被写界深度を意図的に操作出来る

これらのアオリを組み合わせて駆使すれば、
素晴しい建築写真が撮影出来るはずだが、中々難しい。
特にシフトを使う時は要注意。
ある部分の歪みを補正すれば、別の部分が歪んで見えることがあるからだ。

最も気になる上窄みの補正はライズだけで出来るので
私自身の撮影はライズアオリのみでやることが多い。

【4x5インチカメラの種類】
モノレールカメラ・・・主にスタジオ撮影用。アオリの自由度が高く撮影しやすいが、大きく重いため持ち運びが大変。本体重量は5kg程度、最も軽量なTOYO VX125で2.7kg。サイズが大きいので公共交通機関による持ち運びには向かない。
フィールドカメラ・・・コンパクトに折り畳むことができ、持ち運びに考慮されているがアオリの自由度が低い。特に47mmなどの超広角レンズを用いる場合、ピント・アオリ操作に制約があるので要注意。本体重量は3kg程度、軽量な木製カメラで1.52kg程度。
なお、木製カメラを使用する場合は、以下のような注意点がある。
1.ちょっとした振動でもブレてしまうのでレリーズ時に細心の注意が必要
2.降雨などで濡らしてしまうと木の伸縮で精度が狂うことがあるので絶対に濡らさないようにする

・35mm~中判一眼レフ
一眼レフならばPC Nikkorなど、単一方向のアオリ機能付きレンズがある。
最近は、ティルトまたはスィングも出来るレンズがあるが、非常に高価。
上窄みの補正だけで良いなら、大判でなくても一眼レフで十分

【主なシフトレンズ】
 フイルムカメラ用
Mamiya RB67プロフェッショナルSD用 マミヤシフトL75mmF4.5S
Mamiya 645 セコールシフトC50mmF4
Nikon F 28mm・35mm
OLYMPUS OM 24mm・35mm
PENTAX K 28mm
※Nikon,PENTAXはデジカメに装着可能。
※多種多様なマウントアダプターが市販されているので
様々な組み合わせでこれらのレンズを利用することも出来る。
  
 デジカメ用現行レンズ
Canon EOS 17mm・24mm・45mm・90mm
Nikon F 24mm・45mm・85mm 

建築細部のアップを写すなら、100200mm程度の単焦点望遠レンズも欲しい。

・コンパクトカメラ 
ズームレンズはもってのほか。
コンパクトに設計しているだけに、
樽型・糸巻型の収差が酷いレンズが多い。
(一部のデジカメに、撮影後収差補正できる機能があるらしいが、
これこそ収差が酷いという証拠だと思う) 
出来れば単体レンズの機種を使いたい。

建築写真は全景写真が基本となる。
だから、写りの良い広角系単体レンズのカメラが必須。

【単体レンズのコンパクトカメラ】
 フイルムカメラ
RICOH GR1(28mm)
MINOLTA TC-1(28mm)
Konica Bigmini(35mm)
FUJIFILM NATURA(24mm) など
 コンデジ 
RICOH GR シリーズ(28mm)
Nikon COOLPIX A(28mm) など

以上が
胸ポケットに入る程小さいながら、
写りの良い単体広角レンズが付いたカメラ。

なお、少し大きめでズームレンズが付いた
中途半端にコンパクトなカメラを使うくらいなら、
レンズ交換の出来る一眼レフの方が
拡張性があって良いと思う。
ズームレンズを使いたい場合でも、
一眼レフ用の大きなレンズの方が
画質面で妥協の少ない設計である可能性が高いと思う。



表題写真は旧水海道小学校本館(羽田甚蔵/M14・S48移築/木2/県指定有形文化財)です。

この写真は、上述の「シフトを使う時は要注意」の例

建築の正面に対して90度、横のラインが水平になるようカメラをセットして
左右がバランスよく収まるようにシフトで調整して撮影。

この写真は左側から撮影しているので、
少し右肩下がりに写るのが自然な遠近感。
横のラインを水平に補正したつもりだったが
遠近感が狂い、奇妙に歪んで見える。

何をどう補正するのか?
そうすると、どこにシワ寄せが来るのか?
ちょっと難しいが、大判カメラのアオリは奥が深くて面白い。 
 



アオリのはなしは、説明不足で少し難解かもしれません。
今後、撮影本番についても記述していく予定なので、
詳しい説明はその折にUPします。


近代建築撮影講座(その2)『下調べについて』

2013-08-28 20:56:35 | その他

私が、パソコンを導入してインターネットに接続できるようになったのが
ちょうど10年前の2003年。
それ以前はネット無しで近代建築撮影の下調べをしていた。

当然、調べ物は紙資料に限られる。
最初に購入した書籍が、鹿島出版会「近代建築ガイドブック」
1982~1985年にかけて日本全国を5ブロックに分けて刊行された。
私が購入した1994年頃には「関西編」「関東編」以外は絶版状態で入手不可能。
その穴を補完する為に、地方出版社の近代建築本を集め、
更に「新版 日本近代建築総覧」を手にすることになる。
この“総覧”は登録文化財制度が導入された時には基本資料になったと聞く。
しかしながら、下調べには向いていない。
なんせ1970年代に収集したデータである為
半数近くの建築が喪失していたのである。
東京・大阪の街歩きでは、戦災焼失マップも重宝した。

このような紙資料で下調べをしていた頃は漏れが多かったので、
地図を持って雰囲気のある通りと筋をできる限り見て歩くようにしていた。
町外れまで歩いて、旧市街はここまでだと思っても、
次の四辻まで足を運び、交差する全ての道を観察した。
そうすると、何か見つかることも多かった。
手間はかかるが、発見の喜びを感じることも多かった。


