乳がん体験ルポ

乳がんの発見から治療内容を自分の記録として保存し、それが誰かの役にたてたら嬉しい

乳がん手術後の治療

2007-11-26 01:05:19 | Weblog
退院して、生活も元にもどりつつあります。
去年までと違うのは、通院が毎月必ずある事です。
検査の結果により、ホルモン治療を受けることになりましたが、これは女性ホルモン〔エストロゲン〕の分泌を抑える為、更年期の症状が出る事が多いそうです。
体温が上がる〔ほてり〕が予想される為、九月の後半から受ける事になりました。今年の夏は暑かったですから、その上体温が上がったら・・・
乳がんは、このエストロゲンによって増殖する、【ホルモン感受性乳がん】が60~70%を占めるそうです。その為これの分泌を抑えると、閉経前の乳がん患者の、進行・再発を抑制できます。
どういう治療かというと・・・注射です!月に1回、とっても大きい注射をお腹にうちます
皮下注射で上腕か、お腹なのですが、看護師さんに聞いたところ、気持ちお腹が楽らしいです。そして、注射した部位は暫らく硬くなるので、翌月はお臍をはさんで反対側にします。これが【リュープリン治療】です。
あと【ノルバデックス錠】という薬を毎朝1錠、服用します。
大変なのは、保険がきいて、注射1万5千円、薬が約4千円なのです。
《痛い上の針》

通院はタイヘン

2007-11-24 02:52:00 | Weblog
形成で食塩水の注入をして、次は乳腺外科へ、という通院が暫らく続きました。支払いの待ち時間も有るので1日がかりです。
形成の待合室はちょっと狭いし、呼ばれると注入なので、気が重いです。痛くはないのですが、注射器が大きいのです
乳腺外科は診察が週2日だけなので、混んでいます。先に呼ばれる方達も【乳がん】なのかなぁと思うと、検査が続いた日々を思い出します
傷の経過は良いのですが、採取した物の検査結果が出るまでに、1ヶ月以上かかりました。
『結果が出ないというのは、何か問題があったのでしょうか?』不安に思い聞いてみました。『いや、悪いものが多ければすぐに分かるので、おそらく調べても悪い細胞が中々出てこないのだと思います。』(いい方向ってことなのかしら)
通常は3週間程で結果が分かるらしいです。
待たされた回答は、マアマアな感じです。
がん細胞は確かに存在しました。しかし小さくて、全て取り除く事ができたそうです。たちの悪いタイプではなく、肺だの胃だの骨だのに再発の心配が無いので、抗がん剤・放射線は今後も必要無いと言われほっとしました
しかし、女性ホルモンが悪い方向に働いた為におきた病気なので、右の乳房にまた出来てしまう可能性は十分有るとの事でした。そのため女性ホルモンを抑える治療が必要となりました。
それが今受けている【リュープリン治療】です。
《委曲を尽くす》

乳房再建手術へむけて2

2007-11-23 02:27:53 | Weblog
昨日はチョットだるくて、更新できませんでした。
ホルモン治療で更年期のような状態のためかもしれません
退院して術後の経過は主に形成に移りました。
乳がんが無くなった左胸には代わりに生理食塩水がはいっています。
その量を少しづつ増やして、採った重さと同じにするそうです。
診察室のベッドで横になり、テープをはがしてもらい、食塩水を注射器で注入するわけですが、どこからでしょう体の中にパイプと注入口ができていたのです
『少しチクッとしますよ』と言って医師が大きい注射器を腋の下にあてます、が殆んど痛みはありません。ちゃんと刺す入り口があるのですから。
5CCを何回か入れて、元の大きさを目指します。
でも、袋に入った水はその場に留まっているのに、体の中の脂肪だのなんだのは重力に素直に従うので、見た感じはすでに本物の方が小さいです。
(こっちも少し大きくしたいんですが・・・)
《隣の花は赤い》

