隷書(れいしょ)は普通の楷書(かいしょ)と
少し書き方も異なります。
まず最大の特徴は右上がりに書かない
ということでしょうか。
そして始筆終筆などの筆使いも違います。
楷書の場合と比べて頂くと・・・(毛筆使用)
始筆を見比べて頂くと隷書は蔵筆(ぞうひつ)といって
穂先を隠す筆使いで書き出すため
画が丸い印象になります。 ↓
終筆もすっと抜くように書いたりしっかり止めたりと
穂先の鋭さを隠すようにします。
青矢印の部分は波磔(はたく)といって
こちらも隷書独特の書法です。
波磔は1文字に1か所だけ、赤ラインより上に出ない
などの決まりごとがあります。
「日」の部分もお互いの画ががっちりと組み合わさるように書きます。こちらは上からしたへ運筆
隷書は全体的に横長で丸く柔かい印象です。
ほんの少しだけのご紹介になりましたが
誕生から2千年位たった今も魅力は健在で
お店のロゴなど多岐にわたって使われています。
とても人気のある書体で
初心者の方も興味を持たれる方が多いように思います。
もちろんひらがなの隷書は日本オリジナルです。