それに比べて、インターネットを使った下調べは、簡単である。
訪問する土地の名前で「姫路 近代建築」などと検索すると
いくつかのサイトが見つかる。
見つかったサイトで物件名を片っ端から確認し、
所在地が不明であれば、更に物件名で検索する。
このような、検索の繰り返し
物件の所在地と外観を確認していく。

そして「Google マップ」の出番。
所在地と外観が分れば、
航空写真やストリートビューを活用して
建築の向きを特定できる。
撮影アングルと太陽の位置を考慮して
訪問撮影時間を決める。
このような過程を経て青空写真を撮影する。

更に、所在地が不明でも、大建築なら航空写真から位置特定できる物件もある。

ネットを使えば、物件情報を知るだけでなく
訪問撮影計画(タイムテーブル)まで作成できる。

しかし、発見の喜びが少ない。
便利になったが、楽しみが減ったように思う。
仕事でないなら、ここまでやらなくても良い気もするが、
どうなのだろうか? 


表題写真は桐生倶楽部会館(清水巌/T8/木2/登録文化財)です。
Google マップ西向きと確認して午後に訪問撮影した。
正面に車が停まっていたが、青空写真が撮影できた。 


近代建築撮影講座(その1)『近代建築とは?』

2013-08-28 17:43:18 | その他

独学で建築散策・撮影をやりはじめて、約20年。
建築散策や撮影のノウハウについて、自分なりにまとめておこうと思う。



まずはじめに、拙ブログの題になっている「近代建築」について。


近代建築というと、現代的な超高層ビル群を思い浮かべる人が多いかもしれない。
しかし、近代建築とは歴史区分上の近代に建てられた建築の総称(広義の近代建築)である。

日本における歴史区分上の近代とは、明治~第二次世界大戦終結まで。
この時期は西洋風建築が取り入れられてから敗戦による建築思想の大転換までで、
最も建築のバリエーションに富んだ時期だといえる。

日本建築史では、西洋風建築を近代建築と呼ぶことが一般的であり(狭義の近代建築)、
和風建築は近代和風建築という別ジャンルとして捉えられることが多い。
和洋分けて考えるのは日本独特で、世界的には建築時期による区分のみのようだ。

拙ブログでは、町家などの和風建築も紹介しているが、
日本流の分類では、近代建築にならない。
町家は古民家または町並のジャンルに入り、近代より更に古い物件もある。

私は、今でこそ西洋風建築をメインに散策・撮影しているが、
被写体は城郭に始まり、古寺・古塔、町並・町家などを経て
最終的に西洋風建築に落ち着いた。
そんな訳で、古い建築を和洋問わず雑多に取り上げているのである。


次回は、『下調べについて』


表題写真は伊賀上野城復興天守閣(不詳/S10/木/文化財指定なし)です。

この建築は広義では「近代建築」、狭義では「近代和風建築」、
あるいは「城郭建築」と見ることも出来る。
しかし、「復興天守」は
実在した天守のデザインが分らず、想像にたよったり、
意図的に外観改変して建てられた建築であり、
史実とは異なる姿をしている。
正確には、城郭建築と考えない方が良いかもしれない。 

【参考】天守の種類

現存天守・・・本物・・・姫路城・彦根城など12城
外観復元天守・・・本物と同じ外観で復元した天守・・・名古屋城など戦災焼失天守が多い
復興天守・・・本物とは違う外観で復興した天守・・・小倉城など
模擬天守・・・天守が存在しなかった、あるいは存在したかどうか不明だが城跡に建てられた天守・・・ 郡上八幡城など
上記のほかに、城跡以外に建てられた天守閣風建築物は無数にある・・・ 熱海城など


 


野田の近代建築2013(EBONY SW45で撮影)

2013-08-24 23:24:49 | 関東(東京以外)

さて、前回の水海道のほかに
試写で良く行く町があります。
それは、野田。
キッコーマン関係の良建築がありますね。
拙ブログに登場した野田の建築を再チェックしてみましたが、
細々した所まで紹介しきれていないようです。
しかし、細かいところは後に譲って、
今回はエボニーで撮影した画像をご紹介しましょう。


※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます 


興風会館
(大森茂/S4/RC4/登録文化財)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x6判・1/15秒・f16 1/2・ライズアオリ・2013/5/12撮影)

同上

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x4.5判・1/15秒・f22・ライズアオリ・2013/5/12撮影)

47mmレンズは撮影フォーマットを小さくすることが出来て
フイルムを節約出来ます。
しかし、せっかくの大判カメラで
6x4.5判の撮影をするのは勿体ない気もします・・


旧野田商誘銀行
(不詳/T15/RC/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x6判・1/30秒・f22 1/2・ライズアオリ・2013/5/12撮影)
商誘って聞いたことがない言葉だと思ったら、
醤油と語呂を合わせた造語らしいですね。
意味は良く分かりますが。

表題写真も旧野田商誘銀行です。
(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x7判・1/30秒・f22 1/2・ライズアオリ・2013/5/12撮影)


御用醤油醸造所
(佐藤良吉/S14/木/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x9判・1/60秒・f16 2/3・アオリなし・2013/4/29撮影)
元々江戸川の川っぺりにあったのですが、
キッコーマン野田第一工場敷地に
H23に移築されました。


キッコーマン野田第一工場事務所
(野田醤油営繕課/T14/木2/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x9判・1/60秒・f16 1/3・アオリなし・2013/4/29撮影)


旧野田尋常高等小学校校舎
(不詳/S3/RC3/文化財指定なし)

 
(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 47mm F5.6 XL・6x7判・1/60秒・f22・ライズアオリ・2013/4/29撮影) 
校舎が北・西にL字で配されていますが
西側がS3竣工の「三年館」、北側がS7竣工の「七年館」になります。
写真は「三年館」を南から撮影。