退院はしたものの

2007-11-21 01:01:28 | Weblog
無事に乳がんの摘出手術を終え、家に戻りましたが、中々元のようにはなりません。左手がこんなにも動かなくなるとは思いませんでした。
病院での生活程度ならそれ程不自由も無く、周りには腋窩手術もして本当に腕が上がらない方達もいたので、自分はとても軽度だと思っていたのです。
でもほんのちょっとした事が出来ずに戸惑います
ドアが開けられなかったのは前に書きましたが、タオルが絞れない・調味料の蓋が開かない・フライパンが持てない・つり革まで手が上がらない・・・
衣類にも困りました。退院しても2~3日は胸帯をしていましたが、とにかく今年は暑いのではずすことにしました
すると縫い目があたって痛かったり、生地が硬く感じたりして、心地よく着れるものがあまりありません。
でも日々体調が良くなっていくのは確かなので、散歩から始め、軽いものだけ買って右手で持ち、ドアは両手で開け、毎日忘れずにリハビリ運動をしました。
妹に付き添ってもらい、カップ付きの柔らかい生地のキャミソールとスポーツブラと、緩めのパジャマを購入しました。
2週間の休みが過ぎ、仕事に復帰です主婦業もほぼ完全復帰です。
検査結果があまり悪いものでないことを祈ります。
《雨垂れ石を穿つ》

乳房再建のシリコン

2007-11-20 01:32:47 | Weblog
今日は、シリコンの振込みをしてきました
今月初めに形成の診察があり、採寸をまた行いました。
手術のために、業者にシリコンを発注するのです。
まわりはシリコンなのですが、中身はジェルと生理食塩水の2種類があります。
『ジェルの方が感触が良いので、使う人が多いですね。食塩水は破損した場合に全く害が無く、身体に吸収するのが利点ですが、ジェルも広がらないようにできているので、そんなに心配はいりません』まったく知識が無いし、初体験なので、使用者が多いジェルにしました。
約7万円で、業者に直接振り込むように言われ、請求書がきたのですが、ビックリですアメリカからの輸入なのです
値段の内訳です。本体600$で今は69,516円送料1万円関税3,101円その他の税・手数料4,630円で計87,247円です。(送料1万て・・・)
日本製で良い物が無いのでしょうか。説明に含まれていなかったので、ちょっと腑に落ちないかんじです
でも月末の【乳房再建手術】に必要なので、支払って参りました。
《切歯扼腕》

乳がん体験ルポ・こぼれ話5

2007-11-19 02:03:43 | Weblog
昨年末の【シコリ】の発見から、6月の【乳がん手術】までを、何とか記録できました
後は、検査の結果と、その後始まったホルモン治療(現在進行形)、いよいよ今月末に迫った、【乳房再建手術】の記録となっていくわけです。
今週は早速、手術で使う【シリコン】の代金87000円也を振り込まなければなりません
明日は久々に大好きな友人と会う事になっています。
彼女は遠方に嫁いだため、めったに会うことは無かったのですが、手術の少し前にメールで告白したら、丁度お父様が入院されて、実家に帰っていて、会うことができました。
また手術後は、何年も会う計画が実現しなかった高校時代のグループが集まる事になり、1~2年毎に集まっていた仲良し達とも手術後2回も食事会ができました。
先の友人は残念な事にお父様が亡くなり、また帰省しているので、再建手術前に会う事になりました。
きっかけはどうあれ、会いたい人たちと、こんなに次々会えるのは嬉しくもあるのですが、ちょっと恐いです。(手術うまくいくよね)
《疑心暗鬼》

退院ですね

2007-11-18 01:54:28 | Weblog
入院してから1週間で、無事退院となりましたが、間際に予定が多少くるいました。
朝食後に荷物の整理をしながら、形成の回診を待ちましたが、やってきません。
迎えももうじき着く時間ですが、しかたがないのでパジャマでゴロゴロしていたら、婦長さんが『次の入院の方がもうじき入られるので、ベッドの準備をしたいのですが・・・』と言ってきました。『抜糸がまだなんですが』『・・・確認します』(私だって早く帰りたいさ)
もう少しかかるので、着替えてお待ち下さい』
結局シーツを替えられ、私服を半分着た状態で、防水の簡単なシートをしかれて抜糸をしました。
久々の我家は入院前とあまり変わっていませんでした。(こんなもんかもね)来週の通院までは、毎日病院で購入した伸縮性のテープを張替え、ビデオで教わったように、無理せず、さぼらずのリハビリをします。
手術をした左側は力が入らず、まず玄関のドアが重たくて開けられません。
左胸は今、生理食塩水の袋が入っているので、違和感があります。中での出血が、少しづつ吸収されるということですが、打ち身のような痛みが胸の少し上にあり、皮膚が黄色くなっています。
【乳がん】は自分で発見できる【癌】です。そして、無くなった事も自分で分かる癌です。確かにこの左の乳房は、手術を受けて、中が空っぽになっています。
心も空にならないよう、生活を戻していきましょう。仕事にも復帰したいです。
心配してくれた方達に、退院の報告をしました。
《一陽来復》

