なんと!免許不要、しかも20万円以下のお金で4人乗りの船外機付のお船が買えのですョ~。

スクーター、パソコンと同金額程度で、規制緩和のおかげで免許無くとも、船外機付のお船のオーナになる事が出来た。その航海記。

旧東京湾軍事要塞第一第二海堡と千葉県富津岬

2012-03-04 21:58:29 | 南房総東京湾側(内房)

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 8月末に前回の記事の南房総岩井で、エンジンを海に落としてしまった私は、この日なるべく水で塩分落とす作業をして、それに手間取り撤収したのは21時位だった。クタクタですぐに眠る為に前日と同じ道の駅「富楽里とみやま」へ。日中頭の先から足の指の間までどっぷり海水につかっていた私は海水浴場で、さらにたっぷり行水をして、体の汚れは行水風呂に入るよりよほどきれいなので、キャンプの一部だけ使った仮設寝床でそのまま寝た。(※エンジン海水に落とした場合、ユウワさん曰く一刻も早く、水抜きもしないでその状態のまま持ってくるのが良いと言われた。海水に浸っているのを抜くと空気と混じってさびとか更に進むという事。)

翌日は木更津にき、周辺のマリーナにエンジン修理出来る所を聞いた結果、1つは休日で、もう一つが木更津ユウワさんだった。関東ではかなり有名な店らしい。本来は持ち込みエンジンの修理はしないという事だったが、憐れんでくれて修理してくれた。でその修理だが当然数日かかり、それで直る確率も低いと言われた。基本的にエンジンは海水にどっぷりつかったから、もうダメな事の方が多いと言われたが、それでもやれるだけやるといってくれたので、エンジンを置いてきた。

1週間するかしないかで、ユウワさんから電話があって「エンジン各所に砂だらけだったが、水洗浄で何とか動くようになった。」と聞いてとてもうれしかった。なんせ一応9万程度したエンジンだ。私には安い買い物じゃない。それで具体的に木更津に取りに行く日を決めたかったのだが、まず私の体調が少し悪かった事に加え、このシーズンはお決まりの台風の時期である。エンジン取りに行ったら、すぐその近場でテスト航行したいので、その関係で日程取るのに苦労した。結果なんと木更津に行く日が23年も後半の11月13日となってしまった。

実は家を出たのはその前日で、前から気になっていた木更津温泉「ホテル三日月」に行きたかったからだ。しかし今回はエンジン修理代で金は極力節約したい。なので泊まりではなく5時間コースで安く温泉に入ってきた。で仮眠も出来た。広くて遊ぶには良い温泉だと思うが、温泉通を自負する私としては飲湯がなかった事が気になった。

その後翌日のエンジン受け取りの為に、木更津ユウワさんの所に夜いって、そばで寝袋で寝ることとした。そうすれば出てきた社員がすぐ気が付いて朝一番でエンジン引取りが出来ると思ったからだ。案の定社員さんの出勤の音ですぐ目が覚めて、寝袋をすぐしまう。それでエンジンを受け取った。2万円と言われていた事前の仮見積りだったが、1万5千円でOKとの事。ここの人、料金もそうだし、接客態度、説明、どれをとっても好印象、人気ある訳です。

この後私はテスト航海がしたかった。ユウワさんの目の前には、航行可能な小櫃川(おびつがわ)が流れています。けどここのユウワさんはクレーンはあるがスロープはない。無理してボート出せなくもないが、もっとよさそうな所を探す。そこで見渡すと土手の向こう側には和船が係留してある砂地があったのですが、私有地を通らねばそこに行けないのか良く分からない。よって今回はそこはやめた。

ここまではユウワさんにエンジン持ち込んだ時調べていたのですが、今回はボート出す為に三日月に行く前にここぞと新たに訪ねた所があります。それはユウワさんからほと近い所にある「アクアマリンボートクラブ」という所。そこにエンジン受け取りの前日にうかがって、翌日使用料払うから桟橋使わせてくださいとお願いしました。ここのオーナーさんは係留でも陸揚げでもなく自力で桟橋から出る事を伝えると快く承知してくださいました。しかも金いらないという。(これ見た人ここの方に迷惑かけないように願います。基本は年間会員になって施設使用が原則です。)

