80k700m タイトルはまだ考えてない(旧 安全靴をはいたタヌキのホームペヱジ)

自称“流川市民”の、鉄道橋梁&トンネルと北海道の国鉄(JR)廃線跡が好きな人間がブログに挑む。(最近は迷走の日々…)

過去の旅日記 鉄道 平成22年信濃境駅 その2

2013年04月11日 | 旅行
 甲府を過ぎてから天気も回復し、すっかり晴れ渡った春の中央本線の風景は、野の花が美しく、また、鯉のぼりを掲げている家もちらほら見受けられた。
 遠方には雪が残る山も見受けられたが、日差しは穏やかで、半分開けた窓からは、ほんのり暖かさが混じった風が吹き込んで、とても爽快であった。

   

 考えてみれば、平成08年の北海道雨竜郡幌加内町での廃線跡調査で鉄道を利用して以来、旅行の手段は自動車か原付であり、通勤以外の目的で列車に2時間以上乗車するなんて久しぶりの事だった。
 向かい合わせの座席に腰を下ろし、窓を開けて車窓を眺める贅沢は格別であるが、普通列車ですら、窓の天側が少しばかり開くだけの車両が多く走るようになった今となっては、風を頬に受けながら列車の車窓を楽しむ行為は、既に過去のものとなりつつある。

 

  

 さて、途中の日野春駅で花を眺めつつ小淵沢駅で下車した私は、旅行の気分を盛り上げるべく、丸政の駅弁コーナーで「甲州旨いもの合戦『風林火山』」を調達して、目的の信濃境駅まで更に乗車を続けた。



 

 信濃境駅で降りたのは私一人きりで、駅構内も駅前も人気はなく、満開の桜の花びらが舞い落ちる光景を眺めてから、かつて鉄道旅行でいつもしていたように、駅周辺をただぶらぶらしてみた。
 原付でのぶらぶらと違って、速度が圧倒的に遅い上に視線をあちこちに移す事ができるので、たわいもないものに目が奪われて、とても楽しい。



  



 消防団の消防倉庫やら移転になった郵便局の廃庁舎を適当に眺めてから、文房具店のさかいやをのぞいてみた。
 ふと目に留まったトンボ鉛筆の4本セットの鉛筆その他を購入し、店主とたわいもない雑談をしているうちにドラマの話になって、当時の品物を見せてもらったのは覚えているが、どんな話題だったのか、すっかり忘れてしまった。

  

 駅の脇にあるベンチで、桜を心ゆくまで眺めつつ駅弁を味わって、偶然のきっかけで久しぶりの鉄道旅行ができた事をしみじみと思いながら、色々と思いを巡らせていた。
 前回、能登半島方面の自動車旅行で信濃境駅を訪れた時、将来をどうしようかと気持ちが揺らいでおり、また、夜だった事もあって、駅を眺めて写真を数枚撮影しただけで終わってしまったが、改めて訪問できてよかった。

 

 駅構内に列車接近の自動放送が流れて、貨物列車が通過していったが、JRになってから登場した成田空港アクセスの列車をスクラップヤードに送り込む為の配給列車だとわかり、115系も遠からず姿を消すのだなあとぼんやり思った。

 

 

 

 

 駅構内をあちこち撮影し、やがて到着した115系に乗り込んで、最後の乗車となるかも知れない115系の旅路を満喫する事にした…。



 昨日と今日にかけての休みを利用して部屋の整理をしている時に、文房具店のさかいやで購入したトンボ鉛筆の紙箱とマイルドセブンの紙袋を見つけたのが、今回の記事を書くきっかけになったのだが、メビウスのブランド名にはまだ馴染めないでいる。


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