退院へ向けて

2007-11-17 01:53:31 | Weblog
入院して5日目、乳がんの手術から丸3日たち、入院生活にも慣れてきたときに、担当医から『ドレーンが早めにはずせそうですね』と言われ、退院のめどがついてきました
『明日の検診で、多分はずせると思いますよ』(やったーシャワー浴びれる)毎日回診で傷の消毒があり、ドレーンに溜まったもののチェックがありましたが、特に自分が回復が早いような感じはなかったので、驚きです。
ドレーンがはずれると、その翌日か翌々日に退院できます。
それにしても、この病室担当の若いお医者さんは、毎日朝から晩まで病院にいるのですが、家には帰っているのでしょうか?研修医ではないのですが、大学病院のお医者さんは、忙しいですね
翌日の夕方にドレーンがはずれたので、翌々日の朝抜糸をして、退院となりました。
痛み止めと、胃薬をもらい、暫らくは自宅療養です。
でも左腕を動かすリハビリは、家でも忘れずに続けなければなりません。
採取した物の検査結果によっては、新たな治療が始まります。が、今は体力をつけ、元気になる事に集中しましょう。1週間留守にして、家の中はどうなっているでしょうか
《欣喜雀躍》

手術後の入院生活2

2007-11-16 01:05:34 | Weblog
私が入院中に乳がん手術を受けた人は、いったい何人位いたのでしょうか。
日々は淡々と過ぎていきますが、病室は常にほぼ満室です。
隣の方の退院の日程が決まり、ドレーンがはずされました。うらやましいです。このドレーンパックは24時間いつも一緒で、気になりますし、うっとうしいです。お腹から下だけシャワーを浴びる許可が出ましたが、この時もドレーンパックの肩掛け紐を短くして、胸帯にテープで止めてもらい、苦労して身体を洗いました
ビデオを見終わり、看護師さんから、下着の説明を受けました。傷に当たるとやはり不快感があるので、スポーツブラのようなタイプがよいそうです。ワイヤーはNGです
私はあまりスポーツをしないので、退院の時用に家族に買ってきてもらいました。
病院でも〔乳がん手術を受けた方〕向けの下着を扱っていますが、おしゃれじゃありません。〔ばばシャツ〕にレースがついた感じですね。この下着のカタログには、貼り付ける〔乳房〕や片方のカップに詰め物したタイプの物も載っていて、〔乳房の喪失〕がある病気だという事を思い知らされます。
かつらや、帽子も掲載されていますが、けっこう高いので、思わぬ出費になってしまいます。
もっと自然な感じの物が手ごろな価格で出ればいいのに・・・メンタルケアに必要ですよね。
《後腹が病める》

乳がん手術を受けた方へ

2007-11-15 02:15:24 | Weblog
同じ病室の方たちとも、よく話すようになり、入院生活に大分慣れてきました
看護師さんに呼ばれ、別の部屋の乳がん手術をした患者さんと一緒に、〔乳がん手術をした方〕の退院後の生活アドバイスのビデオをみました。
*あまり重たい荷物は持たない。
*手術した側の肘に荷物をかけて持たない。
*手術した側を下にして寝ない。睡眠時は手術した側の腕を高くして休む。
*腕に傷を作らない。虫刺されに気をつける(感染症を防ぐ)。
*長時間の運転はさける。
*手術した側に時計・指輪はしない。
*ゆったりした服を着る。
*血圧測定は手術してないほうの手で行なう。
思った以上に注意事項はたくさんあります。
気をつけながらも、リハビリ運動は続けないと、肩の筋肉が硬くなり、筋力が弱くなります
手を上げて、壁をさわり、少しづつ高い位置にタッチできるように頑張ります。
精神的なケアも気をつけましょう。喪失感を感じたり、落ち込まないように周りの人たちにも協力してもらわないといけません。
《千里の道も一歩から》