という事でエンジン受け取りすぐに、そこに行きボートを出しました。この時の為に私は新兵器を購入しておりました。それは前回無残に海の藻屑となり、引き揚げた後、電源を入れた瞬間に煙を吹いて逝ってしまっ私の歩行ナビでした。これの後継者が、ソニーポータブルナビゲーション nav-uナブ・ユー37型です。これ結構な防水防塵機能があって、それが今回購入の決定打になりました。ここまでの防水機能ある歩行ナビは、他には極僅かしかありませんでいた。その中で一番良さげなのがコレでした。しかし、今回その小櫃川テスト航行の画像もナビの写真も撮り忘れました。小櫃川の航海は参考までに書くとアクアマリンボートクラブさんから上流へ向け出港、9kmほど上流にある小櫃堰という所までは遡れます。がそこまで。小さなカヤックでも陸揚げしないとそれ以上のの上流には行けないでしょう。しょぼんOTZ。

という事でこの日のテスト航行でエンジン全開でも全く平気なのが分かりました。(ただユウワさんからはエンジンの寿命は確実に縮んだと言われました。塩とはそれ位金属にダメージ与えるのですね。)そしてカーナビも素晴らしい性能を発揮してくれました。とついに1枚の画像なしでこの2日間の説明お終い。しかしここからが本番です。私は小櫃川からボート引き上げて、いつか行くぞを心に秘めていた富津岬に向かいました。ここでキャンプを張り翌日を待ちます。 

 そしてやっとでました。本日1枚目の写真。富津岬で組み立てた我がゼファー号と、その沖に見えるは、釣り・廃墟・軍事ファンならご存知の方も多い「旧東京湾人口要塞島・第一海堡」です。今回はまずそこを目指しました。

航路は上の画像参照の事。まず富津岬から第一海堡目指します。この辺地図見てわかると思いますが、鳥のくちばしの様(この地形を砂州と言う。)に砂が堆積し、大きく潮が引いた時などは、まるでフランスのモンサンミシェル寺院の如く、この第一海保まで歩けると言います。富津岬と第一海堡間の距離は約1キロメートル程度です。赤線が航行した場所。

  

上左から、第一海堡、2枚目は基本上陸禁止のこの島だが、波が大分船にたまり危険だったので排水作業の為に急遽上陸。(ビジルポンプという排水用ポンプ持っていなかった。排水用スポンジだけでは下向くと酔いも起こりきつかった。)3枚目、そこから望遠で撮影すると「上陸禁止の看板」が見えた。という事で排水完了次第すぐのこ島を出た。こういう禁止地帯にも居そうな釣り人すら誰1人いなかったからだ。

 

上左から1枚目、第一海堡から第二海堡へ向かう。この間辺りから波も高くなってくる。ボート1年目の私は、少しの波でもかなり怖い。というか海に出る限り、最悪死んじゃう自体もありうることを承知し、そうならない様に想定と準備は一応している。そして2枚目は第二海堡から見た浦賀水道。さすが天下の浦賀水道。船舶量半端じゃないです。ここから先、神奈川県横須賀方面にやろうと思えば行けますが、大型船舶の邪魔になる事間違い無し。怖くて進む気にもなれませんでした。
(ミニボートに航行場所の制限がない。一応は日の出ている時間ならどこに行っても他船妨害しない限り合法だからカヤックとかで50キロ先の島に行く様なとってもびっくりチャレンジャー人出てくる。)
あと、ここ良い釣り場らしく釣り船が5隻位密集しておりました。

 

富津岬沖から東京湾第一海保へ

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千葉県南房総、内房(東京湾側)岩井海岸周辺と浮島。

2012-03-01 21:46:32 | 南房総東京湾側(内房)

