なんと!免許不要、しかも20万円以下のお金で4人乗りの船外機付のお船が買えのですョ~。

スクーター、パソコンと同金額程度で、規制緩和のおかげで免許無くとも、船外機付のお船のオーナになる事が出来た。その航海記。

千葉港へ行く。

2011-05-19 15:11:49 | 千葉県千葉市

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私の生活に節目の事があったので、少しボートと無関係な事書かせてもらいます。3月下旬私は県庁に行ってきたのですが、それは私が代表をしている会社の宅建廃業届けを出す為でした。というのは父が昨年他界し、その後父の恋人が会社の乗っ取りを企てた挙句、そのドタバタで1年程経て完全に休眠状態となったからです。私が裁判で経営権を取り戻した時には、営業再開はもう手遅れでした。父の為にも何とか会社を残したいとは思っていたが、私の体調も毎日の業務に耐えうるものではなかったので、致し方無く清算会社みたいな形とし、名前だけは今しばらく残すも、宅地建物業の方は残念ながら免許を返納する事を決断したからです。

まあ複雑な心境はさて置いて、県庁は海まですぐ傍。私は良い機会だとばかりにボートを持って行った。千葉港・・・それは日本代表港の1つだが、結構コレ地元の千葉県人でも知らない。港湾面積は日本一広く、貨物取扱量全国第2位。地味な認識をしている方が多いが、全国の23港の特定重要港湾の中、横浜、神戸や名古屋港並ぶ日本にとってとてつもなく重要な港だ。特に穀物取り扱いにおいては日本一のサイロがあったりして、湾内にその威容を誇っている。そんな千葉港、今回もまず航空写真と地図で船を下ろす場所を目星を付け下調べ。港と周辺で海辺に面した公園は2つあり、1つは港からは少し離れ「稲毛海浜公園」、もうひとつが今回行った「千葉ポートパーク」。どうも航空写真を見る限り2つとも人工なぎさがある様。そうすれば船を漕ぎ出すには便利だし、さらに公園WEBサイトを調べると、どちらの公園は水道もあればトイレもばっちり、自動販売機があるばかりか、レストランやシャワーまで備えている。しかも駐車場と海も遠くは無いという好条件。と言う事で2とのどちらに行くか迷ったが、今回は県庁から近い「千葉ポートパーク」にした。稲毛の方は今回見合わせたが、必ず行ってみようと思う。

で、今回は県庁で諸手続きが終わったのが17時近かったので、そのまま現地へ。今回は車の中で前泊する為に自宅出る直前に風呂に入ってきた。現地で朝の洗面も調べた通り、公園内の水道はかなりしっかりしていて、十分出来る事も確認した。そんな間に夜はふけて千葉港の夜景はとてつもなく綺麗だった。ただ問題が発生しつつあった。それは風。この辺は千葉マリーンスタジアム等のTVでも言っていたが、ただでさえ風が強いらしい。それがこの日はちょっとした嵐並の風が吹いていた。(家に帰って当日の風速を気象庁のデータで調べたら10M程あった。)明日はこんな風じゃ無理かな?、と思いつつ車のシートを簡易ベッドに変形させ毛布に包まってとりあえず寝た。

翌日はやや曇り、心配だった風も昨日ほど酷くないので、早速ボートの組み立て、ではなく今回はボートの積み下ろしとエンジン装着作業に入った。

  前回の利根川の時からボートは畳んでおらず、今回はそのまま写真の様に車に積んで自宅から千葉市まで走った。

  写真右奥が渚っぽくて船を下ろした場所。近くてありがたかった。水道・トイレもすぐ傍にある。

で、船を下ろして水に浮かべてエンジンかけて、慣らし運転の続きをこの日は概ね地図の④辺りで延々とやっていた。と言うのは、この日は風もあったし波も結構あって、海で自分で船操るのが初めてな私は恐怖したからだ。しかも①付近には、良く判らないが海上保安庁の船であろうか?が行ったりきたりしていて、②方面に向かおうとすると、こちらのこと、結構監視している様な感じもしたので、怒られるのも嫌なので無茶は避けた。(しかも怖かったのは公園で話した方に聞いたら、この港は潮の流れが非常に複雑との事)

で、貼り付けた地図を見て欲しいが、一応私は午前中はまだ波風がなんとかなっていたので、地図の様に港内を一度はぐるりと回ってきたのだ。それでも波の高さは②辺りまで行くと細かいうねりの波が30センチ以上はあって、船は揺れまくりの波は船内にどんどん入ってくるわで、急いで湾内に引き返してきた。防波堤の外の②から先の波はもっと激しかったからだ。

  写真は、この船でかいな~と思って停泊している大型船に接近した時のもの。船員がすぐ、こちらの監視(昨今のテロ事情繁栄してでしょうか?)を始めた様に見えたので、すぐに離れた。

ちなみに地図の③は、そこに川が流れていて、私はそれを遡りたかったのだが、網が張ってあってボートの進入を拒んでいた所。

といった感じで、午前中港の北半分を1週していた内に、公園内の人影はにわかに増えていた。なんと私と同じ感じのゴムボート+小型船外機を④で乗っていた人が居たのだ。「おお、同士が居た(笑)」と言う感じで、自分以外にも、私の様なボート乗っている方を初めて見た私は結構うれしかった。食事の為に一回陸に上がった時に、その方とは色々とお話もさせて頂いた。

でそればかりか、ウィンドサーフィンをやっている方が2人3人と出てきたのであった。後で判った事なのだが、実は今回の公園は風が良く吹いたり、公園の環境が良い事からウィンドサーフィンやる方には結構有名な場所らしい。

とりあえず食事を済ませた私は、強くなりつつある波風を前に、午前中怖くてその先にいけなかった②付近をどうしても突破してみたかったので再チャレンジにし、④の比較的穏やかな場所からテトラを超えて港の外へと再度向かった。しかし波と風は更に強くなるばかりで、2馬力のか弱いエンジンでは全速力でも波風におされてしまって速度もあまり出なくなってきてしまった。さすがにこれはヤバイと思い、②突破は断念し④で大人しく慣らし運転を続けた。

そうしていると、この日の風の強さを証明する圧倒的光景に出くわした。なんと私の船外機付きボートより、ウィンドサーフィンの速度の方が遥かに高くて、私の傍を彼らがすぃーっと抜いていくのだ。これには私は聊かたまげた。そうしている内に時間はもう夕方になってきたので引き上げを開始した。その頃は満潮時間付近だったのか、あれよあれよと海水面は1M近く、わずかな時間であがってきていた。瞬く間に上がる潮位、荒立つ波、吹きすさぶ風・・・それを見ていて改めて海は怖いと思った。本日の航海はお終い。

 

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