上土井敦の「おかげで僕は元気です。」

何かと失敗の多い僕ですが、小さな幸せを追求します。

遅くなりましたが…

2008-04-03 12:09:10 | Weblog
無事に『トラオ』の千秋楽を迎える事が出来ました!

何度でも言っちゃってますが、この公演を無事に迎える事が出来たのは、スタッフの皆さんを始め、手伝ってくれた方々や、観に来て頂いた皆さんのおかげです。
本当に、本当にありがとうございましたっ!


さて、稽古中から本番まで、色々ハプニングの多かった今回のお芝居ですが、
僕の一番印象深かったエピソードを一つ。
(※注意!ここから先は、若干ネタバレです!)


僕は今回のお芝居で関西弁のサラリーマンの役をやらせて頂きました。

前説で皆さんにしゃもじの使い方をお知らせした後、
スーツを着て皆さんに見つからないように、東京公演の時はスタジオの裏口から、厚木公演の時は裏の駐車場をぐるっと大回りして客席の後ろへまわるんです。

そして客席の後ろから、道に迷ったサラリーマンとして舞台の方へ進み、演じる訳なのです。


僕が客席の後ろから登場すると、観客の皆さんは最初「開演時刻に間に合わなかったお客さん」と思い、「あぁあの人大丈夫かしら?ソワソワ…」みたいな感じになるそうです。


観客の皆さんがそう思ってくれたなら僕としては作戦成功みたいな感じで嬉しいんですが、

厚木公演のときはなんと、客席案内のスタッフさんまでもが僕をお客さんと勘違いしてしまったのです!


客席と外を仕切るトラ棒を乗り越えようとする僕の腕をしっかりと掴み、

スタッフさん
「お客様、どちらへいかれますか?」


「あ、いや、えーと…中に入りたいなと…(焦)」

スタッフさん
「困ります。」


「あ、いや…!(激焦)」

スタッフさん
「困ります!」

と仕切りの所でスタッフさんに取り押さえられてしまったのです!

「僕、役者です。」と言えば一発解決なのに、サラリーマンとして今ここにいる以上、それを言ってはならない!と思った僕は何とかサラリーマンとして客席に入らねばとアレコレ考えるのですが、なかなか口が上手く動かない。

そうこうしてる間にも舞台上では話がトントン進み、もうすぐ僕のセリフが…!

ああぁぁおぉぅぅ(°Д°;;

もはや、2000円(チケット代)を払って入るしかない!(T▽T)

と思ったその時、遠くの方から赤星さんが駆け付け「役者です」と伝えてくださり、なんとか間に合ったのでした。

止められたときはすっごい焦ったのですが、不思議な事に、その後は緊張せずとてものびのびとお芝居ができたのでした。スタッフさん、感謝です。


いや~、お芝居って、ほんっとに面白いものですね。(水野晴彦風に)