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前回、江戸川利根川分岐点そばの航行を体調悪化から断念し、そこからまた船出敵る程度の体調に戻る頃には、もう8月も下旬になってしまった。だがまだ8月だ。海とかではクラゲかかなり心配だが、泳ぐ訳じゃないし、ハイシーズンではないので交通渋滞も、海水浴場の人出も多くなかろうと、それにせっかく夏だし海に行く事とした。という事で、今回は自宅から比較的近い千葉の海で内房と呼ばれる地域に行った。色々下調べして岩井海岸周辺に絞り込み、家を出てまず内房方面にとにかく移動する。この岩井海水浴場は、実は私が小学校3年の時東京都台東区の生まれ育ちの私が通っていた学校の臨海学校という行事の場で行った事がある。当時は台東区から神奈川県の川崎でフェリーに乗って初めて乗った船の感激の記憶がかすかに残っている。その後も成人してからこの周辺何度も来ているが、特にこの岩井周辺は家から近いのが良い。水もきれいだ。(しかし自分の後輩の秋田県人をわざわざここにつて来て「きれいでしょ?」というと「汚い」と言われてしまってムキーーーなったこともある・笑。ま秋田に比べられちゃーね・・・ちばは首都圏なんだぞ?その割にはきれいだぞ、という事にしておいてくださいね。首都圏以外の方。)で色々偵察の結果、やはり岩井海岸から出港と決めた。他の候補としては富津岬や木更津港付近も考えて、そちらの方も偵察した。 

   

一番左の写真、時たま東京局でTV宣伝もしているホテル三日月グループの木更津温泉の方。何にもない田園地帯に忽然と大ホテルがその雄姿を見せる。周りは特に有名観光地でもないが結構繁盛している感じ。右はその付近の海を撮影したもの。遠くに東京湾アクアラインの名物パーキング人口島の海ほたるが見える。しかし今回はここからさらに南下し岩井海岸方面に向かった。

そして夜が来た。寝床は盆前の山形行きでの出費がかさんだので節約を心がけ、岩井の近くには道の駅「富楽里とみやま」というのがあって、しかもここ、無料無線LANまで使えたから、私はここを寝床候補にしていた。そしてその一番端っこにささやかに、隠れるように、邪魔にならないようにテントを張った。(地図にはぎりぎりでていない。地図右上にある岩井海岸から右上に2キロ程度奥に行った所辺り。)

翌日岩井海岸に行くが、もう9月間もないというのに、結構な人が海水浴、そしてサーフィンはじめとする色んなマリーンスポーツしに来ていた。でも船外機付きミニボートは私だけで、少し注目浴びてたかも。現に隣に車置いたサーフィンの方からあれこれ聞かれた。おかげでこちらも今日あたりのクラゲの情報など頂けたのでありがたかった。聞いた所では、この辺のこの時期はクラゲはさほど多くないそうである。そのかわり、「チンクイ虫に注意。」と言われた。「え?なんですのそれ?チ・チン・食い????」と問うと、カニの幼生のプランクトンが刺すとの事である。こわいwそんなの聞かされるとドライスーツ着るか迷います。がまだまだ暑い8月なので、ドライスーツはやめて、万一落水時でもスエット等の服でその辺は平気だろうと判断した。そしてイザ出港。地図参照してもらいたいが、まず海岸から猪ノ瀬という小島に向けてボートを走らす。下がその猪ノ瀬。でもこの辺まで来ると、もう外洋とほぼ同じなのか、波が結構高くなっている。しかし今日の最大の目的地は地図北にある浮島にあった。なので進路を変針し浮島に向かう。その様子は更に下のユーチューブ動画を見てほしい。

2馬力船外機スズキDF2岩井沖.2HP outboard motor SUZUKI DF2 From Tokyo Bay south area.

この日は天気晴朗ナレド波タカシ。浮島の外洋側は小舟にはかなりきつかったので、ボート歴も浅い私は直ちに島影に待避するべく目指していました。

風は3m程度、ただ波の高さが、最上川河口で遭遇した時並で、細かい波長のうねりで、大船ならともかく、海から見たら葉っぱの如しのこのボートには、この時の最大で1M以­上位あった波は、もう恐怖の対象でした。その時の動画は操船で撮る余裕なんか当時ありません。(動画時の波は分かりにくいでしょうが目視していた限りではもう少し低くて7­0cm程度か?) ただこのボートは空気2室構造のラフトにも耐える強度なので、転覆はあっても、よほどの裂傷無い限り、即轟沈はまずないのが心の支えです。

ちなみに下のリンク先は、画像にも薄くいえる浮島までたどり着き、波の矢面から外れた付近の動画です。波の違い比べて下さいませ。

ちなみに↑は浮島。すみません。波のせいで猛烈な船酔いになり緊急避難的に上陸させて頂きました。

2馬力船外機スズキDF2南房総.2HP outboard motor SUZUKI DF2 From Tokyo Bay south area.

