
「今日の上高地は、穂高がとっても綺麗に見えてるよ!」
当時、上高地で仕事をしていた友人から飛び込んできたメールを読むと、
朝寝坊で遅くなった昼食もそこそこに、松本駅へと向かった。

クルマで行っても良かったけど、マイカー規制もあるし、
たまには電車に揺られていくのもオツなものだ。
新島々から乗り継いだバスを大正池で降りると、
正面に鮮やかな穂高の山々が姿を現した。

既に紅葉のピークは過ぎていたことや、やや遅い時刻ということもあり、
メジャーな観光地ながら、随分と人影も少なく、静かなものだ。

「秋の陽はつるべ落とし」とはよく言ったもので、
アッという間にあたりは薄暗く暗くなってきた。

早めに仕事を終えた友人と、山間のホテルでちょっと一息。
静かで落ち着いたこの時間が、永遠に続くことを祈らずにはいられなかった。

この年の7月、公私ともに多忙だった案件が、それぞれようやく一段落しました。その後、仕事は再び嵐のような時期に突入し、プライベートもいろいろ大きな山と谷を迎えます。
今から振り返ってみると、もしかしたらこの半年あたりが、近年の中では最も平穏で落ち着いていた頃だったかもしれません。
この季節になると、つい、あの頃のことを思い出してしまうのでした。
参考サイト:
アルピコグループ
Wikipedia(松本電気鉄道)
上高地観光アソシエーション
Wikipedia(上高地)
上高地帝国ホテル
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