浮島の外洋側は小舟にはかなりきつかったので、島影に待避後、一旦岩井袋に行きます。ここれ実は飲料水が切れてしまったので自販等で購入したかった。でここは小さな漁港見たいです。わずかな時間だけと思い、スロープに陸揚げさせて頂き、近所の船乗り関連の方に飲料水補給し次第出る旨言ったて陸に上がったのですが。そしたらここで本日初めてクラゲを目視いたしました。海岸よりは波の穏やかな湾内に、どうやら打ち寄せていたようです。そうして飲料水がないので近所のおば様にお願いしてお水別けてもらって、再出港しようとしたら、いきなり漁師が家から飛び出してきて、遠くから大声出してなんか叫んでいる。

私も緊急上陸だし、しかも他の方に上陸して平気かと聞いたし、それに別に釣りして漁場荒らしている訳でもないので、いきなり怒鳴られるいわれがないから、その漁師がこちらに向かってくるのをその場で待って何を言うのか聞こうと思った。したら「ここには入ってくるな。」といきなり言われた。漁協に入っていないから、そういうのもアリなんだろうが、飲料水切れの緊急上陸(浮島には神社のみしかなかった)を伝えたが、やはりいきなり怒鳴られるのは、こちらもカチンとくる。まあ向こう側はナマーの無いプレジャーボートや、良漁場を荒らす釣り師達に恨みがあるのかもしれないが、私の様子もろくに見ないで、マナー悪い人達といきなり同一視したのには腹がたったが、文句言っても無駄なケンカになるだけなので、私はとにかくもう湾でるから、といってこちらから引いて穏便に出て行った。

向こうは生活、こちらはリハビリの為のボート漕ぎとなると、同じ航海する権利があるにもかかわらず、おのずと漁師の方が偉いみたいな漁師の意見も2ちゃんねるあたりではたまに見る。マナー悪いプレジャー乗りがいる一方で、私だってマナー悪い漁師結構見てきてる。それに組合員や漁業権の金銭とただの交通は優先順位の関係とは別物と思うけど?

こちらはいつも釣り人や漁師を最優先に考えていつも航行しているから、だかたこそ今回は本当に怒りを覚えた。海もそうだし、さらに言えば国民の税金で作った漁港は緊急時ですら一般人使用禁止の、組合加入の漁民だけの物なのですか?そんなもの国民の税金で自分たちの職業と生活の為に作らせてるわけですか?ならば私はお断りですね。そんな身勝手な漁師ばかりならば、税金投入するのは。

とにかく帰還するべく海岸線を目指していました。したら案の定島影から比較的波が穏やかだった為(上の動画と比較すると一目瞭然)安心して、その付近をしばらくいってりきたりしていたのですが、その後上陸を目前に砂浜近くに接近する時に落差が女性平均身長並の最低でも1、5M位あったと思われる高さの波にあおられボートは、頭からその1,­5M下に落下し、砕けた波にもみくちゃにされ、あえなく転覆。ここの海水浴場は良い波立つようでサーフィンの方が満潮の大波狙って夕方までかなりの方がいましたので納得の­波の高さです。

私はその波にうまく乗れずボートごと波に飲まれエンジンは沈没。でもすぐに木更津ユウワさんにもって、砂と海水たっぷりエンジンに入っていたのにいき驚いたことに、見事に­復活させてもらいました。寿命は短いだろうとの事。(まあ沈没後10分で引き揚げ水の洗浄もしたのがよかったのかな?それもしないですぐに持ってくるのが原則いわれました­が)。ここ本来は私の様な持ち込み修理しないそうです。無理修理してもらいました。

ちなみにGPS計測でのこの日の、この船の最大速度11キロメートル。そのGPSも防水袋に入れてたのですが、海水の侵入を許しあえなく臨終に至りました。
この日の総損害額は、海水侵入で使用不能になったもの、転覆で流れたもの含め10万以上、痛かったです。でも命あったからOKです。(転覆した場所は深さ1M程度の所です­が、もう少し水深が深かったらとか、ロープが首に絡まり、窒息ないし水死とかも十分あり得ますでしょ。)

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